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2006年05月26日

Ben Harper、また、追いかけます。

Ben Harper 初めてライヴを見て、インタヴューをした94年の暮れから、自分にとって最も大切なアーティストのひとりがベン・ハーパー。まぁ、簡単に言ってしまえば、大ファンだということですな。といっても、ディテールを全て覚えるとか、そういった感じじゃないんだが、なにかことあるごとに、彼のライヴを見ていて、写真を撮影している。

 これは2年前のロンドンでのライヴなんだが、毎回のように写真を撮影していることもあり、この日のみならず、昨年のフジ・ロックや一昨年の日本ツアー、そして、ロンドンのライヴ、グラストンバリーも「好きに撮影していいよ」と、ステージの上まで出ていって、彼のみならず、メンバーをも含めて素晴らしい写真を撮影することができた。なかでも好きな写真がこれで、A1のサイズにプリントした作品を、中目黒の行きつけの店、バード・ソング・カフェの壁に飾っている。ただ、奇妙なことに、自分の撮影した彼の写真で好きなのが、いつも後ろ姿だというのが可笑しい。

 そのベンがまた来日する。今回は、いつもよりも長めのツアーで6月2日の横浜ブリッツを皮切りに、3日がゼップ東京、5日が福岡のドラム・ロゴス、6日が広島のクアトロ、7日が大阪の難波ハッチ、9日が名古屋のダイアモンドホール、そして、10日が最後の新木場スタジオ・コーストとなっている。できれば、全公演の撮影をしたくて、今、マネージャーと交渉中といったところ。さて、どうなるんだろう。

Ben Harper 少なくとも福岡、広島あたりは撮影したいし、大阪と名古屋もやりたいなぁ...と思っているんだが、どうなることやら。実際、誰も金を出してくれるわけでもなく、全部自費であるのは当然。そうなると、かなりの出費になる。なんのためにこんなことをするのか?アホですけど、単純に撮影したいから。単純に好きなアーティストのベストの瞬間を切り取って、それを彼の音楽が好きな人に見せたいから。それだけのことだ。

 そのベンの最新作は『Both Sides of The Gun』(US import / 国内盤CCCD)という2枚組。これはレコード会社が届けてくれたんだが、例によってCCCDは大嫌いだし、以前、これでCDプレイヤーが壊れてしまったことがある。おかげで、CDが中に入ったままで廃棄処分と来た。というので、頭を抱えた。

 といっても、なんとかiPodで聴きたいと思っていろいろやってみた。そうすると、2枚組の片方はコンピュータ(MacOSX)では認識するんだが、もう1枚が認識されない。結局、どうしたかというと、OS9とOSXを行ったり来たりしながら、なんとかサウンド・ファイルをリップして、それをiTuneで読み込んで.... さらに、そのままではトラック名などが出てこないから、手書きで入れて... と、なんで、こんなことをしなければいけないんだろうと思いながら、とりあえずはiPodで聴いているんだが、こんなことだったら、端っからアメ盤を買っていればよかった。

Ben Harper & the Blind Boys of Alabama さて、このアルバム、なにかを書けるほどには聞き込んではない。だから、ノー・コメント。いずれにせよ、自分にとってベン・ハーパーはライヴの人であり、ライヴを見るたびに、なにか新しい発見をして、彼の成長を見ることができる。前回のフジ・ロックやグラストでもそれを思った。ん?こんなところまで来ちゃったの?と、思ったものだ。おそらく、それは、彼がブラインド・ボーイズと一緒に録音したり、ライヴをやったことから来ていたんだろうけど、あのアルバム、『There Will Be a Light』も素晴らしかったけど、DVDの『Live at the Apollo』(国内盤 / US import)がすごかった。しかも、このライヴの後、ブラインド・ボーイズのメンバーが他界することになるのだが、それを知ってこの映像を見るとやはりなにか特別なものを感じるのだ。そのくだりはこちらに書いているので、チェックしていただければ幸いだ。

 と、そんなこんなでもうすぐ来日。いい写真を撮るぞ!


投稿者 hanasan : 03:36 | コメント (0)

2006年05月24日

ホンマかい、アラン・トゥーサン来日?

Allen Toussaint ニューオリンズの超大物、アラン・トゥーサンが、エルヴィス・コステロと『River in Reverse』(US import / 国内盤)というアルバムを発表したという話を書いた。そして、彼の名作中の名作『Southern Nights』(US import / 国内盤)を最近買ったこと、それに、スマッシング・マグが今年のサウスバイ・サウスウエストでアラン・トゥーサン を取材していることにもふれた。それを見て、俺を「おこりんぼ」と呼んだ人がいたが、なかなか面白いなあ、それ。これから、okorinboってハンドル・ネームでなにかやってみようかなぁ... なんて思ったり。

 と、まぁ、そんな話はおいておいて、アラン・トゥーサンのことをマグのスタッフとしていたら、なんとその彼が来日するという情報が彼から入ってきた。

6/1(thu)
1st:Open 18:30/Start 19:00
2nd:Open 20:30/Start 21:00

 となっていて、会場は原宿ブルー・ジェイ・ウェイ

 で、いろいろ調べてみると、『River in Reverse』(US import / 国内盤)のプロモーションでの来日らしく、この二人が5月31日には渋谷のタワー・レコードでサイン会をやるんだそうな。びっくりだな。大丈夫なのかなぁ。大騒ぎになってしまわないのかなぁ。警察沙汰にならないのかなぁ... なんて、思うのっておお間違い?

