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2006年10月31日

なんと出てしまいます、Karenn Dalton

Karen Dalton つい一ヶ月ほど前にオークションで8500円を費やして入手したKaren Daltonの幻の名盤『In My Own Time』が、なんとCDとして世に出ることがわかった。どこかで悔しい〜という思いがないでもないけど、やっぱ嬉しいなぁ。これで数多くの人がこの名作に接することができるわけだ。

 おそらく、このアルバムについてはここで何度も書いているから、重ねることはないと思いますが、買ってください。そして、聴いてください。一度じゃなく何度も何度も。絶対にはまること間違いありません。本当に『いい音楽』が好きだったら。

 ちなみに、以前書いたことは(間違っている情報もあったし、それは後に修正していますけど)ここにあります。

http://lovepeace.org/vos/blog/archives/2006/08/karen_dalton_1.html
http://lovepeace.org/vos/blog/archives/2006/05/karen_dalton.html



投稿者 hanasan : 14:03 | コメント (0)

2006年10月30日

iPodの誤算

iPod 念願のiPod80GBを手に入れた。これ以前にも、当然のように持っていたんだが、それは第三世代のもので容量は20GB。気に入ったものをiTuneでパソコンに入れていたんだけど、気がついたら20GBなんて遙かに超えて、それをあのiPodに詰め込むのが無理になっていた。最初は、入れなくてもいいものとかをいちいちチェックしていたんだけど、それも面倒になって... 機械に任せる... といった状態が続いていたんだけど、ついに我慢が出来なくなって、これを買うことにした。

 現時点ではすごぶる満足している。なにせ、いくら入れても余裕なのだ。というので、どんどんiTuneで自分の持っているコレクションを加えていった。ジャズについてはブルーノートの代表作を200枚以上は入れたし、マイルスやミンガス、コルトレインの代表作とかも入れたし、好きなロックでいえば、ザ・バンドやリトル・フィートあたりは全部はいっている。と、どんどん入れていったら、今度は、コンピュータの方に問題が出てきた。実は、今、このメインで使っているのがMacBookなんだが、そのHDは80GB。ほんまかい? と思うけど、実に、このiPodと同じなのだ。ということは、「無理に決まってるだろ」ということになる。そうやって考えると、このiPodがいかに巨大かということを実感してしまうんですけど。

 ということで、どうしたか.. 実は、MacBookのHDを入れ替えてしまった。なにせ、今回のモデルはマックのラップトップ史上最も簡単にHDを入れ替えることが出来るもの。もちろん、そうすると、保証が切れることはわかっているけど、オリジナルをきちんと持っていて、問題が起きたら、それを戻して持って行けばすむこと。これほどまでに簡単にしていて、入れ替えたら保証が切れるなんてことを謳うアップルが姑息だと思うが仕方がない。で、新たに購入したのは160GBの5400回転のモデル。例によってkakaku.comで最も安い店を探し出して、秋葉で19000円台で購入した。本体のSATAの80GBについては外付けのケースを買って保管。といっても、USB2のケースは起動できるかどうか確認がとれなかったので、めちゃくちゃ高い、15000円台のケースにになってしまいましたけど。まぁ、万が一のことを考えたら、仕方がない選択かなぁと思っています。

Uri Nakayama で、その160GBを二つにパーティションして、片方は音楽などのデータ用にして、もうひとつを本体として使用することにした。まぁ、わかりやすいこと、本体のバックアップがとりやすいといったことが理由。金があれば、もう1台160GBのHDを買ってバックアップをとるんですけど、そんな余裕はありませんから。

 そうなると、あまりに嬉しくて、またまた次から次へと自分の持っているアルバムをiTuneで吸い取って約40GBが埋まってしまった。9000曲ぐらいなんだけど、なかなかどうして、ここまで入れていると、このままでDJなんかも出来てしまう。というので、友人の飲み屋で客が少なくなると店員や仲間のお客のために、実際に、DJをしてしまっている自分が怖い。っても、踊らせるDJじゃないから、「こんなのいいよ」と聴かせているだけなんだけど、なかなかどうして、これが人気なのさ。そんなかの1枚が、以前紹介した中山うりで、この店では彼女がただいまヘビー・ローテンション中。まぁ、そんなことはどうでもいいんだけど、このコレクションの中にはCD化されていないものも多々あり、けっこううらやましがられている。

