よく考えて!「日の丸・君が代」 
         いま、八王子では


  TOP規約活動報告お知らせ賛同運動ML紹介LINK参加希望         

 君が代・日の丸は、当該者以外には「思想・信条の自由」に反すると言いがちですが、それ以上に同僚が権力により分断され精神的にも荒廃してしまいます。のちほど、教育基本法十条の解説もお読み願えればと存じますが、そこには「教育行政の教育内容への介入ができないことが明文化されています」。
                【電子化作業 野副 達司<for_nze01@ybb.ne.jp>】


 現在はNo 5が表示されています。お読みになりたい号数をクリックして下さい。
簡単な目次はこちらに掲載していますのでご覧下さい。
No 1
No 2
No 3
No 4
No 5
No 6
No 7
No 8
No 9
No10
No 11
No 12
No 13
No 14
No 15
No 16
No 17
No 18
No 19
No 20
No 21
No 22
No 23
支援を

       よく考えて!「日の丸・君が代」いま、八王子では(5)

---ここから-----パンフ「石川中93年度卒業式日の丸問題 民主主義を守る闘い」

[2] 5日夕方、牧野書記長を囲んで職場会 
            
 職場の人を励ましに書記長が来てくれた。牧野さん、横山中の'92卒業式での君が代演奏をめぐっての闘いに触れ、「根津さんのようなことはあり得ること」と言ってくれた。7日に校長に抗議し、入学式には混乱を起こさないよう申し入れことになった。

[3] 6日、職場会。

 明日、職場の1人でも多くの人を誘って職員会議の決定を校長は守るよう校長に申し入れをしよう、そしてそれを受けて校長交渉詰めようと決まった。

[4] 7日

 職員打ち合わせ(朝)で、Hさん、「卒業式の校長先生の話の中で、校長はみんなで決めたことは守ろうとおっしゃった。それは明日の入学式に日の丸を揚げないということになるはずです。話されたことの責任をどうされるつもりですか」と発言した。きちんとこだわる人がいることはうれしい。

 それに対して、校長は何だか訳の分からぬことをグジュグジュと言ったが、聞き取れなかった。

 午後、仕事が一段落したところで申し入れをすることにしていたが、校長は教育センターに急拠呼ばれて不在だった。また、新教頭を通して校長の説得を試みてはどうかという声も出てきて、まず、教頭に職員の気持ちを訴えるということに話がまとまった。かなり多くの人が参加して、それぞれ自分の気持ちを訴えた。Iさんの発言は的をついだものだった。「今回根津さんのやったことだけが焦点になっているけれど、それは根津さん一人のことではない。根津さんは皆が決めたことをやったのだから」。教頭は「子供のことを第一に考えなくては」としきりに言う。

 そこで私は「子供をお祝いすることを第一に考えるよう、校長を説得してほしい。教頭さんしか、それができる人はいない。教頭は校長を説得する立場にあるでしょ」と教頭に念を押した。

 しばらくすると校長は帰校。申し入れの前に数分、教頭が「説得」を試みたが、返事は変わらず。申し入れには、ほぼ全員が参加して一言ずつ発言した。しかし中には「混乱は避けてほしい。双方妥協もあるのでは……」とか「日の丸があってもなくても構わない」という発言もいくつか目立った。皆が参加したのは特記すべきことがらだけど、「妥協」「思想云々」をめぐってこの先発言が続いては困ると思った。校長の思う壺だから。だから、最後に全員を前に私は念を押した。「申し入れに来たのは、思想、信条の問題からではない。職員会議の決定を守ってほしいと言いに来たのだ。民主主義を教える場の学校で、民主主養が破壊されるなんて、あってはならないからだ。」そう言うと教頭、「でも、国に民主主義がなくなっているのだから……」と。私、「だからこそ、学校で民主主義を実践して、子供たちに教えていきましょうよ」。教頭は黙っていた。

 一通り全員が校長に言いおいて散会した。校長は都教委からの呼び出しを連絡するため私を呼んだ。その折り、再度私は「明日、もし揚げたら、子供たちは大騒ぎしますよ。卒業式の時よりももっと大変になりますよ。子供たちは、私にそう言ってきていますからね」と言った。すると校長、「今日帰る時から、明朝出勤直後までというのはどうかね」と。ホラ来なさった!

