2008年11月13日

いつも通りの安物買い

Dave Brubeck こんなことを書いている場合じゃないだろう... と思う。まるで「戦前そのまま」の特高のような警察の暴力が横行し、誰だっていつでも犯罪者に「仕立て上げられる」状況を目の当たりにして、こんなことを書いていていいのか? と思う。渋谷の「麻生首相の家を見に行こう」という映像をYou Tubeで見た後、同じような「警察の横暴」や「まるでやくざ」か、それ以上に「まんまやくざ」な警察の実態から、職務質問の名を借りた嫌がらせに「暴力」を記録した映像を次から次へと見てしまうと、日本のどこに民主主義があるねん! と思うのだ。それほどに「危険な時代に」自分が生きていることを感じているときに、こんなことを書いていて... という。自己嫌悪を感じならが、それでも、音楽が好きだというアホさ加減にあきれてください。(同時に、You Tubeで探してみてください、こういった映像を。それがけっして、特別なことじゃないのがわかるから。今日、明日にでも「自分だって捕まるかもしれない」ことを現実に認識してしまうと、ゾッとしますから)

 例によって、amazonとのアフィリエイトのおかげで、頻繁にチェックしているんですけど、ときおり、「なんでこんな値段で...」と思えるアルバムを見かけることがあるんですね。実は、これを書く直前にもマイルス・デイヴィスのこんなボックス・セット、『Workin', Relaxin', Steamin'』をみつけてしまいました。ジャズの名門、プレスティッジからコロムビアに移籍するにあたって、契約分を「消化する」必要から2日間でアルバム4枚分のレコーディングを一気にやっているんですが、そのうちの3枚を収めているのがこのボックス・セット。なんで『Cookin'』1枚が抜けているのか、全然理解できないんですが、それにしても、他の3枚が一緒に入っていて、なんと(今日の段階で)869円。まるで冗談のような値段で売られています。

 と、そんな「安物」として買ってしまったもので、傑作や掘り出し物がいっぱいあるんですけど、その1枚がデイヴ・ブルーベックの『Jazz Impressions of Japan』。ジャケットからして「なんでジャズ?」って思えるんですが、1曲目からにんまりしてしまって、今じゃ、愛聴盤です。

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投稿者 hanasan : 08:55 | コメント (0)

2008年11月11日

日本は北朝鮮か? は、その通りです

 なにやら、軍隊のお偉い人がおっしゃった。

「こんなことも言えないのだったら、日本は北朝鮮か」

 え? その通りと違いますの? 首相も政治家も世襲制で、報道機関はお上のお言葉の垂れ流し。話している人が厳つくないというのだけが違いで、柔らかくそれをやっているのではございませんか?

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投稿者 hanasan : 12:30 | コメント (0)

2008年11月05日

Change Is Gonna Come - いいニュースじゃないか!

Sam Cooke 他の国の大統領選挙だというのに、テレビに釘付けになっった11月5日。ドキドキしながら、選挙結果を見つめ、マーチン・ルーサー・キング牧師の語った「夢の一端」がやっと形になった歴史的な瞬間を祝福していた。実を言えば、その選挙の始まったときに書いていたのが前回のブログ。そこに記した「期待」が現実となったわけだ。

 そのニュースを聞いて、(あるいは、見て)当然のように思い浮かんだのは、そして、「聞いた」のは名曲、「Change Is Gonna Come(チェインジ・イズ・ゴナ・カム)」。なにせ、彼らが求めてやむことのなかった「変化が来た」のだ。言うまでもなく、オリジナルはサム・クック。『Ain't That Good News(いい知らせじゃないか)』と、実にタイムリーなタイトルのアルバムに収録されていて、このヴァージョンが素晴らしいのは言うまでもない。なにせ、ボブ・ディランの名曲で、名盤、『The Freewheelin' Bob Dylan』に収録されている「風に吹かれて」を聞いて、「これこそ私たち、黒人が作らなければいけない曲だった」と生まれた曲だ。日本では一般的に「政治的」な部分が見落とされがちなサム・クックなんだが、彼がどれほど政治的な存在だったかは以前見たDVD、『Legend』でも語られていたように思う。これについてはこちらにレヴューを残しているので、興味のある方はチェックいただければと思う。なにせ、この曲があまりに危険だと思われたのかどうか、彼が暗殺されたという説があるほど。それほどにこの曲が大きな政治的インパクトを持っていたわけだ。

