よく考えて!「日の丸・君が代」 
         いま、八王子では


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 君が代・日の丸は、当該者以外には「思想・信条の自由」に反すると言いがちですが、それ以上に同僚が権力により分断され精神的にも荒廃してしまいます。のちほど、教育基本法十条の解説もお読み願えればと存じますが、そこには「教育行政の教育内容への介入ができないことが明文化されています」。
                【電子化作業 野副 達司<for_nze01@ybb.ne.jp>】


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       よく考えて!「日の丸・君が代」いま、八王子では(13 )

 これは、根津さんが、(12)の授業への『いいがかり』と思える報告です。

-----(13)プリント教材に攻撃が---------------------------------
 「教育」に上命下服・上位下達を強要する権力濫用の市教委・校長の醜態。だまされるなよ! こどもたち 
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プリント教材に攻撃が
                    根津 公子(八王子・石川中教員)

 2月半ぱ、「家庭科の時間に日の丸・君が代反対のビラを配った」との通報を受けた市教委が「調査」を開始し、私はその攻撃のなかに立たされている。

 配ったものとは「日の丸・君が代」反対のビラではない。地下鉄サリン事件の実行犯の一人が散布を承諾した時の気持ちを証言した新聞記事一一「正しいとか間違っているとか考えるのではなく、上からの指示は自分で判断するべきではない、無条件に従うべきもの、という考えが徹底していた。」「指示を実行することで頭がいっぱい」「被害者のことなど考える余裕がない。」一一を紹介し、私のコメントを記したプリントで、事前に校長に見せ、3年生最後の授業に生き方教育として使った教材であった。この犯人のようにいいことか否かを自分の頭で考えることなく、上からの指示や命令に従ってしまった経験はないだろうか、身の周りにそのようなことはないだろうかと問い、いくつかの例を記した。その一つに私は、「『卒業・入学式に日の丸を掲揚せよ、君が代を斉唱させよ』と市教委から指導された全国の校長のことばと同じに聞こえませんか。思考は同じだと思いませんか。」と記したのであるが、「学習指導要領に実施するよう書いてあることに反対するのは問題だ」(校長及び市教委の弁)というのである。私は学習指導要領や「日の丸・君が代」に反対したのではなく、考えずに服従することを問題としたまでである。「考える」ということは学習指導要領にも石川中の教育目標にも合致しているはずと思う。

 市教委は私を事情聴取した。家庭科での位置付けを問い、たった1時間の授業のことなのに、「こういう授業をしていたらやるべき内容を十分やっていないのではないか、疑問だ。」と3年間の指導計画の提出を求めてきた。事情聴取は卒業式の直前だったので、このプリントとは関係ないにもかかわらず、市教委は卒業式での私の行動予定を質してきた。「日の丸・君が代」の強行実施に対しては、私一人が反対しているわけではないこと、職員の大多数が反対し、連日校長に「止めてほしい」と要請していること、生徒たちにも反対が強いことを話すと、市教委は、「生徒が反対するなんてこと、普通は起きない。なぜ、石川中の生徒だけがそうなのか。」と。「学年で取り組んだ3年間の平和学習の中から、自分の考えを育んでいった生徒も多いのではないかと思う。」と説明したら、「日の丸・君が代反対となる平和教育は問題だ。」とのたもうた。そして、平和教育の3年間の指導計画の提出を校長に求めた。今までになかったことである。

