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2006年11月26日
ウォーク・ザ・ライン (Johnny Cash)に泣く + 腰痛日記
本当は、天気も良かったので散歩に出たいと思っていた。10数年ぶりに巣鴨にでも出て、(もうないかもしれないけど)当時食った八目鰻の店でも探してみようか なんて思っていたんだが、それを邪魔したのが七輪だった。って、なんのことかわからないと思うが、数年前、サンマを焼いて食いたいと思って七輪を買っていたのだ。ところが、練炭を買う店が見つからなくて、埃をかぶっていたんだが、先日インターネットで福田屋というのをみつけて注文。念願叶って、ちょいと時季外れだが、サンマを焼いて食った。ベランダで焼いたんだが、煙が部屋の中に入ってきて、けっこうな目にあったのが笑える。それでも、実にうまかったのだ。その流れで、昨日も昼から火を付けて、いつでもコーヒーや紅茶を飲めるようにしていたんだが、その火がなかなか消えないというか、持ちがいい。そんな状態で、当然、家を出ることができないというので、結局はうちにいる羽目になったのだ。
というので、見たのが巨人、ジョニー・キャッシュの伝記的な映画『ウォーク・ザ・ライン』だった。数日前にも見ようと思って、見始めたんだが、途中で睡魔に襲われて、「こりゃぁ、ダメかなぁ」とも思った作品だ。一度、どこかに飛んだときに機内でも放映されていたんだが、それも途中で寝てしまったといういきさつもある。だから、全然期待していなかった。
ところが、はまった。めちゃくちゃはまった。ストーリー自体は、以前見たレイ・チャールズの伝記映画『Ray』(つい先日まで1000円以下で購入できたのに... もうダメみたい)と似たり寄ったり。まぁ、白人だから人種差別みたいなものが立ち入る余地はなかったけど、貧困問題というか、そういったものはちょっと顔を出していたので、流れは同じだと思う。ただ、これはラヴ・ストーリーが中心で、そのあたりの力点の置き方が良かったんだろうなぁ。はまりました。
といっても、彼のことをよく知っているのでもなく、持っているアルバムといえば、『Uneared』というボックスセット(買った当時はわずか5000円ぐらいだった)や、『American Recordings』に『American III』ぐらい。全てリック・ルービンと組んだ、比較的新しい作品で、正直言って、彼の魅力はよくわからなかった。実際、このボックスで一番嬉しかったのはジョー・ストラマーがスタジオのジョニーを訪ねていった時に撮影された二人の写真で、ジョーの嬉しそうな顔が忘れられない。すでに二人ともこの世にはいないということが、そんな想いに拍車をかけるんだろうが。
それでもジョニー・キャッシュが偉大なカントリーのアーティストであり、彼に対する評価は知っていた。かなり前にグラストンバリーで生を見ているんだが、あの時の反応も凄かったし... その一方で、実をいえば、自分にとって魅力だったのはジューン・カーター。カントリー系の音楽を知っている人だったら避けては通れないカーター・ファミリーのひとりであり、70年代にニッティ・グリッティ・ダート・バンドが中心となって、カントリー界の大物たちと若手が大集合して録音した『Will The Circle Be Unbroken』で聞こえてきたマザー・メイベル・カーターの声に惚れ込んでいたこともあるんだろう。当時知ったカントリーの曲が登場すると、それだけでも嬉しくなったものだ。
そんな楽しみもあったんだが、なによりもジョニーのジューンに対する愛情と思いの丈やを映画と通じて知ることができたことが大きいように思える。だからなんだろう、この映画とクロスして、『Will The Circle Be Unbroken』の、出るわけがないと持っていた三作目『Will The Circle Be Unbroken3』での彼を思い出すのだ。このアルバムでジョニーが歌っていたのは70年代終わりに亡くなったマザー・メイベルとサラ・カーターに捧げるTears In The Holston Riverという曲。これがやけに悲しいのだ。特に、このアルバムが録音されたのは2003年。実は、妻のジューンもここで録音しているのだが、彼女が5月になくなり、ジョニーは、その後を追うように9月に亡くなっている。そんな事実が重なって、この曲がやけに悲しく響く。
