よく考えて!「日の丸・君が代」 
         いま、八王子では


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 君が代・日の丸は、当該者以外には「思想・信条の自由」に反すると言いがちですが、それ以上に同僚が権力により分断され精神的にも荒廃してしまいます。のちほど、教育基本法十条の解説もお読み願えればと存じますが、そこには「教育行政の教育内容への介入ができないことが明文化されています」。
                【電子化作業 野副 達司<for_nze01@ybb.ne.jp>】


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       よく考えて!「日の丸・君が代」いま、八王子では(12 )

 これは、根津さんが、今年2月の3年生の授業で使ったプリントを電子化したものです。

-----ここから、2・16授業用プリント-----------------------------
【1999年2月16〜19日家庭科配付資料:B4用紙横】
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【上半分/添付した新聞切抜き:1997年】
  かつて「指示待ち」  
  今、教祖を「告発」    豊田被告       オウム法廷

                          編集委員 降旗 賢一

 「指示待ち人間」。二十一日午前、東京地裁で開かれた松本智津夫(麻原彰晃)被告の公判に、地下鉄サリン事件の「実行犯」の一人として出廷した豊田亨被告(二八)の検察側証言を聞きながら、私はいささか言い古されたこの言葉を改めて心の中で繰り返していた。自分で考えて行動しようとせず、周りや上からの指示に黙々と従うことで身の安全を保とうとして、結局自分を失ってしまう現代日本の人間像。最後は無差別殺人にまで突き進んだオウム真理教という組織にあって、物理学者を目指していたこの秀才は、むしろ積極的にその典型を演じていたように見える。

 「教祖」の前で初めて、教祖を「告発する立場で証言するこの日、いつものように濃紺のスーツに身を包んで出廷した豊田被告は、大学の合気道部にいた体験からか、自分を「自分」と、けだるそうな表情で被告席に座る松本被告を「松本被告」と呼んで、淡々と証言を続けた。

 地下鉄へのサリン散布を承諾した理由を聞かれ、「指示には何か深淵(しんえん)な意味があり、救済と考えた」と答える豊田被告の声を聞きながら、私はこれまで都合五回、別の法廷で豊田被告が繰り返したより詳しい証言を思い出していた。

 私の取材メモには次のような言葉が並んでいる。

 「やりたくないという気持ちはありました。しかし、指示された以上はやるしかない、と思いました」「正しいとか、間違っているかと考えるのではなく、上からの指示は自分で判断するべきでない、無条件に従うべきもの、という思考が徹底していたのです」

 「なぜとは考えなかった。なぜかを考えるより、指示があれば、それを遂行するのがすべてであり、その理由や背景は知るべきではなく、また知る必要もないという考えがありました」

 有名高校から東大へ、さらに大学院へと進み、日本の理科系のおそらく最高水準の教育を受けていた一人の物理学徒。その被告が、こうしてかたくななまでに教祖に服従し、結果を考えずに無差別殺人に加担したのは、「尊師」の教えが「通常の思考では理解することができない深淵な意味を持つもの」であり、その指示はこの世の「救済」である、と信じたからだった。そうして被告は、「指示を実行することで頭がいっぱい、真っ白の状態」で、「被害者のことなど考える余裕がない」まま、指示通りサリン入りの袋をカサの先で突いた、というのだ。

 その証言を聞きながら、なぜ私たちの社会は、このような「指示待ち人間」を育ててきたのだろう、という思いに私はとらわれる。豊田被告の例は、現代の青年たちの中でも、極端な部類ではあるだろう。しかし程度の差はあれ同じような人物を、戦後の私たちの社会はせっせと拡大再生産しては来たのではなかったか。その一人は、こうして自ら考えることまで放棄してしまっていたのである。

-----------------------------------------------------------【下半分/根津さんのコメント】

 「やりたくないという気持ちはありました。しかし、指示された以上はやるしかない、と思いました」「正しいとか、間違っているかと考えるのではなく、上からの指示は自分で判断するべきでない、無条件に従うべきもの、という思考が徹底していたのです」「指示を遂行することで頭がいっぱい」「被害者のことなど考える余裕がない」豊田被告のことばをあなたはどう考えますか。

 「卒業・入学式に『日の丸』を掲揚せよ、『君が代』を斉唱させよ」と、教委から指導された全国の校長のことばと同じに聞こえませんか。思考は同じ、だと思いませんか。


 確かに、「日の丸・君が代」だけで即、殺人には繋がらないでしょう。でも、オウム信者だって、初めから殺人を目的にしていたのではないかもしれませんし、また麻原が目的としていたとしても他は知らされていなかっただろうと思います。マインドコントロールが完了してから、本当の目的が明かされたのではないでしょうか。


 恐いのは、「指示」や「指導」「命令」を“する・される”関係が成立すると(これがマインドコントロール)、どんなに邪悪なことだって抵抗せずに、やがてすすんで実行してしまうことです。平時は絶対してはいけないと思うことでも、命令服従の関係が成立すると、やってしまうのが人間なのです。オウムに限らず、歴史を見れば、どの時代、どこの場所にも共通して見られることです。


 日本の侵略戦争でもしかり。「人を殺すなんてことは、臆病な私には考えられないことだった。突け、と言われて、初めて殺す時には震えた。でも、1人殺したら肝がすわった。人が変わり、2人目からは、殺すことに快感さえ伴った」。元日本兵のことばであるが、こうした証言を、かなりの人から私は聞きます。


 現在だってそうです。厚生省・製薬会社ぐるみのエイズ隠し、大蔵省、金融、証券会社の不正などなど、命令服従の体質が起こしたことでしょう。


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さて、「日の丸・君が代」の歴史や意味、また揚げたり歌ったりすることの「意義」を校長先生から説明もされぬまま、あなたたち子どもが見させられたり、歌わさせられたりすることを、あなたは、どう思いますか。卒業式の主人公はあなたがたです。
                  【電子化作業 野副 達司<for-nze@din.or.jp>】

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--  1999年8月30日付け、八王子市教育委員会が根津公子さんに  --
-- 出した文書訓告の理由とされた家庭科での生徒配布印刷物の内容。 --
-- このどこに、訓告されねばならないことがあろうか。もしかして、 --
-- 八王子市教育委員会は、サリン散布を凶行した「指示待ち人間」に --
-- なって欲しいと願っているのだろうか。言われたままに、疑うこと --
-- もなく、自分の精神を奴隷化することを願っているのだろうか。教 --
-- 育内容への介入、しかも権力的に平然と行う、八王子市の教育の体 --
-- 質は「民主主義」を根底から転覆しようとする強い意志の表われだ --
-- ろう。教育行政権力の濫用は厳に慎むべきだ。あわせて、家永教科 --
-- 書裁判の杉本判決(抄)、子どもの権利条約13条(子どもの表現の --
-- 自由:子どもの自己表現の自由と「あらゆる種類の情報及び考えを --
-- 求め受け」る自由)をともに学んでほしい。ところで、あなたの町 --
-- の、村の、教育はいかがですか。あなたのお子さんの教育を受ける --
-- 権利はどのように保障されていますか。教育の地方分権は、戦後教 --
-- 育がめざしたものでした。いまそれも、中央集権下の「地方分権」 --
-- の様相で『中央集権下の』を隠したまま、予算の裏付けなしに権力 --
-- 的側面だけが強化されています。時代の嵐に吹き飛ばぬように!! --
-----ここまで、2・16授業用プリント-----------------------------

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