Mac Fan さらに、今はまっているのは映画をiPodに入れてしまうこと。まぁ、こんなちっぽけな画面で映画を見るなんて、そんなバカなぁと思うんだけど、なかなかどうして、アップルの戦略も理解できる。確かに面白いのだ。まぁ、作業は面倒だったけど。参考にしたのは、昨年、fujirockers.orgのスタッフだったのに、純ミス・ユニヴァースになってしまった知花くららが表紙に登場した今月号のMacFan。(なんか、彼女はもっと自然な魅力があったのに、最近メディアで見る彼女はいかにも作られているようで、奇妙です)ここで、その説明があって、最初に入れたのがレゲエ映画の名作『ロッカーズ』で、次に入れたのが、先日来日していたJah Shakaから手に入れたイギリスのレゲエ映画『バビロン』。これなんぞ、80年頃にイギリスで見て以来なんだけど、仲間に見せるには、好都合。それに、先日、ここで書いた『カサブランカ』も入れてしまった。もちろん、字幕は英語のみ。それが楽しいし、また勉強にもなるから。

 ただ、これをやっていて、問題なのは、まず、データをiPod用に加工するときに、やたら時間がかかること。いやぁ、普通だったら、寝る前にしますな、こんなの。じゃないと、いつまで経っても全然進んでいないんですな。それでも、リップ出来るだけましだけど。『カサブランカ』なんて、そのままだと出来なくて、一度、データを他のソフトでリップして、今度はそのディスク・イメージから抜き取って加工するという方法しかなかったもんな。おそらく、もっと簡単な方法があるんだろけど、私にはそれが精一杯。

 で、もうひとつの問題は、iPodで見ていると、さすがにバッテリーの消耗が激しい。一本の映画をそのまま見たことはないから、実際に見られるのかどうか、やってみないとわからないけど、どうなんだろうなぁ。いくら、(このあたりを核にして、マックを家電化しようとしている)アップルの戦略が良くても、まだこのあたりに大きな問題があるように思えるなぁ。ま、それも時間の問題だろうけど。

 ということで、はまってます、iPod。これは、確かに楽しいわ。



投稿者 hanasan : 00:57 | コメント (0)

2006年10月26日

愛の唄、聴かせます Vol. 2 - Sunny : Ann Burton

Ann Burton とどのつまりがラヴ・ソング、愛の唄につきる。そう思うことが少なくない。誰かに恋をしているとき、愛している人がいるとき、そればかりか失ったときにだって、いつも「愛の唄」が、どこかで自分を救い出してくれたり、癒してくれたり... だから、自分にとって宝物のような愛の唄を紹介していこう... と、そう思って始めたのが完全不定期なこのシリーズ。どんなものが飛び出すか、それはこれからのお楽しみ。さて、今回は?

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 なぜかこの曲、「サニー」には縁がある。この曲を意識したのは80年代の終わりで、あることがきっかけでオンワード樫山の紙媒体キャンペーンに巻き込まれた頃だった。最初はジョン・ルーリーをモデルに起用して、その次がニック・プリタスという友人のミュージシャン。このときに関わりが始まったのだが、その次に起用されたトーマス・ラングとはこれをきっかけとして友人となっている。このとき、宣伝キャンペーンとしてジャズ・ヴォーカルのコンピレーションを作らないかというアイデアが浮上した... というよりは、自分でやりたかったから、そのアイデアを出して納得させたという方が正しいんだけどね。本当は自分で選曲したのに、表面上はトーマスの選んだ愛の唄」というのがそのコンセプトだった。

 そのときのアルバムの最後に使ったのがアン・バートンの名作、『ブルー・バートン』に収録されていたこの「サニー」だった。スタンダードばかりで構成していたことを考えると、この曲はちょっと異色だったのだが、どうしても入れたかった。なぜか? 単純に、この曲が好きだったからだ。

Mackenzie 歌は至極単純なんだが、愛の唄なんてそんなもの。逆にそれがいいのだ。出だしはこんな感じだ。

「Sunny, Yesterday my life was filled with rain. Sunny, You smiled at me and then it eased my pain.」