 一方で、ニューオリンズの超大物がこんなちっぽけな場所でライヴというのにびっくり。だって、私、彼にはフジ・ロックのグリーン・ステージに出て欲しいと思っていたほどですもの。まぁ、無理でしょうけど。おそらく、可能性があっても、ヘヴンかオレンジになるなろうけど。急遽の来日で会場がなかったんだろうけど、それにしても小さい会場だ。明日にでもチケットを押さえたいけど、まだあるかなぁ。かなり不安。

 しかも、アランのライヴの翌日、コステロのショーがあるということは、当然、そこにアランが出てくるんだろう。こりゃぁ、まいった。残念ながら、あまりコステロには関心はないんだけど、まさか、アランの方にコステロが姿を現すこともあるのかしら。そんなことになったら(そっちの方が遙かに面白い組み合わせだと思うのって、私ぐらい?)、びっくり仰天だけじゃすまされないような気がするなぁ。



投稿者 hanasan : 22:44 | コメント (0)

2006年05月23日

phitenのチタンネックレス、ほんなに効くのかい?

Banda Bassotti 実は、話は3月のアメリカでの三味線ツアーにさかのぼるのだが、そのとき、現地のコーディネーターとして大活躍していた方が、身につけていたのがファイテンのネックレス。なんでもアクアチタンとかいわれるものが入っていて、肩こりなんかにいいというのだ。

「よく効きますよ、それに、この...」

 なんていいながら、なにやらサロンパスのような代物も持ち出して、「これもねぇ、効くんですよ」と、嬉々として説明を始めるのだ。日頃から、コンピュータに向き合う毎日。はっきり言って、自分の肩こりは半端ではない。筋肉が骨のようになっていて、時折マッサージ屋に行くんだが、これもかなり金がかかる。というので、肩こりから救ってくれるんだったら、藁にだってすがりたい... と、いってしまえば大げさだが、試してみようかなぁと思ったら、なんと、このネックレスを売っている店が近所にあるというので行ってきたのだ。

 すると、商品の宣伝の仕方や説明の仕方が、かなり宗教じみている。なにやら、マニュアルがあって、その効用を信じ込んで「布教する」かのごとくの勢いで説明されるのだ。おそらく、これ、どこの店に行っても同じだと思うので、みなさんも試してみればいい。それを聞いていると、なにやら暗示にかけられているようなうさんくささを感じるのだが、まぁ、こっちは気休めでもいいからと思ってそれを購入。まぁ、デザインもいいかなぁと思って、バンダ・バソッティのメンバーにおみやげとしていくつか買っていったわけだ。そうしたら、面白いことに、みんな、気に入ったようで、以来ずっとそれを身につけいてた... という証拠写真がこれ。

phiten っても、これって、本当に効くのかなぁ。自分にはよくわからない。実は、30倍のアクアチタンが入っていているというものを2本(そのうち1本はなんとタイガース・ファン向けの限定もの)を買ったんだが、実際に効いているという感覚は、正直なところない。ひょっとしてちょっとは効いているのかもしれないけどね。ただ、病は気から... じゃないけど、信じるものは救われると思うので、とりあえずは、これを付けている。でも、ホントのところはどうなんでしょうね。そういった科学的な実証を見たいというか、知りたいというか... それが本音ですな。

 といっても、なんでもこれが野球の選手あたりにはやっているようで、ファイテンのサイトに行くと、なんとランディ・ジョンソンまで登場しているから驚かされる。確か、ワールド・ベースボール・クラシックの時も誰かがこれを付けていて、しかも、三つ編みにしていたのがかなり目立っていたように思う。あれは松中だっけ? おそらく、実際の効用よりは、ちょっとした遊び心を満足させるアクセサリーって感じなんだろう。実をいえば、自分もそんな感覚で身につけているんだが、似合っているのかどうか... 元々、おしゃれなんてことにはてんで興味がないし、そういった感覚は持ち合わせてはいない。

 自分の肩こりはちょっとはましになっているのかしら? 実感ねぇな。それよりも、こんなものにまで頼らなければいけないってほどに年をとったということなんかなぁ... と、そんなことばかりが頭に浮かぶ。



投稿者 hanasan : 15:07 | コメント (0)

2006年05月19日

Bruce Springsteen、また、くるかぁ!

Bruce Springsteen あぁあ、だめだ。音楽とメシには弱い。たまたま、ちょっと一休みと思ってサーフィンしてたら、こんなのみつけちゃった。ブルース・スプリングスティーンのピート・シーガーへのオマージュで作ったという『We Shall Overcome: The Seeger Sessions』(US import / 国内盤)。

 これも、ひかれるなぁ。だってね、いつだっけかブルースのソロのライヴを見たときに、アコースティックなブルースにはまっているんですね。ギター1本なのに、いろんな音のニュアンスを奏でることができて、しかも、歌がうまいのなんのって... まぁ、ファンにすれば、そんなの当たり前じゃないかってことになるんだろうけど、あのときは、それ以上に「語りかけることのうまさ」に感動しましたね。なにやら、大昔に見たトム・ウェイツのライヴのようで... 「そんなバカなぁ!」って思うだろうけど、実は、あのときのブルースにはトムが重なりました。まるで風景が見えるように、歌の世界を語り始めて... いつもは、ライヴでぐたぐた話を聞くのは大嫌いなんだけど、このときはそれがきれいに歌の世界への導入部として「音楽」になっていたというか... その素晴らしさに、やっぱブルースって、すごいわぁと彼の魅力を再認識させられたわけです。

 で、このアメ盤を見ると、なんだ、このDual Discって?と、思ったわけです。これまで、買ったことがないから。そうしたら、片面がCDで、片面がDVDというものらしく、ん?と、疑問を持つことになる。だってね、データが入っている面が直にプレイヤーにふれるわけですよね。そうしたら、ダメージとかってないのかなぁ。って、常識的に見たら思いません? それに、ディスクにプリントできるのかなぁ?きっとできないような、無機的なものに思えるんですね。だって、お皿だって作品の一部だから、写真とか、イラストとか、なにかがほしいじゃなりませんか。でも、これだったら無理じゃねぇかと思ったんですよ。

 っても、実際に、こうゆうのを手にしたことがないから、全然わからない。誰か知っている人いる?いたら教えてくださいませ。だって、不安で、買えませんから。まぁ、売っているんだから、大丈夫だと思うけど。

