よく考えて!「日の丸・君が代」 
         いま、八王子では


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 君が代・日の丸は、当該者以外には「思想・信条の自由」に反すると言いがちですが、それ以上に同僚が権力により分断され精神的にも荒廃してしまいます。のちほど、教育基本法十条の解説もお読み願えればと存じますが、そこには「教育行政の教育内容への介入ができないことが明文化されています」。
                【電子化作業 野副 達司<for_nze01@ybb.ne.jp>】


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       よく考えて!「日の丸・君が代」いま、八王子では(17)

1. 「考え・判断する子どもたちを育てる学校教育を!市民の会」発足のお知らせ

2. 「たよりNo2(99年11月30日号)

3. 1999年12月10日に行われた八王子市教委・石川中校長への申し入れ。

----ここから、市民の会だよりNo.2/八王子根津さん問題を考える---------- 

       考え・判断する子どもたちを育てる学校教育を!
                      市民の会だよりNo.2   99.11.30
共同世話人  〒立川市錦町2-4-22 加藤方
 (八王子) 鈴 木 0426-26-??? 遠 藤 0426-76-4620
 (日 野) 古 荘 042-592-3806 (立 川) 加 藤 042-524-9863
 (三 鷹) 谷 島 0422-44-3066

 晩秋の落ち葉が街に舞って、もう数日で師走の声を聞きます。「受験」をきっかけにした春奈ちゃん殺害事件。この国の子どもたちの置かれている状況の厳しさを実感します。心を痛めていらっしゃる方も多いことでしょう。

 さて、「根津さん処分は人権侵害。もっと市民が声をあげて、教育現場に自由な空気をとりもどさないといけない」とよびかけて動きはじめて一ヵ月。2回目の会議が11月23日午前中、日野市生活・保健センターで持たれました。前回より多く、14名の参加。八王子市民が多く、多摩市・日野市・立川市・三鷹市・山梨からの参加もありました。


☆ 11月23日会議のレポート

 まず簡単な自己紹介。その後、21日、22日に新聞掲載された記事を読んで、意見を交わしました。特に八王子市教育委員会の和田参事の「国旗掲揚・国歌斉唱は学習指導要領に明記されている。考えましょう、と生徒に呼ぴかけるのは指導要領に異を唱えることで、受け入れられない」というコメントヘの疑問が多くでました。

 次に市教委と石川中校長への申し人れの「案文」が検討されました。市教委への申し入れには、教育をめぐる動向への疑問を付け足すこと、校長への申し人れの表現を少し変えることなどの意見が出て、少々訂正し申し人れに間に合わすことになりました。

 八王子市教職員組合への申し入れの姿勢について、いろいろな意見がでました。星川さんが「校長にしても、八教組にしても、世の中の動向を見ながら動いている。市民が発言し激励することによって教組が力づけられることを期待するのがよいと思う」と発言。その趣旨にそって、激励の面を意識しよう、ということになりました。

 根津さんには、「誰にもしゃべるな、外で話すな」という職務命令が出たそうです。職務命令には自ずから制約があるはずで「誰にもしゃべるな、外で話すな…」など、何でもできるという考え方は、人権侵害きわまりない。学校という場の自由な雰囲気が子どもたちにとってどれほど大切なものか、市民の立場から、又八王子市という枠を越えて発言していこう、ということになりました。

 申し入れをするには、主体となる会の名称が必要だ、ということになり鳩首協議。その結果、「根津さんの処分に抗議し、彼女を教育現場から引き離す動きを阻止する」という目標を持ちつつも、広い立場を表明した名称がいいだろう、ということで、
「考え・判断する子どもたちを育てる学校教育を!市民の会」 に決定。
その場で共同世話人を決定。その後、欠席していた三鷹の谷島さんに三鷹からの共同世語人に、またそれ以降の相談で、八王子から星川さんに名を連ねでいただきました。

☆申し入れの日程が以下のように決まりました。

(当初予定の8日は、市議会の文教委員会があり1O日で交渉した結界です。)

@12月10日(金)  13時半〜 八王子市教委学校教育部参事 和田氏
          於:八王手市教育センター(地図参照:略)
A12月10日(金)  15時〜  市立石川中学校長 秋山氏
          於:石川中学校
B12月10日(金)  16時半?〜記者会見
          於:市役所記者クラブ

 なお、八教組への報告と激励は、10日がむずかしければ17日の夕方、ということにな
るでしょう。10日に予定を決めましょう。

★八王子は広く、車で移動することになります。車の用意の都合もありますので、参加し
 て下さる方は、上記の世話人にご連絡ください。
 12月10日は13時15分に教育センター集合です。
           八王子市散田町2丁目37-1 電話0426-64-1135.
次回会議の予定は、
  12月22日(水)夜7〜9時 日野市生活・保健センター202号室です。
  申し入れの感想・反省・反響など、および今後について話し合います。
        【電子化作業 1999年12月9日 野副 達司<for-nze@din.or.jp>】

