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2006年02月11日
やっと入手、The Stairsをみけましたぞ。
つい先日、エドガー・ジョーンズのことを書いて、まだ2月だというのに、ひょっとしたら今年のベスト・アルバムになるんじゃないかなんて、調子のいいことを口にしているんですが、聞けば聞くほどにそう思ってしまえるんですね。不思議です。先日も、行きつけのバー、Bird Song Cafeで、マスターにこれを聞かせたんですが、めちゃくちゃ気に入ってましたな。それに、面白い言葉も聞きましたな。自分としてはトム・ウェイツからドクター・ジョンあたりを想起したというのは以前書いたとおりなんだけど、マスター曰く、「これは絶対にキャプテン・ビーフハートですよ」とのこと。実をいえば、ずっと気になっていながら、あまり聞いていなかったのがキャプテン・ビーフハート。そっかー、そのあたりかぁ、と思いながら、先日も彼のことを検索していたんだけど、アナログがうちにあるはずだから、きちんと聞いてみようと思いましたね。なぜうちにあるかって?いや、昔、これ、買っていたりしたのね。聞いてもいたはずなんだけど、当時はそれほどひっかっからなかったってことなんだろうな。
それはさておき、あまりにエドガー・ジョーンズを気に入ってしまったというので、彼の以前のバンド、ザ・ステアーズのアナログを探したんだけど、見つからないわけです。一応、アルファベット順にアナログは整理しているはずなんだけど、昔、住んでいた小田原の家からアナログを移動させたとき以来、再整理がきちんとできていないことが理由なんだろう。でも、気になり出すと、もう止まらないわけですよ。というので、CDを買ってしまおうと思って、最初amazonの日本でチェックしても出てこなくて... アメリカのamazonからeBayとか... いろいろ探したのね。そうしたら、アメリカではセコハンが10ドル強で新品はコレクターズものとして30ドル近い値段。困ったなぁ。高いなぁ.. なんて思いつつ、amazonのUKをチェックすると7ポンド弱で売りに出ている。実はこれを買おうかと思って、イギリスの友人に連絡したんだけど、ネット通販って利用したことがないらしく、「嫁にやんわりと頼んでくれないか?」と来た。それもそうだけど... と思ってた時に、たまたまもう一度amazonの日本をチェックしたら出てました。といっても、業者や個人が出店しているタイプで、通常よりもちょっと高いし、送料もかかるから割高になるんだけど、ここしかチャンスがないですからね。当然、買ってしまいました。だから、上のジャケットをクリックしても「現在入手できません」と出てきます。それを買ったの、私ですから。
で、聞きました。思い出しました。これよぉ!まるでローリング・ストーンズの若かった頃のような感じで、張りのあるロックがぎんぎんに響いてくる。確か90年代の初めの録音じゃないかと思うんだが、このざらざらした肌触りのあるレトロ風味なロックがいいんですよ。80年代のニュー・ウェーヴを経て、テクノロジーが進歩して... CDの時代に入って、なにかしら音楽の音質が薄っぺらになってしまっていると思うんですね。無菌状態で培養されたような音というか... 自分自身、最近またアナログに回帰していってるのって、「そんなのつまんねぇぞ!」ってあたりが理由じゃないかなぁなんて思うんですよ。そういったアナログなロックの感覚がここにはぎっしりと詰まっているんですね。久々にこのアルバムを聴いて、「それなんだよ、それ」と膝を叩いたって感じですね。
そういった活きのいいロックを、当時好きだった人って、そんなにいなかったように思うし、このバンド、全然売れなかったように思えるんだけど、ネットを調べていくと、こんなサイトもみつかりました。くせ者好きな音楽のファンって絶対にいて、思い入れいっぱいにいろいろな話を聞かせてくれます。嬉しいね。といっても、当時のテレビ番組で彼らを紹介した時も、そんなにいい反応はなかったように思えます。まあ、売れ線からはかなり離れてるもんね。
でも、いろいろと思い出すんですね。確か、80年代のロンドンって、一方で、ニュー・ウェーヴがメジャー化していったんだけど、同時に、過去の音楽を再発見していくという動きがとっても大きくなった時期でもあるんと思うんですよ。ちまたでは「なんじゃぁ、このバンド!」なんて思われていたドクター・アンド・ザ・メディックスも、果たした役割は大きかったと思いますね。当時、ギャズもクラブを開いていたソーホーのゴシップスで、メディックスのヴォーカルだったドクターが「不思議の国のアリス (Alice in Wonderland)」というサイケデリックなクラブを運営していて、それがめちゃくちゃ面白くてね。このあたりがきっかけとなって、あの当時サイケデリック・ロックを、自分でも再発見していったわけです。The 13th Floor Elevatorsなんてこの時初めて聞いたと思うし、Zombiesもこのころ知ったのかなぁ。あの大ヒット曲の「二人のシーズン」って聞いたことがあったけど、このあたりとかサイケデリックなものってほとんど聞いたことがなかったもんね。だから、いまではこんなBox Setになっている、そのもとのNuggetsのコンピレーションものも買ってたなぁ。おそらく、あれはNuggets: A Classic Collection from the Psychedelic Sixtiesじぁ、なかったかと思うけど。このあたり、前述のキャプテン・ビーフハートと一緒に聞き直してみよう。
あと、エドガー・ジョーンズのアルバムで使われていたミンガスの詩、「Freedom」のおかげで、彼の名作『直立猿人』も『The Clown』も買ってしまいました。CDでは『Ah Um』ぐらいしか持っていなかったからね。これをきっかけにじっくりと聞いてみようということです。ま、今回買った2枚は1500円の廉価盤だから、高いものじゃないし... とはいうものの、底なしのCD地獄。でも、音楽にはねぇ、お金以上のものがあるのよ。なにかが引っかかると、聞きたいのを止められなくて、買ってしまうのべ。だって、音楽の向こうにはとんでもない世界が広がっているし、どんどん自分を成長させてくれるんですよ。
でも少しは自重しないと... と、そう思う今日この頃。これじゃぁ、飯代を削ってレコードを買っていた高校生の頃と同じだからなぁ。早く大人にならないと!
投稿者 hanasan : 2006年02月11日 12:01