 一方で、国内盤は単純にDVD付きとなっている。値段もDVDがついているからだろう、3000円弱。だったら、これだろうなぁと思いました。

 っても、ここまで書いて、ディスクの種類の話しかしていないのって、変ですけど、英文の解説を見ると、ウッディ・ガスリーと並んでアメリカのフォークを語るときに欠かすことのできないピート・シーガーに関わる歌を13曲選んで、ブルースが彼の解釈で録音したとのこと。といっても、これは彼一人で歌って演奏しているのではなく、バンドと一緒のようだ。ただ、アコースティックの楽器ばかりで、チューバやB3なんてのが見えるとことから、ほぉ〜、なにをしているんだろう...  と思わせるんだが、彼のことだから、いい味を出しているんだろうなぁ。と思う。

 DVDは例によって、そのセッションの時の舞台裏が30分ほどのドキュメントとして収められているとのことで、こういったプロジェクトものの、最近の流行ですな。これにつられて、通常よりは値段の張るものを買ってしまうのね。なんだか、私、はめられまくっているんだな。

 以前は、ソニーからこのあたりのアルバムは毎回送られてきたんだけど、ここ1年ぐらいはなくなったから、買わないといけないかなぁ... まぁ、一般の方から見れば、「そんなサンプルもらって、なんて贅沢なぁ!」ってことになるんだろうけど、おそらく、ここを毎日のようにチェックしていたら、どれほどのお金を音楽にかけているか想像できようというもの。そろそろ経済もやばいしなぁ... 24日に日本盤の発売だから、それまでじゃないとこの値段で買えないような気がするし... あぁ、困った。頭を抱えるなぁ。

 補足ですが、今、amazonのマーケット・プライス(外部業者のも)によると、『We Shall Overcome: The Seeger Sessions』のUS import が1500円になっている。すごく安いなぁ。っても、それに送料がかかると思うんだが、どれぐらいなんだろう...



投稿者 hanasan : 18:30 | コメント (0)

2006年05月18日

Allen Toussaintでまた中毒ぶり返し

Allen Toussaint たまたまなんだけど、エルヴィス・コステロとアラン・トゥーサンが一緒に作ったという、このアルバム、『River in Reverse』(US import / 国内盤)をみつけて、初回限定のDVD付き、しかも、国内盤の方を注文した。っても、本当はアラン・トゥーサンを探していたんだけどね。今年のサウス・バイ・サウス・ウェストに彼が登場して、Smashing Magのスタッフが、ニューオリンズ系のミュージシャンを集めた日のライヴをチェックしていて... というか、絶対に見に行くべきだとアドバイスしてのことで、それがなかったら、彼らがいったかどうかわかりませんけど。

 確かこの日は、バックウイート・ザディコ(100% Fortified Zydeco)や、アーロン・ネヴィルの息子、アイヴァン・ネヴィル(Scrape)も出演していて、本当は、この二人を、ものすごく見たかった。それに、その日のヘッドライナーがアラン・トゥーサンで、生で見たことがないから、なんとかならないかなぁと思っていたんだけど、本体で発表したフォト・レポートでもわかるように、三味線ツアーでこの日にはすでにオースティンにはいなかったのだ。

 悔しいことに、マグのスタッフはアランを見ていた。話を聞くと、アイヴァンも見ていたらしいんだが、フォト・レポートも掲載されていなかった。残念だ。以前から、アイヴァンは大好きで、あの独特のちょっとしわがれていて、ソウルフルな声にはまりまくっているのだ。(ネヴィル・ブラザーズのDVD「Tell It Like It Is」の彼が最高。ボニー・レイットとのデュエットなんて卒倒しそう!)あれほど頼んだのに、撮影していないし、レポートもない。悲しい限りだ。そして、日本にいたら撮影のチャンスなんて全然ないだろう、アラン・トゥーサンの写真はきちんと撮っていたようだが、レポートはなし。悲しいねぇ、なんでこういった音楽のことを書いてくれないんだろう。しかも、話を聞けば、この日バックウイートから始まって、めちゃくちゃ楽しかったんだと。だったら、書けよ!

Allen Toussaint と、人の仕事にそんなに頭に来てどうする? 仕事でライヴなんて見るより、楽しんだ方がいいに決まっているんだから、文句なんて言えないからなぁ。とまあ、そんな流れのなかで、もう一度、アラン・トゥーサンをきっちり聴こうと思って検索していたら、『River in Reverse』(US import / 国内盤)をみつけて、クリックしてしまったという次第。なんと罪作りなamazonよ。

 で、アラン・トゥーサンに関しては、オリジナルのアルバムは持っていなくて、手元には『The Allen Tousain Collection』しかなかったというので、今回買ったのが、名作の誉れ高い『Southern Nights』。まぁ、結局、ベストにも収録されている、このアルバムのタイトル・トラックが素晴らしいんですけど、どこかで名曲が生まれた時のそのアーティストの「空気」を知りたいという、奇妙な欲求がどこかにあるんだろうなぁ、こうやってオリジナルのアルバムを聴きたがるのは。

 まぁ、そんなこんなで再びニューオリンズ系に目がいってしまってるんですけど、たまたま読みたい本があって、それを注文しようとしたら、1500円以下。amazonの場合、1500円以上にならないと送料がかかるから、なにかを足さなければ... と、思う時があるんですね。そんなときに目に入ってきたのが、ドクター・ジョンのミニ・アルバム『Sippiana Hericane』。ハリケーン・カトリーナでやられたニューオリンズの被害者を救済するために作られた作品で、少しでもお金がそういったことに使われるんだったら、こんな時にこそ使ってしまえばいいんだと思って、これを買った。

Dr. John もともとドクター・ジョンは大好きで、(ジョン・ピールは、その昔、あいつは金にうるさいから、嫌いだっていってたけど)自分にとって特に気に入っているのは『City Lights』というアルバム。一般的にはもっと昔の泥臭いニューオリンズ系が名作として取り上げられるんだけど、自分が初めて彼にはまったのは名プロデューサー、トミー・リプーマが手がけたこのアルバムだった。バックではデイヴィッド・サンボーンなんてのが吹いていて、いわゆるAORの傑作なんだけど、これがあまりに好きで、その後に、リヴァプールの友人、トーマス・ラングのカバー・アルバム『カバーズ』を作った時に、ここに収録されている「Rain」を歌ってもらったものだ。ちなみに、ここには大好きなトム・ウェイツの「サンディエゴ・セレナーデ」も収められています。(オリジナルは名作『土曜日の夜』に収録)

 と、どんどん広がっていく音楽の輪、そして、大きくなっていく出費。誰かが言ってましたけど、ホントに、中毒です、私。音楽で生活がダメになる? かもしれない。けど、そんな生活のために生きているようなもんだから、これもいいでしょ。そう思うしかないからね。



投稿者 hanasan : 10:05 | コメント (0)

2006年05月17日

Neil Young : 戦争と生きる!

