|
よく考えて!「日の丸・君が代」 
いま、八王子では
      
君が代・日の丸は、当該者以外には「思想・信条の自由」に反すると言いがちですが、それ以上に同僚が権力により分断され精神的にも荒廃してしまいます。のちほど、教育基本法十条の解説もお読み願えればと存じますが、そこには「教育行政の教育内容への介入ができないことが明文化されています」。
【電子化作業 野副 達司<for-nze@din.or.jp>】
現在はNo1が表示されています。お読みになりたい号数をクリックして下さい。
簡単な目次はこちらに掲載していますのでご覧下さい。
よく考えて!「日の丸・君が代」いま、八王子では(1)
朝日新聞1999年11月21日(月)13版第2社会面34頁の記事です。毎日新聞、東京新聞も後追い記事を掲載していますが、11/25時点では、処分者本人への取材はされていません。処分者の教委だけからの取材によるものと思われます。
国旗・国歌取り上げ「自分で考えて」
授業内容で中学教師処分〔四段抜見出〕 八王子市教委
東京都八王子市の市立中学教師が、授業でオウム真理教の事件や学校の「日の丸・君が代」問題などを取り上げ、「指示を待つだけの人間にならないで」と教えたことに対し、市教委が「校長の学校運営方針を批判するに等しい」との理由で文書訓告(注意)をしていたことがわかった。授業内容が処分対象になるのは極めて珍しい。処分後、同校の校長がこの教師の授業の参観を行っている。文書訓告を受けたのは家庭科の女性教師(四九)。今年二月、三年生七学級にした三学期最後の授業が処分の対象になった。
授業では、洗脳の怖さを知らしめた地下鉄サリン事件裁判の新聞記事を載せたプリントを配布。「上からの指示は自分で判断するべきでない、無条件に従うべきもの、という思考が徹底していた」との被告の証言などを題材に、「自分で考えることの大切さ」を訴えた。その際、官僚汚職や薬害エイズなどと一緒に、卒業式の「日の丸・君が代」にも言及。「(被告の言葉が)教委から指導された全国の校長の言葉と同じに聞こえませんか」とプリントに書き、学校の指導をどう考えるか問いかけた。
校長には前日、「問題があれば指摘してほしい」とプリントを見せていた。市教委は、授業を非難する匿名電話を受けて調査を進め、「違法性がある」と都教委に報告した。都教委は「不適当な部分はあるが処分にはあたらない」と決定し、市教委にも具体的な対応を求めなかった。
しかし市教委は独自の判断で、八月三十日付で教師を文書訓告にした。「校長による国旗・国歌の指導がオウム真理教のマインドコントロールと同じであるかのように教えた。地方公務員法第三三条(信用失墜行為の禁止)に抵触する」としている。校長にも口頭で訓告した。
市教委の和田信行・学校教育部付参事は「卒業式などの国旗掲揚・国歌斉唱は学習指導要領に明記されている。考えましょう、と生徒に呼びかけるのは指導要領に異を唱えることで、受け入れられない」と話す。
教師は「特定の意見を押しつけたのではないのに、なぜ処分されるのかわからない。多様な考え方を教えない方が、偏った教育になるのではないか」と話している。
教育現場の委縮招く 山住正己・東京都立大名誉教授(教育学)の話
ある程度の判断力がある中学三年生に今回のような授業をして何が問題なのか。良心的な先生はみな、生徒に自分で考えさせようと努めている。処分は、教育現場を委縮させるだろう。そもそも、特定の政党や宗教に偏した場合をのぞき、行政は授業内容に立ち入るべきではない。また、地元の市教委は都教委以上に、先生がのびのびと活動できるように保障するのが役割のはず。国旗・国歌法など最近の政治状況を見ると、今後同様の事態が増えるのではないかと心配だ。
朝日新聞1999年11月21日(月曜日)13版第2社会面34頁〔見出し4段〕8段
** 同様の記事が毎日新聞(99年11月23日)、東京新聞でも掲載され **
** たが、当該の八王子市立石川中教諭・根津公子さんによると、当人 **
** への取材はいっさいなかったとのことです(11/25電話による)。 **
** 一読してわかるのは、朝日の見出しにある「自分で考えて」がすっ**
** ぽり抜けていることです。内容においても肝心な点を抜きにした記 **
** 事では迷惑を被るのは、非権力者のわれわれです。記者さん、取材 **
** は、被処分者の言い分にまず耳を傾けるべきでしょう。 **
現在はNo1が表示されています。お読みになりたい号数をクリックして下さい。
簡単な目次はこちらに掲載していますのでご覧下さい。
      
|