 「本気であるなら、校長の家に100本揚げればいいでしょう。今日も明日も揚げるなんて冗談じゃない。明日、夜中に揚げて記念写真を撮ってすぐ下げるなんてことをしても、誰にも知られないけれど、私は明朝6時には来ますからね。その時揚がっていたら許しませんよ」と伝えた。教頭にも同じことを伝えておいた。

 その後すぐに牧野書記長を交えて職場会。大勢が申し入れに参加したので、予定を変更し、牧野さん一人が校長に会い穏やかに話してきた。


(9) 4月8日入学式当日

 6時に私は学校に着いた。門の鍵の番号をセットしたが開かないので、開閉業務のRさんを待つことにした。7時少し前Dさんと共に校舎内に入ろうとしたところに校長到着。校長は着任以来の早いご出勤。校長室に行き「日の丸を揚げるために早く来たのですか」と問うと「そうだ」と言う。「生徒たちの校長への信頼はほとんどなくなっています。その上、今日揚げたら、信頼の回復は望めませんよ」と私は校長に現実を見せようとしたが、「ああ、構いません」と意地になっていた。7時20分過ぎ、教頭が出勤してきた。校長は職員室にいる教頭に耳打ちした。「30分」という声がかすかに聞こえたので、「30分に日の丸を揚げるのですか」と私は確かめた。「そうだ」と言う。校長は校長室に戻ったので、教頭に私はこう言った。「早くに来る生徒は40分集合ですから30分頃から登校します。30分をたとえ1秒過ぎても、その時日の丸が揚がっていたら、私は許しませんからね」。7時27分だった。すると教頭、校長室に急ぎ、またすぐに職員室に戻って私にこう言った。「今すぐ揚げて、写真を撮ってすぐに降ろします」。私は黙っていた。本当は1秒とも揚げさせたくはなかったけれど、職場の状況から、これ以上は無理と判断せざるを得なかったからだ。この時、時計は7時28分。数秒して、校庭のポールを見ると、もう日の丸は揚げ終わるところ。校長はポールの下に立って、記念写真を教頭に撮らせた。続けて、校長はポールから数メートル離れ、ポールをバックにもう1枚撮らせた。証拠を写真に収めると、すぐさま、日の丸は教頭によって降ろされた。これで「妥協」は成立したのであった。職員室では、私の他に、Fさん、Dさん、Lさんがそれを見ていた。この時、他に職員はまだ出勤していなかった。生徒も1人も登校していなかった。

 8時を回ると生徒たちも登校してきた。廊下で会った生徒は、何人も「今日は日の丸どうなったの?」と私に尋ねる。事実を話した。「校長先生って、オカシイんじゃねえの」。生徒たちの声であった。

 朝、学活の時、私が担任をする2の2の生徒たち全員に今朝の事実を話した。そして「これはあなたたちの勝利よ。私1人とか先生たちだけが反抗したり抗議したって、校長先生は日の丸を揚げたでしょうね。あなたたち700人の生徒の目が恐ろしかったから、ずっと揚げていられなかったんだと思うよ」とつけ加えた。生徒たち「校長先生って、どうして写真なんか撮るんだよな、みっともねえな」とあざけ笑っていた。写真を撮るため揚げて、何の意味があるのか、子供たちは見抜いている。私は心底、子供たちの勝利だと思う。

 この校長職にある人のバカさ加減、教育の放棄を、世に知らしめなくちゃ…。


(10) 2年生最初の授業に校長が来た

 都教委へ向かう道すがら、日の丸を揚げたことについて生徒たちに話をしてほしいと誘ったところ、すんなり校長はOKした。12日(火)は3校時は2組、4校時は6組をそれに当てていた。

 2組。チャイムのなる前に教室に行くと、生徒たちは多少緊張気味であった。2、3分して校長が来た。私は進行役に就いた。「卒業式の日の丸について、今日は校長先生が皆に話をしてくれます。大人同士の意見のやり取りをしているだけではいけないので校長先生は来てくださいました。普段の授業では分からないことは質問するし、違うなと、変だなと思った時は私はこう思うけれど……って意見を交わすでしょ。今日校長先生が来てくださったのもそのためにです。分からないこと、疑問なことを校長先生に質問していいです。また、私に質問のある人は私が答えます。話をよく聞いて、それを考える資料にして、最後は自分で結論を出してね。みんながよく考えるために、校長先生に来ていただいたのです。さあ、質問どうぞ」「校長先生、こういう進め方でいいですね」と、私が同意を求めると校長はうなづいた。