Neil Young  ニール・ヤングが、また、とんでもないアルバムを発表しやがった。タイトルは『Living with War(戦争と生きる)』で、しかも、このアルバムはわずか2週間で録音されたんだそうな。なにやら、以前ここで紹介したCSN&Yの名作アルバム『4 Wat Street』に収録されている名曲、『Ohio』の時のような強力なインパクトを感じる。しかも、あのときはシングルで、オリジナルを発表しているんだが、今回はアルバム1枚だ。それをそのままぶつけて来やがった。

 完全にぶち切れているし、その気持ちが痛いほどわかる。まだ、アルバムも買っていないのに、なぜかって? 実は、今、彼の公式サイト、http://www.neilyoung.com/で、このアルバムの全曲を聴くことができるから。(一番下のLiving With War Blogから入っていくと、Listen to the Full Album Now!というのが出てきます。)それを聞きながら、これを書いているんだけど、とんでもない迫力だ。もちろん、これからこのアルバム『Living with War(戦争と生きる)』を注文して、でっかい音で聴こうと思っているけど、とりあえずは、こんなアルバムが出たということのご報告。

 収録曲は

1.After the Garden
2.Living With War
3.The Restless Consumer
4.Shock and Awe
5.Families
6.Flags of Freedom
7.Let's Impeach the President
8.Lookin' for a Leader
9.Roger and Out
10.America the Beautiful

 大統領、やめちまえ!だけじゃなくて、とんでもない言葉で真正面からアメリカ、ブッシュ体制に対して『闘い』を挑んでいるのがわかる。ニール・ヤングはカナダ人なのに... なんてアホーが評論家面して彼のことを攻撃しているけど、『自由』と『民主主義』のために他の国で簡単に人殺しを続けているのがアメリカだ。どこの国のどこの人間にもアメリカの大統領を非難し、弾劾する権利を持つ。そして、そのブッシュを支持し、忠犬のようにへばりついている日本の首相も、同じように弾劾されるべきだろう。

 日本でこういったことを歌ってきたのはソウル・フラワーやシアター・ブルックぐらい。僕は彼らをニール・ヤングと同じく尊敬するなぁ。



投稿者 hanasan : 17:25 | コメント (0)

2006年05月13日

Rodrigo Y Gabrielaに首っ丈

Rodrigo Y Gabriela きっかけは、例によって友人なんだけど、昨年のグラストンバリー・フェスティヴァルでこの二人のステージを見て、虜になったようだ。そんなこともあって、しきりに彼が「チェックしろ」というので、昨年、amazonで『Live : Manchester Dublin』というアルバムを注文したんだが、ずいぶんと長い時間待たされたあげく、「入手できませんでした」というメールが届けられ、結局、聞くことはできなかった。

 それから、しばらくしてみつけたのがシンプルにバンドの名前を付けただけの新しいアルバム『Rodrigo Y Gabriela』。これはDVD付きの限定版なんだが、同じようにDVD付きということで、『Rodrigo Y Gabriela』というのもみつかった。こちらの方が値段が安いんだが、どこに違いがあるのかは、全然わからない。ひょっとしてジャケットの違いかなぁ。

 とりあえず、紙ジャケットとなっている前者の方を注文して(その時点では後者の存在は知らなかったので)、今回は数日で届けられたんだが、これを買って大正解だった。なによりも,マルチー・リージョンとなっているDVDで見る彼らのライヴに驚かされるのだ。(PALだということだけど、問題なく見られました)ロドリゴという男性とガブエリエラという女性の二人が、ステージに座ってギターを演奏しているだけ。それなのに、この二人から放たれるエネルギーといったら... まるでロック・バンドのような迫力なのだ。

 

Rodrigo Y Gabriela 基本的な音は、おそらく、かつて一世を風靡したジプシー・キングスの流れにあるものなんだろう。というか、そう説明するのが最も簡単だ。が、決定的に違うのが、その底辺に流れるロックなタッチ。ジプシー・キングスは、当時のワールド・ミュージックの流行にのってどんどんと「おしゃれな音楽」へと変質を余儀なくされたんだが、そのプロセスで本来持っていた、ざらつきのある感覚が失われていったように思える。彼らと初めてインタヴューした80年代の半ばって、けっこうそんな感じだったんだけ、しばらくするとプロモーション・ヴィデオがどんどん「ファッション」「パリ」ってな感覚になって、彼らもとんでもないスターになっていったからね。(というので、彼らに関していえば、メジャー・デビュー前のこのあたりのアルバム『ジョビ・ジョバ The Best』がおすすめです)

 っても、ロドリゴとガブリエラには「荒々しい」息づかいと、野太いタッチを強力に感じるのだ。その謎を解く鍵として、このDVDがとっても役にたった。ここにはライヴの映像のみならず、おそらく、テレビ番組かなにかで制作したドキュメンタリーのようなものが収録されていて、そこで彼らのインタヴューから、以前の活動の映像なども含まれているのだ。それによると、このユニットを始める以前、この二人はそれぞれメキシコで別々のヘヴィー・メタル系のバンドをやっていたんだとか。そう、彼らは元々ロックな人たち。おそらく、そういった感覚が演奏に詰め込まれているんだろう。