 少しだって英語の知識があれば、簡単にわかるような言葉だ。サニーとは、人の名前ででもあり、同時に、太陽の光から来るサニー、形容詞の陽気で晴れた... といった意味もある。だから、それをみんな込めて、「サニー、昨日まで私の人生は雨まみれだったのに、あなたが私に微笑んでくれて、それが私の苦しみを消し去ってくれた」とこの曲が始まるのだ。当然のように、rainとpainに韻を踏んである。

「Now the dark days are gone, and bright days are here. My Sunny one, so sincere, Sunny one so true, I love you.」

 暗かった日々は過ぎ去って、輝かしい日々がやってきた。私の輝く人、あなたは限りなく誠実で、嘘がない、あなたを愛してる.. と続くのだ。

Sunny, Thank you for the sunshine bouquet. Sunny, Thank you for the love you sent my way.

 陽の光の花束をありがとう、私に届けてくれた愛をありがとう。

You gave to me your all and all. And now I feel like I'm ten feet tall. Sunny one so true, I love you.

 あなたは、私に全てを捧げてくれた。とっても、私が大きくなったように感じる。私の輝く人、あなたは本物なの。愛しているわ。

Ann Burton と、まぁ、女性が歌っているヴァージョンを聴いたから、こうやって女の言葉で書いてしまっているんだけど、オリジナルはそうじゃなくて、Bobby Hebbという男性で、なぜかそのオリジナルは聴いたことがない。というので、このアン・バートンのヴァージョンをベースにして作ったのがサンドラ・クロスのアルバム『Just A Dream』だった。ちなみに、このアルバム、amazonでは高値がついていますが、うちに連絡してくれたら送料込みで2000円ぐらいでお譲りします。もちろん、新品です。なにせ、私が、ロンドンでレーベルを作ってリリースしていますから。

 この名曲『サニー』は、とんでもなくカバーされていて、自分が知っている限りでは、面白いところで、勝新太郎の『夜を歌う+8』というのがある。でも、ちょうど、サンドラとこの曲を録音して、その直後に出くわしたのが、ロンドンの友人のレーベルで制作中だった、サックス奏者、レイ・カーレスのプロジェクトによるもので、それが結果として、当時、インコグニートのトロンボーン奏者として活動していたファイアズと彼のユニット、Frayzのアルバム『Phase One』となるんだが、これなんぞ、あっという間に廃盤となっている。彼らのヴァージョンも良かったのになぁ。

Ann Burton また、なんの因果かライナーを書くことになったイギリス映画の『ラッキー・ブレイク』というのがあって、その最後に、どうしようもなくうらぶれた登場人物のひとりがこの歌を歌ってる光景が出てくるんだが、それも良かったなぁ。うん、実に良かった。残念ながら、サントラでは、オリジナルのBobby Hebbのヴァージョンが使われていて、それを聴こうかと思ってCDの棚を探したけど、出てこない。なんてこったい。人生なんぞ、すべからく、そんなものなんだなぁと思う、今日この頃。

 そのオリジナルの歌詞をネットで探し出して、見ていたら、『ブルー・バートン』でのアン・バートンのヴァージョンは完結していなくて、最後のハートを歌っていなかったことが判明した。当然、それをベースにした、サンドラのヴァージョンも完結していないことになる。

 そのオリジナルをみてみると、

Sunny, thank you for the truth you've let me see. Sunny, thank you for the facts from A to Z. My life was torn like wind blown sand, Then a rock was formed when we held hands.

 ありがとう、私に真実を見せてくれて。私のこれまでは風さらしの砂まみれだったのに(ホントは、木っ端みじんだったと言っているようですが)、私達が手を取り合って固い絆を作ることができた。それから、あなたの顔に浮かぶほほえみに、ありがとう。あなたからわき出てくる明かりに、ありがとう、と続いていくんだが、それを知ったら、Bobby Hebbのオリジナルを聴いてみたくて、結局、そのアルバムを注文してしまった。HMVやTowerでは、そういった品物が手に入るというのに、amazonではそれがない。結局、amazonの弱みはそういったところになるのかなぁ... と結んでしまうこの原稿はなになんだろう... 本当は、このシリーズ、ラヴレター代わりに始めたんだけど、結局、こうなってしまうところが、自分のダメさ加減なのかしら。



投稿者 hanasan : 23:30 | コメント (0)

2006年10月25日

カサブランカ : 究極の映画か?5回目のご購入!?

