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2007年02月13日

ニール・ヤングの4連発かぁ?

Neil Young なんとはなしに... amazonをチェックしていたら、また、こんなものをみつけてしまった。ニール・ヤングの『Living With War - In The Beginning』(US import)なんだが、要するに、昨年、唐突に発表されたアルバム『Living With War(リヴィング・ウィズ・ウォー)』(国内盤 / US import)の新しいヴァージョン。今回はあのアルバムにDVDがおまけでついていて、録音の様子などがドキュメントとして収録されているらしい。結局、それだけの理由でまた購入してしまった。なんか、完全にはめられている感じなんですが、これに関しては躊躇はしなかった。

 考えれば、オリジナルが出た時も、同じようなものだった。なにせ、ニール・ヤングがアメリカの対イラク政策に真っ向から異を唱え、ブッシュ体制を強烈に攻撃した... そんなことを単純に訴えたかったからなんだろう、CDの発売前からニール・ヤングのオフィシャル・サイトで全曲を聴くことができたし、今もこのLiving With War Todayで新しい情報がチェックできるようになっている。加えて、こちらでは「日本語の訳」もチェックできる。そんな意味でいえば、そもそもCDを『買う』必要性はないし、聞くだけならこれで充分ことたりる。

 が、やっぱり買った。なぜか? 単純にアルバムのディテールをチェックするとか、いい音質で聞くだけではなく、なによりもこのアルバムに込められた『意志』を共有することが自分の目的だったんじゃないかと思う。一般的に考えれば、よくもまぁ、こんなことをしたものだと思う。単純にアルバムを売りたいのだったら、こんなことはあり得ない。が、ニール・ヤングは平気でそんな「無謀な」ことをやってしまったわけだ。それでも「売れる」という自信があったのか... というよりは、単純に「伝えたかった」んじゃないだろうかと想像する。

Neil Young で、今回も、同じようにこの『Living With War - In The Beginning』(US import)を買ってしまった。アホと言えばアホです。おめでたいといえば、実におめでたい。なにせ、同じアルバムなんだから。で、届けられたこのアルバムを... 見た。音は、前回と同じなんだろうから、別に聞くこともないし、すでに何度も何度も聞いているから、まずはDVDを見るというのが当然だと思う。これが、なかなか面白いのだ。

 最初の印象は公式サイトのLiving With War Todayと同じ。テレビ番組のCNNと新聞、Todayのパロディみたいな見てくれで映像が始まるわけです。で、いろいろな映像をかませていくんだが、ドキュメンタリー的にレコーディング風景を見せている部分それ自体は、まぁ、「そうなんだ」という程度。とりわけ面白いかどうかというと... そうでもないかなぁ。なにせ、ニール・ヤング他、出てくるみなさんは親父ばかり。そう、ロックはすでに親父たちの音楽なのだというのを否応なしに思い知らされる。っても、熱狂的なファンだったら絶対面白いだろう。ひとつの曲やアルバムができあがっていく課程が見られるわけだから。そして、それぞれの曲が生まれる瞬間を見せてくれた後に、曲を流しながら世界が抱えている問題を示す映像を映し出すという構成だ。

 1曲目の「After The Garden」は環境問題で、いきなりゴアが出てくる。今、人気の「環境問題俳優」になってしまった民主党の前大統領候補だ。映像には「天気予報によると世界中で洪水が起きる」なんて記されていて、南極や北極でどんどん溶け始めている氷の映像が映し出される。そして、予測される水位の高まりでどんどん都市が消えていくと予報。そして、最後の言葉は「君になにができるんだ?」と問いかける。

 どんな内容なのかをここに全て記すのがいいとは思わない。でも、どの曲だったかは覚えてはいないが、「アメリカの戦争」の歴史を列挙していたものがあって、これを見ると笑えるのだ。「正義」を標榜している国が歴史上最も多くの戦争を、ひっきりなしに仕掛けきたことがよくわかる。そして、そんな国に「同盟」だと、忠犬よろしくついて行く日本の政府首脳のあほらしさを嫌というほどに見せつけられるのだ。この国の首相が口にする「美しい国」って? 笑えます。最も醜い人間に語られるそれが「誰にとって美しい国か」って、当然ながら、それは民にとって美しいものではなく、連中にとって美しい国。そのためにまたどれほど民が苦しめられ、犠牲を強いられるのか... ごめん被りますな。と、そんなことを思ってしまった。

 ともかく、いろんな意味でこの『Living With War - In The Beginning』(US import)は大きい。単純な宣伝はしたくないし、してもなんのメリットもないけど、こういったものを見て、僕らが抱えている問題に直視する必要性は、少なくと感じるのだ。