 元々路上で演奏するバスキングで徐々に知られ初めて、グラストンバリーあたりを契機にメジャー・ブレイクしていったという感じで、すでにアイルランドではチャート上位(ひょっとしてNo.1になったのかもしれない)に登場するぐらいのメジャー的な存在となっているとのこと。そうやって、生まれたのがこのアルバムで、プロデューサーとしてクレジットされているのがレディオヘッドやミューズあたりを手がけているJohn Leckie。といっても、ミュージシャンの持つ味を殺すことなく... というよりは、彼らが持ち味を最もいい形で『記録する』という作業に徹しているような仕上がりになっている。っても、これはでっかい音で聞いてほしいなぁ。その迫力にぶっ飛ばされるから。「本当に、ギター2本なの?」って感じで、ギターをパーカッションとしてとんでもない使い方をしているんですな。面白いのは、そういった演奏の仕方をこのDVDで説明してくれていること。ミュージシャン指向の人だったら、このあたりは参考になると思いますよ。



 

投稿者 hanasan : 13:02 | コメント (0)

2006年05月08日

The West Coast Pop Art Experimental Band、再びサイケデリックにはまる

The Dukes Of Stratosphear ひさびさにサイケデリックな音楽が気になりだしたのは昨年10月、ソウルに行ったおかげだろう。そのときたまたまもらったのがキム・ホン・タックという、伝説のギタリストが中心となったHE6というバンドのアルバムだったという話は以前書いた。おかげでアイアン・バラフライの名作、『In-A-Gadda-Da-Vida』(やったね、紙ジャケで再発売されるぞ)を買ったり... 遅れてきたサイケデリック中年のような気持ちで、いろいろ探し始めたという感じかな。といっても、サイケデリックに関して、そんなに知識があるわけでもなく、80年代に取材したサイケデリックなクラブ、「アリス・イン・ワンダーランド」に触発されて集めたのが、エレクトリック・プルーンズの『I Had Too Much to Dream (Last Night)』にゾンビーズの『Odessey and Oracle』、あるいは、サーティーンス・フロア・エレヴェイターズの『Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators』といった著名な作品の数々。

 でも、結局、一番気に入ったのはXTCが80年代半ばにデュークス・オヴ・ストラトスフィア(成層圏侯爵って意味か?)変名で発表した『Chips from the Chocolate Fireball』だった。といっても、本来は『25 o'clock』と『Psonic Psunspot』という2枚のアルバムとして発表されたもので、それを合体させた2 in 1のCDがこれ。実は、あのころ、ヴァージン・レコードの事務所であまりに素晴らしいジャケットのアナログを見付けて「なに、これ?」と手に取ったのがきっかけで、スウィンドンに住むアンディ・パートリッジとインタヴューするという顛末になっている。

 前者はヴァージンのラベルを復刻させていたり、後者はサイケデリックなカラーのヴァイナルで、サイケデリック再評価の時代に「昔、こんな、隠れたバンドがいて、それを発掘した」という冗談をアンディ・パートリッジが仕掛けたという感覚かもしれない。先に述べたバンドの数々は、実は、このアルバムのモデルになったバンドの数々で、さすがに、おいしいところだけを集めて新しく録音したこれはいい感じでぶっ飛んでいた。(ちなみに、『Psonic Psunspot』のジャケットを表にしたこれが今1000円以下で買えるというのも、おいしすぎます。)

The West Coast Pop Art Experimental Band で、今回購入したのがジャケットで決めてしまったThe West Coast Pop Art Experimental Bandのアルバム『Part One』。まぁ、ジャケットを見ているだけでそのサイケデリック具合がわかろうというもので、これが大正解。なんでもロスをベースにしたバンドで、これが録音されたのは67年らしい。引きずるようなベースにタンバリン、そして、ゆったり宙を漂うようなギターが登場するという初っぱなの曲で幕を開けて、スコ〜ンとサイケデリックな世界に誘い込まれる。語りの入った『1906』でのひねくれたギターや唐突に曲が終わってしまう感覚もグッド。でもって、バンド名通り、いろいろな実験的な試みをしながらも、けっこうポップなメロディのおかげで、全然飽きさせないのだ。アシッド・フォークっぽい曲もあれば、ちょっとザ・バーズを思わせるコーラスや曲調が最高の『Transparent Day』なんて、さすがにシングルとしてカットされただけのことはあると思う。というか、これ、どこかで聞いたことがあるような気がするけど... おそらくサイケデリックのファンにはおなじみの曲で、このバンドも有名なんだろうなぁ。『Leiyla』でのぶっ飛びギターやアナーキーの極地のようなサウンド・コラージュも面白い。実にトリッピーです。

 カバーしている曲としてクレジットされているのはフランク・ザッパの『Help I Am A Rock』(これ、かなり飛んでます)やピー・エフ・スローンの『Here's Where You Blong』にヴァン・ダイク・パークスの『High Coin』。けっこうなポップさと実験性をバランスよく詰め込んだこれは、きっとサイケデリックの名作アルバムだったんだろうと想像しますな。

 ちなみに、サイケデリックの名作ということでThe Electric Flag名義の『The Trip』も買ったけど、もうひとつぴんとこなかった。それでも、飽きずに、彼らの『A Long Time Comin'』も購入。今日届いたばかりでまだきいてませんけど、どんなものでしょうね。いずれにせよ、The West Coast Pop Art Experimental Bandをかなり気に入ってしまったので、これ以上のインパクトを得られるかどうかはかなり疑問ですが。



投稿者 hanasan : 15:59 | コメント (0)

2006年05月04日

結局、ディスク・ウォーリアが最強なのかなぁ...