 実を言うと、勝利宣言をしたオバマのスピーチを聞いた時のこと、どうも彼がこの曲のことを意識していたのではないかと思えたんだが、考えすぎだろうか。「Change」というフレーズを選挙運動でずっと使っていたわけだから、当然といえば当然なんだが、彼が「A Chnage Has Come」とかなんとかというフレーズを口にしたとき、サム・クックのことが頭をよぎったのではないかと思うし、あの場にいた、そして、世界でそれを見つめていた多くの音楽ファンの脳裏でこの曲が鳴っていたのではないかと思う。

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投稿者 hanasan : 20:00 | コメント (0)

2008年11月01日

Wattstaxの夢が現実になるとき(後編)

Rosa Parks 今では信じられないかもしれないが、わずか45年ほど前までアメリカでは有色人種に、人間にとって当然の投票する権利が与えられてはいなかった。要するに、「民主主義の国」「平等の権利のある国」という看板を掲げ、他の国を軍事力で「解放してきた」とされるアメリカには「差別が合法的なもの」とする、まるで南アフリカのアパルトヘイトと同じような野蛮きわまりない体制が当たり前のように存在していたのだ。そのひとつが南部を中心に施行されていた人種隔離法だった。公共交通機関の列車やバス、学校から病院、ホテルに公衆便所にレストラン... どこでも白人が優先され、目を覆いたくなるような「差別」が公然と幅をきかせていたわけだ。

 それが最もひどかったのがかつて黒人を奴隷として扱っていた南部で、ある事件をきっかけに注目されることになったのがアラバマ州だった。実は、アメリカの時代を揺るがし、変革することになった「公民権運動」(有色人種の市民権を獲得する運動)の始まりは、この州のモンゴメリーに住んでいた42歳の女性、ローザ・パークスから始まっている。ご多分に漏れず、あの当時肌の色によってエリアを分けられていたのがバスの座席。しかも、白人乗客が増えると黒人は席を白人に譲らなければいけないとされていたのだが、1955年の12月1日、それを拒否したのがローザ。その結果として、彼女は逮捕され、それをきっかけにその地に住んでいた若者の牧師、マーティン・ルーサー・キングを中心とした黒人解放運動が全米に広がっていくことになる。そのローザのことを歌ったのが来日したばかりのネヴィル・ブラザーズの名作、『Yellow Moon』に収められている「シスター・ローザ」で、彼女の人生を映画化した作品で、現在、入手可能なのが『Rosa Parks Story』という作品だ。

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投稿者 hanasan : 14:53 | コメント (0)

2008年10月31日

Justin Nozuka - アコースティック・ソウル

Justin Nozuka 実を言うと、ジャスティン・ノヅカのライヴはめちゃくちゃ楽しみにしていた。なにせ、ここ1年でも最も頻繁に聴いているアーティストが彼なのだ。そのあたり、last FMの自分のアカウントをチェックしていただければわかるんだが、なんとライ・クーダーやザ・バンドといった、昔から大好きだったアーティストと肩を並べるほどに彼の作品を聴いていることになる。それほどに惚れ込んでいるということなんだろう。

 初めて彼の噂を耳にしたのは、3月に訪れたテキサスはオースティン。サウスバイ・サウスウエストでのことだった。どこの誰だったか、全然覚えてはいないんだが、彼がどこかで演奏しているのを見つけて、「いいよぉ」と言われたというのだけが脳みそにこびりついていた。とはいっても、この時点では、「なんだか日系人かハーフみたいだよ」という、それだけの理由で、深く掘り下げてはいない。

 そして、fujirockers.orgの仕事で開催日に合わせてアーティスト情報の確認やらチェックをしていたときに、彼が今年の出演者リストに載っていることに気がつくのだ。そのあたりの下りは一度書いているんだが、それがきっかけで彼のMy Spaceをチェック。その結果、まるで一目惚れのように彼の音楽にはまってしまったという流れがある。たまたまなのか、彼に才能があるのか... そういったことには全然思いも及ばない状態で、単純に「いい」と感じて... 奇妙な話なんだが、彼のMy Spaceを聴きまくり、国内盤が出るのを待てないでアメリカ盤を買ってしまった。それが、『Holly』(US import / 国内盤 )だった。

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投稿者 hanasan : 22:58 | コメント (0)