Casablanca 実は、また、買ってしまいました、この名作『カサブランカ』。知らない人はいないと思えるほどの名作中の名作映画のDVDなんですが、なぜか? 実は、以前、購入していたこちらを女の子にあげてしまったからなんですな。あまりに素晴らしくて、見ていない人に勧めるのは当然として、ちょっとでも恋心を感じたら、「ええい、面倒くせぇ、持っていけぇ!」と、こういった結末になってしまうわけです。そして、再び、買ってしまうんですな。アホです。

 で、私の『カサブランカ』歴はというと... 昔はテレビで放映されたものをVHSに落としたものがあったりしたんですな。なにせ、当時、日本じゃビデオがべらぼうに高かったから、ソフトを買うなんて想像も出来なかったわけです。だからという奇妙な理由で、大金をはたいて世界中のビデオを見ることができるマシンを買って、最初はイギリスでビデオを買うことになります。ビデオで... 少なくとも2回。当然「字幕のないもの」で、その後、しばらくして宝島という雑誌で、今は亡き(笑)LDの宣伝原稿を書いてくれと頼まれた時に、LDを1枚、ただでもらって.... その後、イギリスで生誕50周年記念みたいな感じの特別パッケージ盤を購入。っても、大げさな箱にビデが入って、写真満載の小冊子が入っている程度でしたけど。その後、時代はDVDになっていくんですが、それから買ったのが今回、上げてしまったこのヴァージョン。これは、確か買った時には980円ではなかったかと思うが、今チェックしてみると1500円だとか。で、今回購入したのが1980円ででている『カサブランカ・スペシャル・エディション』という流れとなっています。

 おそらく、見た回数でいえば、これを越える映画はないだろうと思えるほどで、それはもう『カサブランカ・オタク』といってもいいほどの異常さなのですよ。正直言って、画面を見ながら、英語で台詞のほとんど話してしまえるんですが、(っても、かっちり正確ではないですよ)そのおかげで私と一緒にこのDVDを見たいという人はいません。なにせ、うるさいうるさい。

「今の台詞、わかる?これ、こんな意味なんだよね」

 なんていいながら、実は、字幕に文句を言ったり... というので、初めてこの廉価版を買った時には、かなり嬉しかったんですね。なにせ、英語で字幕を見ることができる。というので、これを使って英語の先生じゃないけど、友人に英語を教えてみたり... ところが、そうしているうちに気がついたんですが、この英語の字幕がくせ者で、かなり端折ってるし、時には間違っているんですな。それをみつけた時には「嘘つけぇ、このぉ!」と画面に向かって怒鳴ってみたり... アホです、いつもながら。

 ところが、今回買った『カサブランカ・スペシャル・エディション』は違うんですよ。実に、正確なんですね。本当に口にしている言葉をきちんと字幕で追いかけている。これは、嬉しい。めちゃくちゃ嬉しい。これで、カサブランカ・オタクの度合いがまだまだ増すというものです。なにせ、この映画の言葉がとても美しく、ウイットに富み、豊かで... この映画で英語を勉強させてもらったといっても嘘ではないんですよ。もちろん、これだけで英語が話せるようになったわけではないけど、そんな話をかつての宝島の編集長で、今はもっと偉くなっている関川誠氏にずっと話をしていたら、私の本『ロンドン・ラジカル・ウォーク』の解説にこんなことを書いている。ということもあり、これを見ていない人がいたら、絶対に見てね。本当に勉強になるし、見れば見るほどにいろいろなものが見えてくるから。楽しいよ。

 っても、今度は、途中で出てくるフランス語とか、イタリア語とか、ドイツ語とか... そんな台詞や看板の意味も知りたくなっちゃうんですけど。例えば、頭に近いシーンで誰かが射殺されるんですな。そのときにドゴールの絵と、何かの言葉が書かれた壁が出てくるんですが、この意味でかいと思うんですね。確か、テレビでやったときか、それが書かれていたように思うんだな。そんなことも知ることが出来れば、また、映画の意味が変わってくるんですよ。いやぁ、映画って、本当に面白いですね!