Neil Young で、そのアルバムを見ていたら、今度は『 Live at the Fillmore East(ライヴ・アット・ザ・フィルモアイースト)』(国内盤 / US import / US import with DVD)が目に入ってしまった。たまたま数日前に友人と中目黒のバード・ソング・カフェで飲んでいて、久しぶりに聞いたのが『After The Gold Rush(アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ)』(国内盤 / US import)。やっぱり名作だなぁ... と話したばかりで、そのときに彼が「フィルモアのライヴはいいよぉ!」と話していたわけだ。そんなことが重なって、当然ながら、これを買ってしまった。

 買ったのはUS import with DVDというヴァージョン。あまり詳しくチェックしていなかったから、これでライヴの映像が見られるのかと期待していたんだが、実際のところは、そのときに撮影された写真をスライド的に見せて構成しているというもので... どうなんだろう? よほどのファンじゃなければ、欲しいとは思わないようにも思うけど、アルバム自体は素晴らしかった。すでにバッタ屋なんかで公式に(?)売られていたものらしいし、海賊版では広く知られていた作品らしいんだが、そこまでニールを追いかけているわけではないから、このライヴのことは知らなかった。が、わずか6曲しか収録されてはいないけど、確かに強力な迫力で、特に「Down By The River」と「Cowgirl in the Snad」はとんでもない。

 といって、これまでのニール・ヤングのライヴで自分にとって最も迫力を感じたのは歴史的な名盤とされる『4 Way Street(フォー・ウェイ・ストリート)』(国内盤 / US import)で、アコースティックを中心とした1枚目もよかったけど、圧巻だったのは2枚目のハードなロックで迫る「Southern Man」から「Ohio」といった流れ。このあたり、何かのマジックにでもかかったような緊迫した「音」を感じさせていた。今回、この『 Live at the Fillmore East(ライヴ・アット・ザ・フィルモアイースト)』で感じたのがこの感覚なのだ。

 それも不思議ではないと思う。なにせ、この『 Live at the Fillmore East(ライヴ・アット・ザ・フィルモアイースト)』が録音されたのは70年の3月で、あの『4 Way Street(フォー・ウェイ・ストリート)』が録音されたのはその数ヶ月後となっている。あの頃のニール・ヤングこそが、おそらく、自分の最も好きなニール・ヤングなんだろうし、だから、今回も結局打ちのめされてしまったんだろうと思う。

 ちなみに、ジャケットを見ると、この日同じステージに立っていたのがマイルス・デイヴィスとある。とんでもないメンツだなぁ... と思いつつ、その下にはMayallとあるけど、これってひょっとして、すでに仲良しの友達になってしまったギャズとジェイソンの親父であるジョン・メイオールなんだろうなぁと、想像をふくらませたり。その他にも、ムーディ・ブルースに、ジョー・コッカーにブライアン・オーガーと並んでいる。なんとまぁ、贅沢なこと。こんなのが毎日のように演奏していたフィルモアはやっぱ、とんでもない小屋だったんだろうなと思う。

Neil Young でもって、フィルモアのライヴと並ぶように宣伝されている『 Live at Massey Hall(ライヴ・アット・マッシー・ホール)』(US import / US import DVD)も、当然のようにDVD付きの方を注文してしまった。といっても、これは3月13日に発売とされているので、もちろん手元にはないんだが、これからアーカイブ・シリーズとしてこういったものが続々と発売されていくんだそうな。困ったものだ。どこまで金が続くかわからないけど、やっぱ買ってしまうんだろうなぁ。これも、71年の1月のライヴらしく、この頃のニール・ヤングが悪いわけないから、期待に胸をふくらませて待っていようと思う。

 そうそう、ちなみに、フィルモアの方の「写真の」DVDですが、リージョンに関しては1から6までOKということで、簡単に言えばリージョン・フリーのようです。なぜか、うちにある安物の国内用DVDプレイヤーが壊れてしまって、やはり安物のマルチの方しか動いていないので確認はできないんですが、ジャケットにはそう記されていました。こっちの方もそれを期待します。

 ただ、『 Heart of Gold』の方は、どうやらリージョン1で、国内用のプレイヤーでは再生できないようです。っても、これはまだ見てないんですけど。なんでも、『プレイリーウィンド発売後にナッシュビルでやったライヴを記録した映画らしいんですが、さぁて、どうしよう。そんなに散財はできないし... でも、見たいし.. 困ったものです。貧乏人泣かせのニール・ヤング? ってところですかねぇ。



投稿者 hanasan : 2007年02月13日 01:56

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