2008年10月20日

Tete Montoliu - カタロニアの燃える炎、テテ・モントリュー

Tete Montoliu そうかぁ、この人はカタロニア人だったんだ... と、ジャズ・ピアニスト、テテ・モントリューのこのアルバム、『Catalonian Fire』のタイトルを見て、初めてわかった。といっても、無理もないことで、70年代半ばから終わりにかけて、テテ・モントリューのアルバムを聴いていたときはカタロニアもバスクも全く未知の世界だった。あの当時、(そして、今も、おそらくは)一般的に言われていたように、盲目のスペイン人ジャズ・ピアニスト程度の認識しかなかったのも無理はないだろう。もちろん、当時の大学生なら当たり前のように、スペイン市民戦争の話を耳にしていたり、ジョージ・オーウェルのカタロニア讃歌』やピカソの名画、『ゲルニカ』の存在は知っていた。が、それほど気にしたことも、掘り下げたこともなかったのだ。

 が、実際にバスクの地を訪れたり、カタロニア(カタルーニャ)に足を踏み入れ、その「国」に住む人たちと接することでなにかが微妙に変わってくる。特に、バスクでフェルミン・ムグルサとやったときのインタヴューは強烈で、フランコ独裁時代のバスク人に対する辛辣な抑圧をリアリティを持って知ったのはこのときが初めてだった。と、そのあたりの話もじっくりと書くべきなんだろうが、それはまたの機会にやるとして、今回はそんなことを思ったことがきっかけで買ってしまったこのアルバム、『Catalonian Fire』だ。おそらく、『カタロニアの燃える炎』とでも訳せばいいんだろうが、そんなタイトルが付けられているこのアルバムを買ったのは偶然だった。たまたま、いつものようにamazonをチェックしていたら、これが目に入ってきたというもので、値段も安いから、昔好きだったアーティストの、聴いたことのないアルバムを聞いてみようかと思ったにすぎない。そうして入手したんだが、こんなに素晴らしいアルバムをきちんと聴いていなかったのが実に悔やまれる。傑作なのだ。

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投稿者 hanasan : 08:49 | コメント (0)

2008年10月19日

Lucinda Williams再び。新譜もいいねぇ。

Lucinda Williams ずいぶんと出遅れてしまった感じで、とりつかれたルシンダ・ウイリアムスなんですが、14日に発売となった新譜、『Little Honey』が到着。ご多分に漏れず、はまりまくっています。

 確か、彼女のMy Spaceがどこかで読んだのではないかと思うんですが、「今度はロックよ」みたいなことを彼女が口にしていたんじゃなかったっけ? 確か、そうだと思うんだが、初っぱなの曲「Real Love」で「その通り!」と思いましたなぁ。ぐぁん〜っといったギターで始まるレイドバックしたロックンロールなんですけど、ルシンダはシャウトするでもなく、いつものちょいと風邪でも引いたときのようなこもった感じの声で押さえて(それでもソウルを込めて... というのがミソですけど)歌っているんですな。そのバランスがいい。そんなロック的という部分で言えば、もう1曲あって、それが5曲目の「Honey Bee」。ここで思い出したのはクロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤングの名作中の名作、『4 Way Street』(国内盤 / US import)なんですが、ギターのカッティングとか、リード・ギターの一部が、まるでこの作品のロック・サイドを「感じさせる」ように演奏されていたのが気になりました。というか、好きなんでしょうな。

 とはいっても、この2曲の「ロック的な」のを除けば、基本的にはいつも通りのちょいと「暗い」感じのルシンダ。「暗い」という言葉が本当に的を射ているとはいいにくいんだが、どこかで鼻声のようにも聞こえるドスのきいた声と曲調に、やっぱりやられてしまうのです。あの「Real Love」の後、いきなりアカペラで始まって... ウエットなタッチのカントリー・ナンバーと続いて、それでもってブルージーな「Tears of Joy(随喜の涙)」といった流れがいい... ここまで来たら、もう離れられません。

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投稿者 hanasan : 09:02 | コメント (0)

2008年10月08日

Kitty, Daisy & Lewis - SPの魅力は音楽の魅力か?