投稿者 hanasan : 17:23 | コメント (0)

2006年10月23日

ブラック・レイン : 追悼 松田優作

Black Rain そそられるなぁ、実にそそられる。なんでも松田優作が亡くなって17回忌だったという昨年、『松田優作映画祭』のオープニングでこれが上映されたという。その流れで生まれたデジタル・リマスタリング盤で、日本でのみの発売。メイキング・オヴの70分強、それと日本独自の40分ほどの映像がついている初回限定とのことで、発売日までに注文すると25%オフ。おそらく、一番そそられるのは最後の25%オフってところなんだろうな。なにせ3000円以下なのだ。

 映画自体、けっこう微妙で、好きなようで好きとは言い切れない部分も抱えている。松田優作の魅力はあるし、高倉健もいい。マイケル・ダグラスは好きじゃないかもしれないけど、脇役として出ているガッツ石松とかもいい味が出てるなぁ... なんて思ってた。それより何より、舞台が東京ではなく大阪だということも大きな魅力なのだ。高校生の頃、よく行き来していた... というか、学校をさぼってふらつき歩いていた宗右衛門町あたりの映像もあるし... グロテスクに姿を変えてしまった戎橋劇場... なんて、今は言わないんだけど、あのエリアの映像とか、尼崎(だと思う)の映像に魅力を感じてしまうのだ。

 松田優作がこれでハリウッド・スターになったとは思っていないし、ハリウッドが面白いとも思っていないから、そんなことはどうでもいいんだけど、松田優作のあの存在感はねぇ、否定しようがない。どこにいてもいいのだ。その最後の姿を残してくれたと言うことででも、なんども見たくなる映画ではある。

 ということで、ちょっと悩んでいます。ふた昔ほど前のように,ちょいとリッチだったら、迷わずに買うんだろうけど、今週はMacBookのHDを160GBに交換して,オリジナルのHDを入れるケースを買って...と、かなり散財したから、やっぱむりかなぁ... と思っています。買った人は、感想を聞かせて欲しいですな。



投稿者 hanasan : 11:42 | コメント (0)

愛の唄、聴かせます Vol. 1 - Over The Top : Ray Charles

Ray Charles とどのつまりがラヴ・ソング、愛の唄につきる。そう思うことが少なくない。誰かに恋をしているとき、愛している人がいるとき、そればかりか失ったときにだって、いつも「愛の唄」が、どこかで自分を救い出してくれたり、癒してくれたり... だから、自分にとって宝物のような愛の唄を紹介していこう... と、そう思って始めたのが完全不定期なこのシリーズ。どんなものが飛び出すか、それはこれからのお楽しみ。さて、今回は?

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 レイ・チャールスがどれほど素晴らしいアーティストかって? どれほど説明されても、「そうなんでしょうね、確かに素晴らしい」としか応えようがなかった。実際、素晴らしいのだ。あの声、そして、ルーツに根ざしながらも、カントリーだって、ジャズだって、「当たり前」のように演奏してしまう、その卓越したキャパシティ。そんなのに異論をはさむ余地もなければ、その気持ちもない。が、ドッカ〜ンと頭をぶん殴られるぐらいにレイに傾倒してしまうのは、ある女性に惚れ込んでいた時に聞いたこのアルバム、一般的にはそれほども評価されず、今も入手できるかどうかわからないほどに「売れなかった」作品だった。

 歌はこんな出だしで始まるのだ。

Listen to me closely, hang on to my every word...