 2組では1人2人ずつポツポツと手が挙がった。しかし、途切れず質問は続い
た。

「はい。職員会議で決まったことをなぜ校長先生は守れないのですか」
  一「日の丸を揚げることは、国会、文部省で決まったことです。地方公務員
    法でそれを守る義務が先生たちにはあります。職員会議の決定に従う必
    要はないんです」

「はい。校長先生は日の丸を揚げるのがいいと思うんですか」
  一「そうです。特に海外に行った場合など日の丸を見ると、日本人のアイデ
    ィンティティを自覚できるからです。校旗が学校に必要なように国には
    国旗が必要です」

「日の丸は国旗ですか」
  一『慣習法で国旗です」

「校長先生は自分で揚げるか揚げないか決められるのに、なぜ揚げたのですか」
  一「命令に従うことが校長の職務だからです」

「では、なぜ職員会議で決めたのですか」
  一「職員の意見尊重したいとは考えています」

「文部省に従うというけれど、校長先生は自分の考えを持たないのですか」
  一「それ(文部省の考え)が自分の考えです」

「なら、なぜ揚げるのですか」
  一「さっき言った日本人としてのアイディンティティのためです」

「命令、命令って、校長先生は自分のことしか考えていないと思います。先
 生や生徒たちの声も聞いてほしい」

「これからも卒業式、入学式に揚げるつもりですか」
  一「そうです」

「700:1(生徒の数:校長)で揚げるのはおかしい」
  一「教育行政とはそういうものです。生徒会で反対決議をしても揚げます」

「文部省に知られなくても揚げるのですか」
  一「揚げます」

「校長先生は新しい国旗を作ろうとは思わないんですか」
  一「それは国会のやることです」

「入学式の時に揚げた証拠に写真を撮ったけど、それが必要なんですか」
  一「市教委から出せと言われれば出します」

「文部省の考えに従わなかったらどうなりますか」
  一「従う義務があるんです」

「校長先生の考えは幼稚園の子より下だと思います」         
「ドイツのように旗を変えようとは思いませんか」
「生徒の意見を取り入れてほしい。反対意見を聞くべきです」
 
 そのやり取りの後で、私はこう言った。「校長先生の立場もあるとか、正しいんじゃないとかと思う人も発言して」。すると、1人の女子が「はい。日本以外には戦争に旗を使わなかったんですか」と私に聞いた。「ドイツ、イタリアも旗を使ったね。でもこの2つの国は、その旗を戦争に使ったものだからと、戦後捨てて、新しいのを作ったんだね」と私は答え、彼女に「続けて」と発言を促したが「ふうん」とうなずき「もういいです」と引き下がってしまったので、私は「意見はいろいろあって当たり前なんだよ。異なる意見を言えた方がいいんだよ」とつけ加えた。

 これで2組の授業は終わった。

 次時は6組。休み時間に校長に確認に行った。すると校長、「私はもう行かない」と言う。「何かまずかったんですか。始める前に進め方、これでいいかどうか校長さんに私、聞いたじゃありませんか。校長さん、いいとおしゃったですよね。分かりました。次は校長さんのお好きなように進めてください」。しかし、「もう行く気はなくなった」と校長は言い、チャイムが鳴っているのに行こうとしない。「校長さんが来てくれると生徒たちに言ってありますので、行かないと変ですよ」。そう言っても腰を揚げようとしない。「事実を言うしかないですね。」私は教室へ1人で入った。

 ドアを開けるや、生徒たちから「校長は?」の声、声。来ない理由を告げると「逃げたんだ!」「皆で校長室に行こうぜ!」と口々に言う。それを私が制止して、結果、代表1人が校長を呼びに行った。2、3分で、その生徒は校長を連れて戻ってきた。教頭もついてきて、見学させてほしいというので「どうぞ、どうぞ」と歓待した。「私は黙っていますね」と私は校長に言った。

 校長は前に立つと日の丸を揚げた理由を話した。

[1]日の丸は慣習法で国旗である。
[2]揚げることが指導要領で決まっている。国、文部省の命令に従うのは校長の
 職務である。校長は教育行政を遂行するのが職務である。
[3]生徒全員が反対しても揚げるなど。

 私は校長の話の要点を黒板に書いてあげた。数分で校長の話が終わると、生徒たちから
手が挙がった。

「1年前だって揚げると決まっていたのに、その時は揚げなかったんですよね。
 なぜ揚げなかったんですか」
  一「揚げなくてはいけなかったけれど、先生たちが反対していて、私は揚げ
    る決意に至らなかった。」 
                
