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2006年02月09日
やったねぇ、Fuji Rockって曲がイタリアででるぞ! - バンダ・バソッティ -
つい前日、イタリアのバンダ・バソッティのマネージャー、ダヴィデからメールがあって、「日本の写真展で使われたバンダ・バソッティの写真がほしいんだけど...」と連絡を受け取った。なんでも新しいアルバムがでるとのことで、そのアルバムか、あるいは、ポスターかにそれを使うんだろう。
昨年の9月に恵比寿にあるタワー・カフェ(リキッドルーム恵比寿の2階ロビー奥)で、Smashing Magが撮影、発表してきた作品を集めて写真展をやっているんだが、その時に展示したのが、自分が撮影したバンダ・バソッティのこの写真。昨年末にマネージャーのダヴィデと相棒のルカが来日した時、フレームに入れたA2のプリント、実際の展示品を彼らにあげていて、それをいたく気に入ったようだ。バンダ・バソッティの場合、ほぼオフィシャル写真家として2001年ぐらいから毎年彼らのツアーを撮影しているし、加えて、来日した時も押さえている。だから、ライヴについてはかなりの写真を持っているし、自分でも傑作だと思える写真も多い。これはそんななかの一枚だった。
思うに、一番最初に彼らが自分の写真を見たのは2001年に彼らがスペインをツアーした時に撮影したもので、それが翌年の彼らのツアー・ポスターとなってしまったんだが、そのことはこちらに書いている。当時使っていたのは、当時20万円ぐらいで購入したオリンパスのE10という初期の一眼レフ・デジカメだったのだが、あのカメラで撮影した写真をよくもここまで大きくできたものだと驚かされたものだ。なにせ、A1どころのサイズじゃなかったし、しかも、オリジナルの写真をトリミングして使っているのだ。おそらく、そうすることで出たざらざらとした質感が良かったのかもしれないが、これを実際にローマで最初に見た時にはめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。それがイタリア中に貼られていたわけで、自分の写真を評価してくれたのが日本のミュージシャンではなくて、イタリアだったというのがなんとも複雑だった。
それ以来、彼らは毎年自分を招いてツアーに同行させるようになって、写真を撮っているんだが、もちろん、その経費は全て彼らが面倒を見てくれている。それに加えて、当然、ギャラも払ってくれるわけで、このあたり、日本のバンドにそんな面倒を見てもらったことは一度もない。もちろん、日本のバンドが売れていないからなんだろうけど、彼らにしてもそんなにビッグなバンドではない。チケットだって6ユーロ(1000円ほど)程度のライヴで全イタリアで4本ぐらい。それでもきちんと写真家として自分に対して充分な敬意を見せてくれるのだ。昨年暮れのベルリンなんて、わずか1本のライヴのために全経費を出してくれた。嬉しいじゃないか。
さて、そのバンダ・バソッティが新しいアルバムを発表するんだが、タイトルは『Vecchi Cani Bastardi』。英語で彼らはlike Old Bastards Dogsと書いているんだが、ちょっと理解できないなぁ... 今の時点では想像するしかないし、今度彼らと会った時にインタヴューでもしてみようと思うけど、この曲目を見て面白いものを発見してしまうのだ。なんと「Fuji Rock」という曲が収録されているのだ、これは、嬉しかったなぁ。もちろん、曲はまだ聴いていないし、おそらく、来週ぐらいにミックス・ダウンしたものがCDで届けられると思うので、実際に聴いてみないとどんな響きを持っているのかも想像できないが、これまでさまざまなバンドやアーティストがフジ・ロックに出演していても、これほどまでに単刀直入に「フジ・ロック」をタイトルにして歌ってくれたことはなかったように思う。それが日本人のアーティストではなく、イタリアのバンドだったというのが面白い。彼らはフジ・ロックをどんな風に歌ってくれているんだろうか。
それ加えて、ブルーハーツの曲、「情熱の薔薇」がカバーされていた。といっても、自分はブルーハーツというバンドを全然知らないから、想像もできないけど、この曲のなにを気に入ったんだろう。かつてブルーハーツにいたドラマーの梶君が、スリー・ピースのメンバーで、彼らがバンダ・バソッティのお世話で何度かイタリアをツアーしたことがあるという事情があるから、そのあたりに接点があるのかなぁ... っても、実際に聴いてみないと、なにも書けないね。
さて、このアルバム、日本で発表されるのかなぁ。奇妙な話だが、前作『Amore E Odio』は国内盤が発表されているのに、amazonでもみつからないし、自分がライナーを書いているのに、全然宣伝された痕跡もない。それが残念でたまらない。一方で、コンスタントに入手できるのはビクターから発表されている『アザー・フェイス・オブ・ジ・エンパイア』と『アシ・エス・ミ・ヴィダ(これ、俺の人生)』の2枚。これは、数年の活動停止から彼らが再始動して発表した2枚で、後者は世界中の『抵抗の歌』を集めたもの。口先ばかりではなく、「行動するバンド」であるバンダ・バソッティだからこそのパワーを感じる名作で、いずれの作品もできるだけ多くの人々に聴いてもらいたい傑作だ。
噂では今年は2月に20日間近くのノン・ストップでのツアーをドイツでやると聴いているし、例年通り、3月末から数カ国のバンドを招いてイタリア数都市でのストリート・ビート・フェスティヴァルを開催するはずだ。もちろん、それには出かけていくつもりでスケジュールを組んでいる。楽しみだねぇ。
投稿者 hanasan : 2006年02月09日 19:20