 おそらく、訳してみれば、こんな感じだろう。

「そばによって、俺が話すこと、ひとこと漏らさず聞いてくれる?」

 そして、その歌はこう続くのだ。

「I'm addicted to your love and only your arms can save me, oh baby.」

 addictionとは中毒のこと。なくては生きていけなくなるぐらいに、胸をかきむしってしまう、正気を失ってしまう、その中毒だ。もちろん、彼が一時期、ヘロイン中毒になったことなど、あの映画、『Ray』で、みなさん、ご承知だろう。それをわかった上で、これを理解して欲しいのだ。「俺が中毒になっちまったのは、お前。俺を救い出してくれるのは、お前のその両腕なんだよ」とでてくる。そして、こう続くのだ。

「You can stop me shakin', you can take a fever down. 」

「身体のふるえを止めてくれるのはお前、そして、この熱を冷ましてくれるのもお前なんだよ」

You know my daily fix of the honey from your lips, I go crazy. I run on dry till I see you. You fill me up with your love, Sweet love. I take one drink too much of your sweet oasis And I know I can't stop, no.

 ちょいと想像力を働かせなければ、なかなかわかりづらいし、正確かどうかもわからないが、おそらく、こんな意味なんだろう。

「君の唇から漏れる蜜が俺のクスリで、それだけで狂っちまう。君に会うまでに乾ききってしまうんだ。その乾きを満たしてくれるのは君の愛、その甘い愛。君の甘いオアシスを、ちょいと取りすぎて.. やめられなくなっちまう」

 要するに、「一日だってお前と会っていないと、干上がってしまう。その乾きを満たすのに
お前というオアシスがないと、俺は生きていけないんだよ」

 まぁ、とどのつまりが、「お前がいないと俺がダメなんだ」というおきまりのパターンなんだが、これをレイ・チャールズのあの声で歌われたら... どうなる?それだけのことなのだ。しかも、このアルバムが発表されたのは88年。30年生まれだというから、おそらくこの曲を書いたのは50代後半だったんだろう。(といっても、この日本盤では作曲者や作詞家のクレジットは皆無。おそらくは、、彼が書いたんだろうと想像するしかないんだが)そんなレイのハートにまた感動するのだ。恋すること、愛することといったら、そんなもの。その気持ちが端的に歌から響いてきて、それが聴くものの心を癒すのだ。

 そんな曲がてんこ盛りで収録されているのがこのアルバム。残念ながら、現在では入手が難しいようだが、かつてイギリスのリヴァプールで友人のトーマス・ラングのフォト・セッションをしていた時に流していたのがこのアルバム。そのアルバムを聴いた彼は、即座に「これって、レイ・チャールズ?」と尋ねて、それからしばらくして「愛の歌」をカバーするアルバム、『カバーズ』制作に向かって突き進むことになる。その曲を選曲した時、当然ながら、この曲もそのリストには含まれていた。

 が、結局、これを録音することはなかった。その理由は... どうなんだろう?結局、レイのその声の迫力だけで十二分に素晴らしすぎるからではなかったかと思う。



投稿者 hanasan : 09:06 | コメント (0)

2006年10月21日

Tom Waits : 怒濤の3枚組で新譜だと?

Tom Waits さぁて、困った。トム・ウェイツの新譜が出るらしいんだが、一番安いのが国内盤(限定盤となっている)で、次がアメリカ盤で、UK盤となっている。なんでも、3枚組の54曲入りで、それぞれのディスクでコンセプトがあって、アメリカ盤には94ページの本が付属しているんだとか。なんとなく、希望的観測としては、国内盤も同じように作ってくれるとは思うんだけど、違いがでたらショックだしなぁ... と、今、思いをめぐらしているところ。

 mixiでは仲間がすでに手に入れているようで、おそらく、レコード会社経由なんだろうけど、悔しい。正直言って、このところ、Smashing Mag以外のメディアではほとんど仕事をしていないというところからなんだろうな、メジャーの会社からのサンプル送付がほとんどなくなっているからかねぇ。寂しくもあり、つまらないポップスを送りつけられないだけ、嬉しい部分もあるんだけど、本当に聴きたいものについてはこんな状況になってしまう。やっぱ、悔しいな。っても、マグだって、すでに1日9000ぐらいのビジターが来ているんだから、少しは評価してもいいと思うんだけど。

 いずれにせよ、このトム・ウェイツは久々に聴いてみたいと思った。というので、買ってしまおうか、この国内盤... と思っている。発売日はまだ先の11月22日。楽しみだ。



投稿者 hanasan : 13:47 | コメント (0)

2006年10月15日

Kenny Rankin : 永遠の名作、Silver Morning初CD化!