「1年前は揚げなくても済んだんでしょ。なのに、なぜ今年は揚げたのですか。
 生徒たちのあんなに反対した声が、校長先生にも聞こえたでしょ。」
「校長先生には教育委員会の命令に従う義務があるなら、1年前になぜ従わなか
 ったのですか」
「罰則があるんですか」
  一「罰則はない。私は昨年校長1年目だったから分からなかった」

「なら、今年も教委に、分からなかったと言えばよかったでしょ」
「なぜ職員会議の決定を守らなかったんですか」
  一「尊重はしますが、決定に従う必要はないのです」

「教育委員会に石川中の先生たちの考えを持って行かないんですか」
  一「そのつもりはない」

「校長先生1人の考えで決めてはいけないと思います」
「日の丸を揚げるか揚げないかは、国会で決めることだから、揚げないと変わる
 こともあると校長先生は言った。校長先生はなぜ、他の先生と一緒に国会に意
 見を持っていかないんですか。先生たちと話し会おうと思わなかったんです
 か」
  一「私の考えは国の考えと同じですから」

「なら、なぜ1年前は揚げなかったんですか。言ってることが変です」
「入学式の時の写真は何のために撮ったんですか」
  一「揚げた証拠を市教委から求められれば、出すためです」

「そんなに市教委に好かれたいんですか」
「校長先生は卒業生のこと、本当に考えているんですか。自分のことしか考えて
 いないと思います」
「日の丸があると日本人の自覚が出ると言うけど、校長先生は本当にそう思って
 いるんですか」
  一「はい」

「今まで、日の丸を揚げなかったことを誇りに思わないんですか」
  一「思いません」

「卒業式の時、校長先生はみんなで決めたことは守ろうと言いましたよね。あの
 時、僕たち、みんな変だと思ったんですよ。校長先生はそれを言った朝、その
 ことを破ったんです。嘘をつくんですか」
  一「嘘をついたと言われても、そういう時もあるでしょうね」

「今後、朝礼の時校長先生が話をしても、僕たちは嘘だと思いますよ」
  一「構いません」

「教育行政のためには、生徒を犠牲にしていいんですか」
  一「そういうこともあります」

「校長先は生徒から裏切られても仕方ないと思っているんですか」   
  一「そうでしょうね」

「生徒は校長先生のこと嫌いですよ」
「校長先生は教育委員会に石川中の考えを持って行けばいいと思います」
  一「持って行っても仕方ないです」

「なぜ?」
「去年揚げなかったのは、校長先生の考えでしよ」
「校長になりたてで、様子がわからないと揚げなくていいのか、答えてほしい」
  一「決意が足りなかったんです」

「校長先生は生徒のことを考えるつもりはないんですね」
「自分をよく見てもらいたいから揚げたんでしょ」
「これからも、文部省の指示に従っていくんですか」
  一「はい、そうです。校長職として(反対の)考えは文部省に出すつもりは
  ありません。」

「国民としても考えるつもりはないんですか」
  一「はい」

「生徒会が反対しても揚げるんですか」
  一「そうです」

 授業終了のチャイムはすでに鳴っていた。校長は終わりにするきっかけを捉めないで、生徒のぺ一スに乗りかかっていた。廊下では他のクラスの生の声が騒がしくなり、何人かがこちらを覗いている。お腹が空いているだろうに、6組の生徒たちは誰一人「もう、やめようぜ」とは言わず、構えを変えない。「今日はここで切ったらどうですか」と私が口をはさむと、校長はホッとした顔になり、教室を出ていった。生徒たちは教室を出る校長の背後から「校長先生はずるい!」「ひきょう者」と口々に言っていた。

 13日(水)は4組の授業。朝、私は「今日は4組が2時間目にあります。よろしくお願いします」と校長に挨拶に行った。すると校長、「約束は昨日だけです。今日は行きません」と言う。「全クラス1時間ずつ来てくださると約束されたじゃありませんか。生徒たちはそのつもりですよ」と私は言うが、校長は首を縦に振らない。「わかりました」。私はその場を離れた。授業に4組に行くと、やはりここでも生徒たちは「校長先生なぜ来ないの」と言う。理由を話すと、「逃げたな」。「皆で校長室へ押しかけよう」と言うので、「代表にしたら」と私。結局5人で校長を呼びに行った。校長、しばらくして生徒たちについて入ってきた。36人の生徒を前に、険しい顔をして「再質問には答えません。同じ質問は1回きりです。」と、感情の高ぶるのを抑えられな様子で言った。