 時同じく、石川中学区に住む自民党系市議会議員は地域で私を中傷した宣伝を流す中心となり、もう一方で市議会を利用した。3月上旬の予算特別委員会ではプリントを示し、「偏向教育をした」として、「あの教員を異動させてくれ。それができないのなら授業を持たせないように」と言い、卒業式後に行なわれた一般質問では「石川中の生徒を守るために」と題して嘘と偏見で固めた発言を混り広げた。プリント同題に止まらず、「卒業式は学校行事であって、生徒が主体ではない。石川中の卒業式に参加したが、異常な光景だった。式次第に国歌斉唱がない。」に始まり、(「別れのことぱ」を指して)「スキー教室では夜までマインドコントロールがされて皆の気持ちがひとつになったとか、ひろしま修学旅行では語り部から聞くような指導がされたとか、そういうことを生徒に言わせている卒業式はマインドコントロールの総仕上げであった」と。学年の職員が12人もいるのに、私が一人で権力を牛耳っているかのような発言であった。

 普段眠ったり席を空にしている議員が、この一般質問の時ばかりは質問者に加勢して議場は熱気ムンムン。回答に立つ市教委には質問者の事実誤認を知っているのもかかわらず指摘する姿勢はなく、勢いに便乗しているという印象。いつか来た道の恐怖感が押し寄せてきた。傍聴してくれた同僚の一人は「この場に来て、どんなに危ない方向に進んでいるかがよくわかった。」という。一連の動きを見ると、どうも不自然なところが目につく。市教委への苦情は保護者から直接ではなく、もっぱら上述の議員と「石川中PTA」を名乗る人物を介してのもの(市教委の弁。PTA役員会では話し合ってないそうだ。=)だというし、「校長には一件も届いていない」と言う。また、右翼の街宣車は卒業式の日まで連日、駅と石川中周辺で時には実名を挙げて私を攻撃、宣伝したのだが、右翼はどうして私を特定することができたのか? シナリオが先にあったのだろうか…。この先、都教委がどのように動くのか…睨んでいるところである。


 卒業式…子どもたちはがんばった

 「日の丸だけでも揚げさせてほしい」と発言してきた昨年までとは違って、今回は「日の丸を壇上に、君が代を奏楽で行なう。管理運営規則もあることだし。」と言う校長。最後の1校である石川中の校長への市教委の「指導」の凄まじさは誰の目にも明らかだったが、その点を質すと校長は否定までした。それすら答えてはいけないと校長は悟ったのであろう。


 職員会議は「日の丸・君が代はいかなる時間にも石川中のいかなる場所にも実施しない」原案を可決していた。一方、子どもたちは入試が終わると発表を待つ間もなく卒業式実行委員会を発足させ、一つひとつ討議に付し決定し、「私たちの卒業式」をっくっていった。


 さて、卒業式前日。「せめて子どもたちに実施する理由を説明してほしい」という3年職員の要求を受け、校長が子どもたちに話をしたのだが納得しなかった子どもたちは、放課後校長室を訪れた。はじめは7〜8人で行ったらしいがうまく思いが伝えられず、明日の準備で残っている人たちに呼び掛け、準備がすべて終わった18時、20〜30人で校長室を訪れている。「私たちの卒業式です。私たちがつくってきた卒業式です。壊さないでください。」「3年生の多くは日の丸・君が代を強行実施することに反対しています。」口々に思いを訴えたそうだ。「一晩考えさせてほしい」との校長の言に退席したのは20時に近かった。


 一方、3年職員も式1週間前から毎日、時にほ全員で、時には2人ずつで校長に職員会議の決定を守るよう要請を続けた。式の主人公は子どもたちであり、子どもたちの活動を保障するのは3年職員の責務である。こう、確認し合っての行動であった。しかし校長は「子どもが混乱を起こしても仕方ない」とまで言って耳を貸そうとはしなかった。


 当日、校長は子どもたちの行動に「譲歩」したつもりか、「日の丸」をポールに、「君が代」は式の始まる前にボリュームを小さく絞ってテープで、しかし強行した。3年生は「君が代」を流したことは式が終了するまで知らなかったが、ポールに揚がった「日の丸」に怒りをあらわにして入場する子どももかなりいた。卒業証書をもらう時、校長からもらうのはいやだ、明らかにそういう表情をしていた子どもが何人もいた。