Kenny Rankin 出たぁ、やったぁ! と、これをみつけたときには小躍りしましたなぁ。私が世界で最も好きな男性ヴォーカリスト、Kenny Rankin(ケニー・ランキン)の名作中の名作(少なくとも自分にとっては)「Silver Morning(邦題 : 銀色の朝)」がついにCD化です。しかも、ケニー本人がそれをやったとのことで、再びびっくり。っても、amazonあたりでは手に入らないようで、日本ではマイナーな業者が取り扱っているようですけどね。

 で、それをみつけたきっかけなんですが、実はiTune。すでに、このアルバムはアナログからHDに落として、それをCDにしたり、iTuneにいれてiPodで聞けるようにしているわけです。ところが、iTuneがヴァージョン7になってアルバム・ジャケットをいい感じで見られるようになって... もちろん、アナログをカメラで撮影してそれを下に画像を取り込んでもいいけど、うまくやらないとなかなか綺麗にならないし... それなら、ネットで探してみようとしていたらたどり着いたのがケニー・ランキンのサイト。そのトップにいきなりこの「Silver Morning」が出ていて、「限定盤 w/ ボーナス・トラック」と書かれているのを発見したわけです。

 もちろん、このジャケットの写真はいただいて、iTuneで使っているんだが、それをクリックすると飛んでいくのがhttp://cdbaby.com/というオンライン・ショップのこのアルバムのコーナー。そこにはケニー本人からのメッセージとアルバムの説明が加えられていて、嬉しくなってしまったわけです。なんでも彼自身、このアルバムとThe Kenny Rankin Album(なんと、これはプレミアもので13800円の値段が付けられている)が最も好きな作品で、これももうすぐCD化する予定となっているとのこと。また、ボーナス・トラックは「Silver Morning」と同じ時期にシングルとして発表したものらしく、このCDにすんなりとフィットしている... とは本人の弁。当然のように注文してしまいました。たった1枚だから送料は高くなって全部で約31ドルと、日本円に換算したら4000円ぐらいですかね。でも、そんなこと気にできません。なにせ、これは最も好きなヴォーカリストの最高傑作。手にはいるだけで十分幸せです。

Kenny Rankin ちなみに、いろいろチェックしてみると、彼のアルバムがどこでも高値で取引されているようです。当時、リトル・デヴィッドというレーベルからLike A Seed, Silver Morning, Inside, The Kenny Rankin Album、それに、アトランティックからAfter the Rosesといった流れでアルバムが出ていたんですが、自分にとって彼の全盛期がこの頃。その時期のアルバムが、おそらく、全て宙に浮いているという感じじゃないかと察します。だからこそ、ケニー・ランキン自身がこのアルバムをCD化したんだろうと思います。

 なんでもhttp://cdbaby.com/というオンライン・ショップというか、レーベルは、その説明によると、アーティストが直接プレスしているものを全て自分たちの耳で聞いて内容を判断して発売しているんだとか。しかも、注文をすると、めちゃくちゃ丁寧なメールが返ってきます。

「あなたの注文したCDは、完全に殺菌した手袋をはめたスタッフが丁寧に棚から取り出して、製品に磨きをかけて...」といった具合で、おそらく、冗談だとは思いますが、作品に対する彼らの姿勢をかいま見ることが出来て面白いですよ。もし、あなたもケニー・ランキンが大好きだったら、ここで注文してみるのもいいかもしれませんよ。注文時に残したメッセージは直接アーティストに渡してくれるようだし... 日本の業者から買っても31ドル以上の金額がかかりそうと、同じことですから。それに、この楽しいメールを受け取るだけでも嬉しいじゃありませんか。



投稿者 hanasan : 12:51 | コメント (0)

2006年10月06日

いつまでもマック漬け

Macintosh改造道—最強のチューンアップ解説書 いつだっけか、この本『Macintosh改造道—最強のチューンアップ解説書』を頼りにPower Mac G4 Cubeのハードディスクを交換したことがある。オリジナルはしょぼしょぼの20GBで、さすがに今の時代にこれじゃ物足りない。なにせ数世代前のiPodよりも小さいのだ。というので、あのときは120GBのものを買ってきて、それを取り付けた後、MacOSXとOS9用にパーティションをして、仮想で2台のマシンのように使っているんだが、結局、最近ではMac OS9の方が邪魔になってきた。というのも、これは音楽や映像中心のマシンとなっていて、OSXではないとまともに使えないという事情があるからだ。とは言っても、他にはネットを除けば何も使っていないというので、十分使えるのだ。