ノートン・ユーティリティ すでに数日前にここでで書いているように、イタリアで愛用のPowerBook G4のハード・ディスクが損傷を受け、大変な目に遭っていた。しかも、それを修復する途中で、外付けのHDも同じような症状が出て、にっちもさっちもいかなくなったわけだ。

 それを修復するために使ったユーティリティは、当然、Macの標準となっているOSXのディスク・ユーティリティ、OS9のファースト・エイド。まあ、マックの場合はそれが最初の一手となるんだけど、「修復できません」と出てくる。というので、ありとあらゆるものを試していた。すでにMac用の開発は終わってしまったが、ノートン・ユーティリティも試したし、(今じゃアンチ・ウイルスのみが細々とMac用として存在している)、当然ながら、Drive10とか、Tech Tool Proとか、まぁ、いろいろ試したわけだ。それでも全くどうしようもなかったんですな。

 実は、MacOSXが出てくる前にも、同じような症状で頭を抱えたことがあって、そのときにびっくりしたのがDisc Warriorというソフト。これを使えば、他で修復できなかったHDが見事に復活したことがあった。というので、これを愛用していたんだが、OSXには本格的に移行していなかったから、アップグレードしていなかったわけだ。

ディスク・ウォーリア しかも、そのアップグレードのメールも届いていたんだが、期限切れで「また、新たに買わないとだめかなぁ」と思っていたら、タイミングよく再案内のメールが届くわけだ。まるで見透かされているようなんだけど、おそらく、彼らはこれを定期的にやっているんだろうなぁと思う。こういったHDのトラブルって、必ずぶつかる問題だし、「修復不可能」というメッセージが出てきたときの絶望感といったら... おそらく、体験している人にはわかると思うけど、悲壮ですからね。なにせ、データが全部ぶっ飛ぶわけですから。

 で、当然のように注文。amazonのDisc Warriorでもわかるように、ここでも8000円強なんだけど、アップグレードだと4500円ですむ。正規ユーザーできちんと登録していると、こういった恩恵を受けるんだろうなとつくづく感じましたな。まぁ、単純にCD-Rにコピーしたものにプリントしているというだけの、経費がかからないような代物だったけど、到着して即座にこれをしよう。ほんの数分で全て復旧しました。びっくりです。MacOS9時代もこれで救われたし、今回もこれで救われた。これは手放せないソフトになってしまいました。

 Macユーザーなら、これを持っていないとどうにもならないなぁ... といえるほどの鉄壁のユーティリティ。っても、これがIntel Macに通用するのかどうかわからないけど、そこにはまだ足を踏み込んでいない人には絶対のソフトだと思いますなぁ。まぁ、ゴリゴリ、ガタガタと音を出して「ハードとして壊れた」と思ったHDの方は、さすがに復旧どころか、正規不能でしたけど。そうなる前にこれを使っていただ状況が変わったのかなぁと思ってます。まぁ、後悔先に立たずですけどね。



投稿者 hanasan : 16:38 | コメント (0)

今頃、Lynyrd Skynyrdの魅力を再発見

Lynyrd Skynyrd  サザン・ロックというと、自分にとって筆頭はオールマン・ブラザーズで、ドライヴするときの定番が名作中の名作『The Allman Brothers at Fillmore East』 (国内盤 / US import)。特に「Hot Lanta」という曲を聞くとどうしてもアクセルを踏み込んでしまうという悪い癖がある。いつだったか、朝霧ジャムの帰り道、強烈な眠気に襲われてフル・ヴォリュームでこれを聴いて目を覚ましたことがあるんだが、なにかねぇ、これを聞くと血が騒ぐのね。骨太でブルージーで、どこかで最もロックっぽいのが、このサザン・ロックで、その魅力を詰め込んだこのアルバムなんぞ、当然のように、ボーナス・トラック満載のデラックス・エディション(国内盤 / US import)も買ってしまった。

 ありがちな言葉だけど、このアルバムを聞いて何とも思わないやつは信用しない... なんて言ってしまいたくなるような傑作で、このあと、いろいろ聞くようになるんだが、オリジナルが発表されたのは、(今もそうかもしれないが)メシ代を減らしてレコードを買っていた頃。数年後に、これも名作と呼ばれる『Brothers and Sisters』 (国内盤 / US import)を買ったぐらいで、それほど深追いはできなかった。

Sea Level  といっても、大学生になった頃にはまったのがそのメンバー、チャック・リーヴェルが中心となって結成されたSea Level。こっちの方は、オールマンをちょっとおしゃれにした感じで、よりファンキーでジャズっぽいエッジが加えられ、インストも多くなっている。今では簡単にこのbest of Sea Levelが入手できるんだが、ファーストのSea Levelもセカンドの
Cats on the Coastも大好きで、今もアナログを大切にしている。なにやら、このセカンドは高値が付いているようで、amazonでは15800円なんて法外な値段を付けている業者の出展ものがある。これには驚かされたなぁ。

 と、話がほかのバンドに流れたが、結局、若い頃にはオールマンを除いてほかのバンドをほとんど聞いたことがなくて、サザン・ロックといって出てくるのはこればかり。もちろん、ほかにもチャーリー・ダニエルズ・バンドやマーシャル・タッカー・バンドなんて名前も知っていたし、飛行機事故でメンバーが亡くなったというLynyrd Skynyrd(日本語表記はレーナード・スキナード となっている)も気にはなっても、真剣に聞いたことはなかったわけです。まぁ、タイミングなんだと思う。ちょっとしたきっかけで、聞けなかったんだろうなぁ。

 で、たまたま買った雑誌『MOJO』にでていたのが『Gimme Back My Bullets』のDeluxe Editionの宣伝。通常、このデラックス・エディションのパターンといえば、ボーナス・トラックを追加収録しただけのものが多いのだが、ここにはDVDがおまけで付いていて、しかも、それが、当然、このアルバムを発表した時期のものとなっている。おそらく、誰でも知っていると思うけど、飛行機事故で主要メンバーが亡くなってしまう前のライヴ映像なのだ。となると、好奇心がわいてくる。これをきっかけにベストの時期の映像を見てみないなぁ... と、そんなところからこれを買うことになるのだ。