----ここまで、市民の会だよりNo.2/八王子根津さん問題を考える----------

----ここから、12・10市教委申入書-------------------------------

                            1999年12月10日
八王子市教育委員会教育長 田中博様
  同学校教育部付参事 和田信行様
                    考え・判断する子どもたちを育てる
                           学校を!市民の会

  根津さんの教育活動への介入、強権発動・差別的対応はただちに止めてください。

  私たちは11月21日付け朝日新聞で根津さんに対する校長、市教委による不当な処分と現在に続く授業参観=監視を知り、この異常な事態を看過することはできぬと、急きょ集まった者たちです。

 新聞報道によると、問題とされたプリントは、校長先生に授業前日、根津さんが「問題があれば指摘してほしい」と見せていたというではありませんか。

  学校教育法28条、同40条に「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する」とあります。この法規に照らしてみれば、問題があるというなら、見ても指摘しなかった校長先生にあるのであって、根津さんが処分を受けるなどということはあろうはずのないことです。このような経緯と、学習指導要領の解釈の相違から、都教委は処分を見送ったと言います。私たちは都教委の判断を飛び越えて、処分を行った市教委の行為を断じて許せません。

 処分発令後校長先生が授業参観と称して根津さんの監視を始めたことについても、果たして、校長先生の判断だったのか甚だ疑問です。そこにも市教委の指示があったのではないのでしょうか。校長先生が「監視の必要あり」と判断されたのなら、処分を待つ迄もなく2月の時点でただちに監視体制に入ったはずだと思うからです。

 現在、「子どもが切れる」ことや「学級崩壊」が問題となっています。これは、自分の気持ちをことばで伝えたり、自分の行動を決定できない子どもたちの最後の表現なのかもしれませんが、知識はあっても、それを駆使して思考するという作業を集団で、あるいは個人で、してこなかったことの結果ではないでしょうか。学校教育の責任も大いに問われています。

 私たちは、根津さんが「最後の授業」で子どもたちに伝えたかった、「自分で考えることの大切さ」「指示を待つだけの人間にならないで」ということがもっと、教育の営みの中で大事にされるべきだと思います。そしてそれは、「真理と平和を希求する人間の育成」を謳う教育基本法の基本理念や、「考えること」を明記した学習指導要領とも合致したことだと思います。

 新聞報道にある和田参事の、「学習指導要領に明記されている」ことについて「考えましょう、と生徒に呼びかけるのは指導要領に異を唱えることで、受け入れられない」とする考え方一一国家に都合の悪いことは子どもたちに教えさせない。反対に国家に都合のいいものごとを押しつける一一はかつて、天皇制国家で徹底していたものでした。都教委は、学習指導要領を批判的に見ることを禁じることはできないとの判断を示したというではありませんか。現在の教育行政をあずかる者が、半世紀前の軍国主義教育が犯したと同じ過ちを、強権を発動して行なうことに、市民は背筋が凍る思いです。

 事実を識り、それに沿って考え判断する力を育てることは、教育の基本であるはずです。

 社会科学的分野においてはいろいろな考え方がありますから、それらの考え方を提示し、それを基に子どもたちが自分の考えを確立させていくことが教育の営みのはずです。一つのものの見方だけを押しつけることは、およそ教育からかけ離れた行為と言わざるを得ません。

 「過去に目を閉ざすものは現在にも目を閉ざ」します。歴史に学び、自由闊達な教育活動を保障すべく、市教委には教育基本法第10条の教育行政の姿勢を堅持していただきたく要望します。根津さんの教育活動に対し処分を撤回し、介入することをただちに止めてください。


 -- 散田町の八王子市教育センターで、午後一時半から地元八王子・日野・ --
 -- 三鷹・立川・国立・町田の三多摩の参加者で始った。写真撮影をしきり --
 -- と気にする和田参事は、「『処分』ではなく『注意措置』であり、履歴 --
 -- 記載もない。『地公法抵触のおそれ』」と言う。が、「かかる行為は、 --
 -- 地方公務員法に抵触する、教育公務員たるにふさわしくない行為であっ --
 -- て、学校及ぴ職の信用を著しく傷つける誠に許し難いものである」(訓 --
 -- 告後段)との相違を明確にできなかった。また、社会科で行うべきと言 --
 -- いつつ、家庭科の指導要領に言う「家族」「男女共生参画社会」などと --
 -- の関連を指摘されても弁明できず。あげくに、一時間ではムリと言わん --
 -- ばかりで対案を提示できず、ことばをはぐらかすのに汲々としていた。 --
 -- 法令の順守を主張スルわりには、恣意的な法令解釈の適用・権力濫用を --
 -- 感じさせるのみで、時間不足で今回はおわった。また、訓告の内容の質 --
 -- 疑はまったく行えなかった。こども観など問題は山積したままで進展なし--
----ここまで、12・10市教委申入書--------------------------------