Kitty, Daisy & Lewis このところ、昔からのスカ仲間の来日が相次いでいる。その流れの最初は8月15日。確か、84年にアスワドのバックで初来日したときに仲良くなったトランペッターのタンタンがやってきて、クール・ワイズ・メンとライヴ。20数年にもわたる知己である、そのタンタンが今度はスカ・クバーノのメンバーとして来日したのが数週間後だ。そのときのレポートをSmashing Magにやとっとアップしたんだが、その数日後には、入れ違いのように、クラブ・スカ20周年記念イヴェントにDJのギャズ・メイオールがひさびさにトロージャンズを率いてやってきて、ザ・スキャタライツもやってきた。ギャズと最初の出会いは85年の10月だったと思うから、彼も20数年来の友人だ。さらには、ギャズが居残りして朝霧にDJとして出演して、彼らのクラブで幾度も演奏しているキティ・デイジー&ルイスも登場しているわけです。まぁ、彼らとは知り合いではないんだけど、今年のサウスバイ・サウスウエストで撮影をしているし、どこかでつながっているんだろうなぁと思う。そのおかげでこのところ撮影しまくりで、自分のレポート作成に遅れが出ているし、このブログの更新もできない状態が続いているんだが、それはさておき、ここに登場したみんながギャズのクラブ、ギャズズ・ロッキン・ブルースの仲間だというのが面白い。

 そんなひとり、スカ・クバーノのヴォーカル、ナッティと東京でのライヴの後、一緒に飲みに出かけていろいろなことを話した。彼も、当然のように、ギャズの仲間でDJでもある。彼と知り合ってからも、もう10数年だと思うんだが、そんな流れで「飲みに行こうぜ」ということになったのだ。このときに教えてもらったのがキティ・デイジー&ルイスが脚光を浴びるようになった背景の話。これがめちゃくちゃ面白いし、実に納得できる。今年春、オースティンで見て以来、彼らの魅力にはまりまくっていたんだが、こんなに面白くてエキサイティングなバンドが飛び出してきた背景にはこんな動きがあったわけだ。

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投稿者 hanasan : 08:56 | コメント (0)

2008年10月03日

Lucinda Williams - 再び瓢箪から...

Lucinda Williams 便利になったもので、コンピュータをチェックすれば、どのアルバムを幾度聴いたのか即座にわかる。といっても、当然ながら、データが消えることもあれば、コンピュータ以外でも音楽を聴くこともある... と書いて、時代が変わったんだなぁと思う。毎日コンピュータに向き合って仕事をしている関係からか、コンピュータを通して音楽を聴くのが当たり前になってきているのだ。もちろん、コンピュータをアンプに接続してはいるものの、数年前までそんなことはなかった。いつもステレオでCDを聴いていたのに、iTunesが登場したことで、そのスタイルが大きく変わってしまったことに自分でも驚かされる。とはいっても、CDの値段が高かったり、廃盤になっていたり、あるいは、CD化されていない作品についてはアナログからデータを起こして、iTunesで読み取るといった作業もしているので、聴く音楽の幅がどんどん広がっているようにも思う。要するに、物事にはいつも両面性があって、簡単にコピーできるCDのせいで売り上げが減ったとぼやくレコード会社は、そのおかげで誰もがどこでも音楽を聴く可能性の増えたことを喜ぶべきなんですけどね。そんな新しい方法論を率先して取り入れるのではなく、問題に向き合わないで潰すことしか考えていなかったから、売り上げが落ちるんだろうと思う。

 それはさておき、さて、前回ここに書き残したリラ・ダウンズのアルバム、『Shake Away』なんだが、これを購入したのが9月3日で、記録を見るとすでに30回以上このアルバムを聴いているのがわかる。ところが、それからしばらくして彼女に続くほどに聴きまくることになるのがルシンダ・ウイリアムス。特に『World Without Tears』というアルバムで、彼女にはまりまくっているのだ。その発端はというと、『Shake Away』に収録されている1曲、「I Envy The Wind」。いい曲だなぁと思って、それが誰の曲かを調べてルシンダに行き着いたわけだ。まぁ、それも音楽中毒者の性なんだろう。加えて、物書きの条件のひとつでもあるんだが、気になるととことん調べていく。そして、少しでも面白いとのめり込んでしまうのだ。これもまたインターネットやコンピュータ文化の恩恵でかなりの情報が集まってくる。それに音楽を聴けるという意味で実に便利なのがMy Spaceというので、早速、その曲のオリジナルを歌っているルシンダのMy Spaceをチェック。「こりゃぁ、素晴らしい!」とアルバム購入に走ってしまったというのがその流れだ。その結果、このアルバム、『World Without Tears』にとっぷりとはまっている。

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投稿者 hanasan : 08:54 | コメント (0)