 とりあえず、DVDはリージョン・フリーで国内のDVDプレイヤーでもふつうに再生が可能。これは嬉しい。っても、当然ながら、輸入盤のDVDも見たいからマルチ・リージョンのプレイヤーも購入しているんだけどね。秋葉原などに出て行って、安売りをしている中国製のものだったら、たいていはこれだから。実を言うと、一時、レンタルのツタヤで売っていたものがマルチだったんだけど、(店ではそう謳ってはいません)値段は5000円ほど。これだったら、輸入盤のDVDを数枚買うだけで元が取れる。なにせ、日本のDVD価格は以上に高い。だから、好き者にはそういったものをおすすめしますね。っても、故障も多いのは覚悟していた方がいけど。すでに友人のものも含めてこれを3台購入して2台を故障で修理に出している。当然のように、修理はされず、全く違ったモデルが送られてくるのだ。いい加減な商品でしたな、あれは。

Lynyrd Skynyrd  で、このDVDなんだが、これはレーナード・スキナードがイギリスに行ったときの映像で、75年11月11日のものとされている。当時からイギリスのBBCに、注目のバンドをライヴで収録するという番組、Old Grey Whistle Testがあって、これが始まったのが71年。通常はスタジオにバンドを入れて、オーディエンスなしでやるんだが、このときはオーディエンスも入っている。加えて、25日間で19本のショーをするという、彼らに初めてのヨーロッパ・ツアーの終わりに収録されていて、彼らがヨーロッパでも一気に人気を獲得するようになる頃のもの。だからなんだろうなぁ、初期レーナード・スキナードの一番おいしいところが映像に記録されているという感じかなぁ。といっても、今見れば、奇妙なんだが、オーディエンスは椅子に座らされていて、踊りたくてうずうずしているし、メンバーのルックスが髭もじゃのカウボーイ系という一般的なサザン・ロックのものとはかなり違って、ちょいとこぎれいなヒッピーだったというのが面白い。スタジオだというので、実際にライヴで彼らが放ったヘヴィーさが出ているのかどうかはよくわからないが、収録されている曲は代表曲ばかり。アメリカではテレビがこういったバンドの放送をすることも少なかったらしく、映像としても貴重なんだと思う。

 いずれにせよ、この映像とアルバムですっかりレーナード・スキナードにはまりました。っても、余裕がないから当時のアルバムを集めるのは大変だけど、少なくとも『One More from the Road』 (国内盤 / US import)あたりまでのアルバムはなんとしても聴きたいなぁと思ってしまった。

 ちなみに、このアルバムにSea Levelで聞き慣れた曲が入っているのに気がついた。ちょっと調べないとどっちのアルバムのどの曲で、どっちがオリジナルかわからないけど。みんな、つながっていたんだろうなぁ。



投稿者 hanasan : 11:26 | コメント (0)

2006年05月02日

春一番の風が吹く 名作復活

春一番 もう、ずっとずっとこのアルバムを待っていたような気がする。

 まだ、17歳の頃、今宮高校の生徒だった自分は、美術の時間になると学校を抜け出して、校門の前にある26号線を北上して難波に向かっていた。といっても、目指すのはその手前で、右に行けば大阪府立体育館という交差点のちょいと南にあったディランという喫茶店だった。作品提出までに2週間とか3週間だったから、30分で油絵なんかの作品を仕上げて、あとは自由時間。なにもしなくてもいいからと、ここに行っていたように思うが、そんなのは言い訳のひとつで、後になるとここを自分の場所に決め込んで、出会った仲間とたむろするようになっていたように思う。

 当時の大阪フォーク・シーンのメッカといえば、聞こえはいいのかもしれないが、そんなことよりなによりも、ここの居心地がめちゃくちゃよかったに過ぎない。なんせ制服でやってくることもあり、高校生だともろにわかるのに、いつもカウンターでコーヒーを作ってくれていた洋子さんは、けっして僕らを子供扱いしなかった。ひょっとして、本当は、おかぁさん... といえば、失礼だが、ねぇさんのような感覚だったのかもしれないが、どこかで「仲間」のような感覚で受け入れてくれていたように思う。

 その頃、天王寺野外音楽堂で毎年5月の連休に開催され続けることになった「春一番」という野外コンサートが始まっていて、ひょっとして最初に体験したのが72年の春一番ではなかったかと思うが、記憶は定かではない。その前の年も行っていたような気もするし、そうじゃなかったような気もする。いずれにせよ、72年の記憶が鮮明なものとなるんだが、その理由のひとつが今回、やっとまともな形で手にすることができた、このアルバム、シンプルに『1972春一番』と名付けられた幻の名盤だった。

はちみつぱい あの時、僕はそこにいた。そこで聴いてすっかり惚れ込んでしまったのが、今も好きでたまらない「はちみつぱい」というバンドだった。発表したアルバムは1枚だけ。『センチメンタル通り』で、現在、CDとして発表されてるもこれは、ここにシングルとして発表されていた「君と旅行鞄(トランク)」と「酔いどれダンス・ミュージック」を加えたものなのだが、すでに知っている人もいるように、同名の曲が、後に『火の玉ボーイ』というアルバムに収録されることになる。その名義は鈴木慶一(あるいは、とムーンライダースとなった頃もある)となっているんだが、このアルバムの制作中に「はちみつぱい」が分解してしまったという噂を聞いたことがある。そのあたりの文献を調べてはいないので正確ではないが、いずれにせよ、そういった流れのせいで、自分のなかでは、『火の玉ボーイ』は、通称、「ぱい」のセカンド・アルバムと受け取っていて、この2枚が日本ロック史の名作として自分のレコード棚、そしてCD棚に君臨しているのだ。

 が、それにもまして魅力を感じていたのが『1972春一番』に収録されている「はちみつぱい」。すでに『春一番72』に1曲だけ収録されているし、それは以前のオリジナルのアナログ2枚組でもそうだったのだが、当時、100セットだっけか発表された自主制作盤には4曲が収録されていて、それをディランに行くたびにリクエストして聴いていた。特に好きだったのは、簡単に入手できる『春一番72』にも収録されている「塀の上で」という名曲だったんだが、もうひとつの名曲「土手の向こうに」やオリジナルのアルバムには収録されていなかった「コウモリが飛ぶ頃」も好きだったし、なによりも「あの頃」を語ってくれていたのが、この10枚組にしか収録されていなかった「煙草路地」だった。