 生徒たちは次々に質問をした。「卒業式には、どういう理由で揚げたのですか」
「入学式の時、なぜ写真を撮ったのですか」
「入学式には、なぜ正々堂々と皆の前で揚げなかったのですか」
「皆で決めたことを破ってまで、なぜ揚げたのですか」
「日の丸を揚げたら、どんな効果があるんですか」
「今後も揚げるつもりですか」
「生徒からうんと文句を言われて、今日も教室に来て、生徒の声を聞いて揚げる
 ことを変えるつもりはありますか」
「今日なんで来なかったんですか」
「文部省はなぜ、国旗・国歌として制定されていない日の丸・君が代をやれと言
 うんですか」
「日の丸を揚げなかったら、どんなことがあるんですか」
「1年前は揚げなかったのに、なぜ今度は揚げたんですか」
「国旗でもない日の丸を、なぜ、そこまでこだわって揚げるんですか」
「卒業式の時、校長先生は勝手な行動をしないと言ったけれど、自分のことを勝
 手だとは思わないんですか」

 一通り質問が出たところで、校長は次のように答えた。
「教育課程で決まっているから。指導要領に基づいて揚げているんです」
「写真は揚げた証拠にするためです」
「(堂々と揚げなかったのは)生徒に混乱が起きたからです」
「すべて職員会議の決定に従うわけではありません。教育行政では、指導要領を
 守ることが校長の役目です。私の職務を遂行するため、揚げたのです。」

一生徒「職員会議を開く意味がないじやん。」.
「民主的じゃないと言われても仕方がないんです」
「国旗だからこだわるのです。各国に国旗があるように、日本人は国際社会に出
 た時、日の丸を見て日本人のアイデンティティを自覚するのです」
「生徒の意見は聞くが、私の意思は変ません」
一生徒「それは聞かないということだ」

 生徒たち、黙って校長の答えを聞いていようとしたが、それでは答えを得られ
ない。聞き返さずにはいられなくなってしまった。

校長「文部省が揚げないと変えたらそれに従います」
生徒「すべて職務で片づけるんですね」
校長「そうです」「(勝手な行動について)私は私の仕事を遂行するためにやっ
   たのです」

 ちょうどチャイムが鳴った。「今日はこれで終わります。まだ質問のある人は放課後、校長室へ来るように」と校長は言い残して退室していった。
  
 後日談によると、誘い合って何人もの男子が、放課後校長室に行ったのだという。やっぱり校長は答えられなかったそうだ。

 校長は生徒たちに説明することができなかった。いや、説明する気も説得する気もなかったのだろう。せっかく、その機会を与えてもらったのだから、誠意を持って接すれば、生徒たちはあそこまで怒らなかったのではないか、と私は思う。6組に出席した教頭に「どう思われました」と尋ねたら、「根津先生にも言いたいことあるけど、校長さんは説明できなかったね」ということだった。校長の教育放棄、生徒たちの反対抗議の声が、教頭には一応届いたのだろう。

 校長はこの3回の授業について、こう聞いてきた。「あれは何の授業でやったのですか」。「家庭科ならいけなくて、学活ならいいのですか?」と私は聞き直した。すると、校長「家庭科では、指導要領外のことですからな」とうすら笑いを浮かべた。「教科の授業でも、他に指導を要することがあれぱ、その授業を中断してやることはいくらでもあります。1時間雑談する場合さえあります。校長さん.、その時、注意されましたか。そうはしないでしょう。それから念のため言っておきますが、家庭科の授業の目的はよりよい生き方を追及することにあります。だから今回の授業は、指導要領の趣旨にも合致しています。」そう私が言うと、校長は言葉を返せなかった。

----ここまで、パンフ「石川中93年度卒業式日の丸問題 民主主義を守る闘い」

 現在はNo 5が表示されています。お読みになりたい号数をクリックして下さい。
簡単な目次はこちらに掲載していますのでご覧下さい。

No 1
No 2
No 3
No 4
No 5
No 6
No 7
No 8
No 9
No10
No 11
No 12
No 13
No 14
No 15
No 16
No 17
No 18
No 19
No 20
No 21
No 22
No 23
支援を



  TOP規約活動報告お知らせ賛同運動ML紹介LINK参加希望