 ところが、ある時から、DVDドライヴに問題が出てきた。CDやDVDを入れることは出来るし、認識はしてくれるのだが、出てこない... 出ようとする努力はしてくれるのだが、途中でひっかっかってピンセットで抜かないと取り出せないのだ。まぁ、用は足してくれているから、それほどムキになることもないだろうなぁと思っていたのだが、外付けのCDドライヴの1台、今では生産中止になっているヤマハのマシンがある日おかしくなって、CDのコピーなどが実に面倒になってしまったのだ。実は、そのほかにもこのCubeにはLa Cieの外付けDVDドライヴも付けているんだが、こんなに問題が出てくると、結局、オリジナルの... というか、本体のDVDドライヴをなんとかするしかないだろうと思っていたときにみつけたのがCube用のもの。というので、早速買ってみた。

 これをみつけたのは、いつもお世話になっているMac Treeというサイトで広告を出しているL.A.ベースの会社、Vintage Macというサイト。ここで購入したのがUJ-85J+BKT-Cというもので19800円に+送料などで2万円強となったんだが、Cubeに取り付けるためのがたいというか、ケースまで付けてくれていて実に嬉しい。一応、マニュアルもついているという話だったんだが、付属のCD-Rを入れるとその説明をしたURLを知らせてくれて、それを一応プリントアウトして作業にあたった。そのURLはwww.spirica.jp/manuals/sdmkで、それほど親切というものでもないし、このケースの取り付けにかなりの量が費やされている。けど、実際のところはケースを開けて、それほど大胆にばらすこともなく、ドライヴを入れ替えることが出来た。あまりの簡単さにびっくりしたほどだ。

 ところが、それで起動したら、HDが見つからないというマークがモニタに出てきて真っ青。インストラクションを調べてみるとHDのジャンパー・ピン設定が間違っていると問題が起こるとのこと。というので、今度はHDを取り外して設定を見てみるとマスターになっているので、これをcableなんとやらに変更。そうしたら問題なく起動できて、DVDドライヴもすんなりと動いてくれている。これは嬉しい。

 作業に必要なのはT9のドライヴァーなんだけど、これも以前PowerBook G4のHD交換で必要だったから、持っていたし、実は、今回、そのDVDドライヴも交換する必要があったのでセットで購入。このPowerBook G4についてはチタニウムのMacOS9で起動できる最後のマシンなんだが、こちらについてはパイオニアのDVR-K06/MPを1万円強(送料込み)で手に入れた。これはこのドライヴだったらMacOS9でも起動できると知らされていたからなんだが、Cubeで使ったものは、ひょっとするとOS9では起動できないかもしれない。(ちなみに、パナソニックのUJ-85Jも、そのサイトでは起動可能と記されている)

 ともかく、これもこのサイトを参考にやってみた。といっても、ここで使用されているのはDVR-K06/MPの前の世代の機種でDVR-K05というので、若干違うんだが、要するにオリジナルを順番通りに取り外して、新しいものを取り付ければ、それでいいというだけのこと。説明との違いはドライヴァーでPowerBookの裏ふたを取るにはT9が必要で、中についてはT7よりもT6がぴったりしたように思う。というので、実にあっさりと交換が完了し、問題なく動いてくれている。

 このPower BookもCubeも、そして、もう一台あるデスクトップのG4MMDもすでにAppleCareの保証も切れて、どういじくったところでアップルのお世話になることがない。というので、こうやって自力でやっているんだけど、どれも簡単でこんなことを業者に依頼したらけっこうな金を取られてしまう理由が皆目理解できないようになった。というか、これからもちょっとずつ改造していって... という、改造好きな人の気持ちが徐々にわかるようにもなってきた。これはやばい傾向かもしれないなぁ。



投稿者 hanasan : 02:22 | コメント (0)