ムーンライダース「さぁ、煙草に火をつけて、どこに行こうか」

 というフレーズが、あの時代を象徴していたように思う。かつてメットにケバ棒でデモなんかにいっていた先輩が、「この唄のままやねん。すごい気持ちがわかるんや」と口にしていたんだけど、「変革を試みた」時代が終わり、「政治」では世界を変えられないことを突きつけられた時、どこかで誰もが「さて、どうしようか」と思っていた。自分はそれよりも少し若い世代で、端っから「政治」には期待なんかしてはいなかった... と言えば嘘になるかもしれないが、あまりに青臭い「政治少年」は「文化」を変えるしかないと思うようになっていた時期じゃなかっただろうか。

 結局、この曲のフレーズが『火の玉ボーイ』で最も好きな曲「すかんぴん」の最後に流れてくることから、「ぱい」と「ムーンライダース」の1枚目が同じバンドの、あるいは、そのつながりとなることを理解することになるのだ。

 おっと、また話が横道にそれてしまったんだが、18900円というめちゃくちゃな買い物となったこの『1972春一番』が今日届いて、当然のように、最初に聴いたのが「ぱい」と、彼らがバックを勤めていたあがた森魚が収録されているdisc8だったことは言うまでもない。そして、100ページにも及ぶ、もう本と言ってもいい小冊子に目を通すことになる。まだ、全てを読んだわけではないのだが、春一番の主催者だった、今も、そうである福岡風太氏の話がめちゃくちゃ面白い。それに、なぜかThanksのところに自分の名前を発見することになる。これは嬉しかった。

 ということで、これから全てのCDをiTuneで読みとってiPodでいつでも聞けるように準備をしようと思う。

 このアルバムの値段を考えれば、けっして安い買い物ではないから、簡単にはおすすめできないが、情報によると予約だけで1000セットが売れているそうだ。といっても、これだけのものを簡単には再プレスはできないだろうから、もし、あの時代の「風」を受け取りたい方は、急いで買った方がいいだろうことは想像に難くない。

 ちなみに、この『1972春一番』をディランで聴いていた高校生の自分が翌年のスタッフとして春一番で働くことになる。そして、それから20数年、同じようなことをフジ・ロックでやっているわけだ。あれがなければ、今の自分はいないだろう。そんな意味で、福岡風太は自分の人生を変えた人間のひとりとなってしまったんだと思う。



投稿者 hanasan : 10:44 | コメント (0)

2006年05月01日

やっと名前を覚えたKaren Dalton

Karen Dalton  最近買って何度も何度も繰り返してい聞いているのがカレン・ダルトン(Karen Dalton)というシンガー・アンド・ソングライターのアルバム、『It's So Hard To Tell Who's Going To Love』。買った発端は数年前、フジ・ロック・フェスティヴァルの大将の家に行った時に、すり切れたアナログでこのシンガーの名作と呼ばれる『In My Own Time』という作品を聞かされたこと。といっても、今でこそそのタイトルをここにこうして書けるんだが、そのときは「なんていいアルバムなんだ」と思っただけ。しかも、今となってはそれがどんな音楽だったのか、彼女の声がどんなんだったかも覚えてはいない。なによりも、「誰、これ? めちゃくちゃいいじゃん」と口にして、こんなアーティストがいたことだけは記憶に残ることになる。

 そして、音楽好きにありがちなんだが、そういったアーティスト自身の名前だとか、音や声じゃなくて、これがウッドストックのビッグ・ピンク、要するに、愛してやまないザ・バンドに関わってくるレーベル、ベアーズヴィルから出ているという、情報ばかりが頭の奥深くにインプットされるのだ。

 それから、数年、気にはなっていても、名前も忘れていたんだが、今年の初めだったか、中目黒にあるに行きつけのロック・バーで同じアルバムが流れて、また、気になり始めたわけだ。でもって、この3月にアメリカに行ったときにも探しまくり、イギリスでも探しまくり... っても、全然見つからない。そりゃぁそうだろう。そのときは名前もうろ覚えで... 「ベアーズヴィルのね、初期のシンガー・ソングライターで....」なんて説明しても、よほどの好き者じゃない限り答えが出ることはない。

 で、ある日、しっかと名前を覚えてamazonで検索してみたら出てきたのがこの作品。自分が知っている名作、そして、ネットで探してみても、誰もが語っているのが『In My Own Time』というアルバムだから、この『It's So Hard To Tell Who's Going To Love』が本当にいいのか悪いのか、全然わからないし、想像もできないんだけど、「ええ〜い、聞かなきゃわからないじゃねぇか」と買ったところが大正解。素晴らしいアルバムなのだ。

 声は、けっこう線が細いながらも、どこかでクラシックなブルースに通じるタッチを持っている。面白いのはフォーク・シンガーだなんて呼ばれていながらも、なにを歌っても個性的なブルースに聞こえてしまうというところがミソ。まぁ、実際のところ、このアルバムではクラシックなブルースやジャズをカバーしているんだが、どこかでビリー・ホリデーに通じると多くの人は語っているように、確かに、フォーク・ブルース界のビリー・ホリデーというのが一番彼女の音楽の世界を説明しやすいと思う。

 この後に発表したのが『In My Own Time』という名作らしいが、これは現在入手不能。また、いつかCDになって出てくるとは思うけど、それまで待たないといけないだろうなぁ。

 ということで、つれずれなるままに、買ってレコードやCDのことを書き連ねていこうと思う。

*補足です。

 どうやら、カレンのセカンドがベアズヴィルから出ていたというのは、完璧な誤解で、全然そうじゃなかったみたいです。ということで、バックのミュージシャン情報からそういった誤解をしてしまったみたい。ごめんなさい。アホです。


投稿者 hanasan : 16:30 | コメント (0)