 式が終わり、「見送り」となり校庭に出ると大勢の子どもたちが、「校長先生はひどい。自分のために生徒を犠牲にした。」と言っていた。「昨日校長先生に話に行ったことを今朝聞いたが、私も参加したかった」と言う子どももまたかなりいた。あるいは、「校長の行為を決して許さない」と校長に通告しに戻った生徒もいた。子どもたちだけでなく、保護者の中にも怒りの声があったようだ。保護者が何組か、わざわざ私をみつけて挨拶に来られたので、私が「本当なら、おめでとうございます、と言いたいのですが」きょうはそう言うと嘘になるから言えません。ごめんなさいね。」と言うと、「わかります、その気持ち。私たちも同じです。」とどの保護者も言っていた。まあ、私のことを快く思わない人はわざわざ来られないのだから、どのくらいの保護者がそう感じられたかはつかめないが、極少数でないことだけは確かだ。


 権力を濫用した校長によって卒業式は壊された。(これぞ、異様な光景であった。)新任の98年度入学式では、私たちが論理的に話を整理していき、「辻棲の合わないことは止めましょうよ。」と促すと、「では止めます」と「校長判断」をした人。その人が1年後には、「日の丸・君が代に歴史的問題があっても、学習指導要領に沿って私は実施します。反対するなら私に言うのではなく、選挙によって政府を変えたらいいのです。」と言ってはばからない。まさに、地下鉄サリン実行犯の豊田被告(問題にされている私の教材プリント)の心理と同じだと私は思う。1年で校長はそこまで行った。


 校長は(分身のように振る舞う教頭も)私たち職員には権力を濫用しても心が痛まないのだろうが、子どもたちを前にしても同じように心が痛むことはないのだろうか? 何度そう思って校長の顔を覗き込んだことか。


 子どもたちはよく考え行動した。立派、と思う。最初に声を上げる人がいなければ始まりはないということは、子どもの集団でも同じだった。「式場内の三脚」を「外のポール」に、「入場後の君が代奏楽」を「入場前の君が代奏楽」にさせただけで、子どもたちも校長の権力に勝てはしなかったが、中身では子どもたちの団結による勝利であった。服従を強いられたのに、子どもたちはそれに抗して闘い、どう行動していくのかを学習する機会に変えてしまった。


 子どもたちは3年間の平和学習で歴史の事実を、また、ことあるごとに学校生活は自らの手でつくっていいのだと、当たり前のことを知らされていた。私たち教員がしてきたことと言えばそれだけであった。


 教員もかなり行動したと思う。素直にそう思うが、満身怒りを持って卒業していった子どもを前にして、「私たちもよくやった」とは、やっぱり私には言えない。

-----(13)プリント教材に攻撃が---------------------------------

                 【電子化作業 野副 達司<for-nze@din.or.jp>】


--- 権力剥き出し、教育活動への行政の介入が公然と行われている。 ---
--- 99年2月の授業から半年も経った二学期直前の8月30日、八王子 ---
--- 市教育委員会は「文書訓告」をした。この間、自民党市議会議員 ---
--- の6項目にわたる一般質問(99年3月26日)を引き金に、議員の---
--- 歓心に応える惨めな教委の姿があった。教育関係者としての見識 ---
--- を捨て、数に恃む卑屈な姿勢からは「教育の中立性確保」の努力 ---
--- は一切感じられなかったし、教育の地方分権は「痴呆」分権とさ ---
--- え思える八王子市教委の対応である。さすがの、都教委も「指導 ---
--- 要領に逸脱しているとは言えない」とする中、振り上げたこぶし ---
--- を、ところかまわず「文書訓告」処分でふりおろした。根津さん ---
--- の授業のプリントも収録した。マインドコントロールされてるの ---
--- はいったいだれか?昨日、オウムのTさん(授業プリントに登場 ---
--- する)には国家権力が昨日「死刑」を求刑した(99年12月7日)。---

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