----ここから、12・10校長申入書----------------------------------

                            1999年12月10日
  石川中学校長 秋山昇様
                     考え・判断する子どもたちを育てる
                          学校教育を!市民の会
 
 根津さんの教育活動への介入、強権発動・差別的対応はただちに止めてください。

 私たちは11月21日付け朝日新聞で根津さんに対する校長、市教委による不当な処分と現在に続く授業参観=監視を知り、この異常な事態を看過することはできぬと、急きょ集まった者たちです。

 新聞報道によると、問題とされたプリントは校長先生に授業前日、根津さんが「問題があれば指摘してほしい」と見せていたということのようですが、市教委から問い合わせがあるまでは、校長先生も特段「問題はない」と捉えておられたのだと思います。

 学校教育法28条、同40条に「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する」とあります。この法規に照らしてみれば根津さんが処分を受けるということはありえないはずです。仮に、プリントに「違法性がある」としても、見ても指摘しなかった校長先生の責任が問われるはずです。にもかかわらず、根津さんを処分した市教委の行為は、市民にとっては全く納得できないものであり、断じて許すことはできません。したがって、それに追随する校長先生に至っては市民の「学校」に寄せる信頼と期待を裏切るものと言えましょう。

 また、処分発令後校長先生が授業参観と称し、実質的には根津さんの監視を始めたことについても、果たして、ご自身の判断だったのか、そこに市教委の指示があったのではないかとの疑念を抱かざるを得ません。校長先生ご自身が「監視の必要あり」と判断されたのなら、処分を待っ迄もなく2月の時点でただちに監視体制に入ったはずだと思うからです。

 根津さんが「最後の授業」で子どもたちに伝えたかったことは、「自分で考えることの大切さ」「指示を待つだけの人間にならないで」ということでした。私たちは、このことは教育の営みの中で大事にされるべきことだと思います。そして、「真理と平和を希求する人間の育成」を謳う教育基本法の基本理念や、「考えること」を明記した学習指導要領とも合致したことだと思います。

 しかし、.現実には受験等の影響もあって、学校教育のなかで考えることが軽んじられているように思われます。

 事実を識り、それに沿って考え判断する力を育てることは、教育の基本であるはずです。

 社会科学的分野においてはいろいろな考え方がありますから、それらの考え方を提示し、それを基に自分の考えを確立させていくことが教育の営みのはずです。一つのものの見方だけを押しつけることは、およそ教育からかけ離れた行為だと私たちは考えます。

 校長先生におかれましても、このことを否定なさるはずはないと思います。

 しかし、なぜ、「日の丸・君が代」になると、この教育観が吹き飛んでしまい、上位の命令に従う戦前戦中の教育観が復活してしまうのでしょうか。

 「学習指導要領に明記されている。考えましょう、と生徒に呼びかけるのは、受け入れられない」として、制裁を科すほどの教師への管理と抑圧、教育内容への介入にファシズムを感じます。

 「過去に目を閉ざすものは現在にも目を閉ざ」します。半世紀前の軍国主義教育が犯した過ちを想起し、校長先生には、当該の職員の自由闊達な教育活動を保障するためにこそはたらいていただきたく要望します。根津さんの教育活動に対し、介入・監視することをただちに止めてください。子どもたちの考え判断する力を育てる学校教育を保障してください。
         【電子化作業1999年12月10日野副 達司<for-nze@din.or.jp>】

-- 散田町の八王子市教育センターで、午後一時半から地元八王子・日野・ --
-- 三鷹・立川・国立・町田の三多摩の参加者で始った。写真撮影をしきり --
-- と気にする和田参事は、「『処分』ではなく『注意措置』であり、履歴 --
-- 記載もない。『地公法抵触のおそれ』」と言う。が、「かかる行為は、 --
-- 地方公務員法に抵触する、教育公務員たるにふさわしくない行為であっ --
-- て、学校及ぴ職の信用を著しく傷つける誠に許し難いものである」(訓 --
-- 告後段)との相違を明確にできなかった。また、社会科で行うべきと言 --
-- いつつ、家庭科の指導要領に言う「家族」「男女共生参画社会」などと --
-- の関連を指摘されても弁明できず。あげくに、一時間ではムリと言わん --
-- ばかりで対案を提示できず、ことばをはぐらかすのに汲々としていた。 --
-- 法令の順守を主張スルわりには、恣意的な法令解釈の適用・権力濫用を --
-- 感じさせるのみで、時間不足で今回はおわった。また、訓告の内容の質 --
-- 疑はまったく行えなかった。こども観など問題は山積したままで進展なし--

----ここまで、12・10校長申入書---------------------------------

申入の後、八王子市役所で朝日・毎日・読売・NHK・産経の記者と
記者クラブで会見。
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