実は、『Will The Circle Be Unbroken3』を制作した時にDVDも発表されている。メインになるパート、これを記念したライヴの様子はそれほど面白いと思ったことはなかったんだが、録音の様子を中心にまとめたドキュメンタリーがボーナスとして収録されていて、これが素晴らしい。なにせ、生きているジョニー・キャッシュがこの曲を録音している情景が、泣かせるのだ。それに、やはり今はもう亡くなってしまったヴァッサー・クレメンツなんかの顔も見えるし、彼らは今回のみならず最初の作品となった『Will The Circle Be Unbroken』のことなども、嬉しそうに語ってくれている。おそらく、カントリー・ファンにしてみれば、これは貴重だろう。
(なお、お買い得はこれまで発表された三枚の作品に上述のDVDがセットとなって売られている『Will The Circle Be Unbroken The Trilogy』。一時はこれが5000円以下で入手できたし、今でもマーケット・プレイスでは4700円以下で買えます)
この映画のおかげでジョニー・キャッシュの初期のアルバムがかなり復刻されたようで、ドラッグ漬けの生活から復活して大ヒットを飛ばすことになる『At Folsom Prison』(US import / 国内盤)』なんぞ、この映画での話を知ってから聞くと、とんでもない魅力を感じるんだろうなと思う。それにジューンとのデュエット・アルバムも、そのものズバリ『デュエット』の他に、数々の作品が発表されている。というか、彼の場合、あまりに大物で、発表されている作品が多すぎる。なにを聞けばいいのか全然想像もつかないというのが正直なところですな。
さて、腰痛ですが、全くいい変化は出てきてはいない。左臀部の神経が直接反応を起こしているような鋭い痛みはそのまま。かといって、デスクについて仕事をしている時には問題はないし、歩き始めると痛さはそれほど感じないんだが、立ち上がる時の痛さは格別で、正直ずっと寝転がっていた方がいいのではないかとも思えるほど。かといって、それは朝のことで、目が覚めた時にはそれほどの痛さは感じないのだ。ただ、立ち上がると「来る」。それに、デスクで仕事をしていて、立ち上がって動こうとすると腰をまっすぐにして歩くのはほぼ不可能だ。まるでおいぼれのジジィのような感じで歩く様は、おそらく、実に滑稽だと思う。といっても、こちらは必死だし、この痛さによる苦しみは経験したものにしかわからないだろう。
そんな状況の下、夏樹静子女史が書かれた『腰痛放浪記 椅子がこわい』を新たに購入。到着してすぐに読み始めたのだが、彼女の気持ちが手に取るように理解できる。突然、腰痛になり、藁にもすがる想いでいろいろなものを試してきたことが詳しく書かれていて、それが数年続いたというのだ。自分の場合はまだ数ヶ月。それでも、すでにふたつの病院に行って、針も試みた。さて、次は整体かなぁなんてことも思っているんだが、友人がそれぞれ知っている『凄い人』を紹介してくれる。こんな流れも同じで、届いた日のうちにすでに半分は読んでしまった。さて、これからどういった展開で治っていくんだろうかと思うが、おそらく、『ヒーリング・バックペイン』や『腰痛は怒りである』といった世界に近づいていくのではないかと思っている。
すでにその二冊は読んでいてるんだが、この本を買う前に見た読者の感想やお勧め文にある「読み終わったら、腰痛がなくなった」という事態にはなってはいない。というか、変化はないといった方がいいだろう。ストレッチはちょっとさぼり気味だが、毎日の運動としての速歩は続けている。といっても、雨の日にはできない。それに、すでに10日以上をこうした運動に費やしていても、なんの変化も出てはこない。もちろん、それぐらいの期間では筋力もクソもないんだろうが、ひょっとして、これこそが『ヒーリング・バックペイン』を書いたサーノ博士による「プログラム」ではないかとも思える。彼はそういった方法では腰痛がなくなることはないと断言しているのだ。要するに、呪術をかけられているようなもので、それを実行することは、本当の問題から目をそらすようなものだとも続けているのだ。
だから、彼が何度もこの本で書いているように、「自分を見つめ」「ストレス」と思われるものを列挙し、その原因になるようなことについてじっくりと考えるようにしている。要するに、自分の脳に働きかけないといけないんだとか。「痛さ」なんてなんでもない。そうやって、無意識が自分に仕掛けているんだと、脳と対決をするんだそうな。だからなんだろう、時には、友人とまるで人生相談のような話をして、その問題を探し出そうとしたり... といっても、簡単には気づかないことが、実はとんでもないストレスの元になっていることもあるらしい。それがなになのか、わかれば、あっという間に腰痛が消えてなくなるというのだが、どうなることやら。でも、絶対に直してやろうと思っている。というか、この「痛さ」から飛び出してやると、決意している。今に見てろよ!
投稿者 hanasan : 2006年11月26日 09:43