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2007年02月08日
Harry Hosono(細野晴臣)、やっと到着。
ずいぶんと待たされたような気がするけど... というのも、注文したのはこのボックス・セットが発売されるという情報を入手した直後。はっきりとは覚えてはいないけど2ヶ月ほど前ではなかったかと思う。それに、本当は1月に発売されるという話だったんだけど、結局、それが延びてしまってうちに届けられたのは2月8日となった。で、その作品とは私が愛して止まないアーティスト、細野晴臣のボックス・セットでタイトルは『Harry Hosono - Crown Years 1974 1977 -』。
中身はというと、彼がエキゾチカなんてテーマでアルバムを発表していた、ソロとしては2枚目となる『トロピカル・ダンディ』と『泰安洋行』の紙ジャケット盤(それぞれボーナス・トラック付き)に、この当時にやったライヴのCD、そして、その映像を収めたDVDの4枚でそこに(これは買う前までほとんど知らなかった)まるで本のような解説付きという豪華版。(その解説によると本人が初めてリマスターに挑んだ永久保存版だとか)
といっても、こっちは当然ながら、『トロピカル・ダンディ』と『泰安洋行』は持っている。しかも、アナログにCDと、全てそろえてきた。だから、正直言って、今回、この『Harry Hosono - Crown Years 1974 1977 -』が出るにあたって、また、同じアルバムを買わされるのかい! と、頭に来たことは確か。単品で出してもらったら、もっと多くの人が買うことになるんだろうし... とはいっても、さすがにそれだけだったら、作品として弱いと感じたんだろうなぁ... ということは察することができるけど。
ジャケット最高のライヴCDの方は43分前後収められて入るんだが、DVDの映像はというと1976年の5月8日に横浜は中華街の同發というレストランの新館で開かれたライヴから3曲(「北京ダック」、「香港ブルース」、「蝶々さん」)と鈴木茂(ティンパンとしてですが)のリハーサル風景で2曲(「砂の女」「ソバカスのある少女」)、それに、パラダイス・ツアーと称された76年6月24日の神田共立講堂での鈴木茂「ソバカスのある少女」、細野晴臣の「サヨナラ」に、こんなものがあったんだと驚かされた『泰安洋行』の宣伝用プロモーション・フィルムに加えて、75年3月の蒲田日本電子工学院講堂で収録された「ハリケーン・ドロシー」。ちなみに、最後は小坂忠+ティンパン・アレーによるファースト&ラスト・ツアーのゲネプロの模様とか。
こうやって書いていくと「盛りだくさん」といった感じなんだが、本来作品として公表されることを想定して撮影されていなかったようなものも含まれているから、「記録」として見る方が正しいと思う。そんなに素晴らしい映像が隠されているはずはないから、それはそれでいいと思っている。そうであるとしても、ファンにとっては嬉しいことこの上ない。なにせ、まだまだ「若かった」ミュージシャンの姿がここに残されているのだ。当たり前のことだけど、みんな、ホントに若い。映像のほとんどが76年だから、この時バックにいる矢野顕子なんて21歳ですぞ。ぎゃぁ〜!って感じだけど、彼女の、不朽の名作『ジャパニーズ・ガール』が発表されたのがこの年で... あの録音がその前だから、まだ二十歳だったかもしれないなぁなんて思っちゃうわけであります。その頃の彼女がここで見られるんだけど、かわいい! まだまだあどけない感じで、この頃にリトル・フィートと録音して、彼らが「あんたは素晴らしすぎる、ギャラはいらねぇ!」と言ったのも十分理解できる。欧米では、日本人、特に女の子は実際の年齢よりもずっと若く見られるわけで、おそらく、ローエル・ジョージあたりが「この子供は化け物ではないか?」と思ったように想像する。
それに細野晴臣も... YMOのずっと前のお髭がない彼の顔、しかも、髪が短かった時の顔は、ほとんど見たことがないので、これも驚きです。全然かっこよくない。(すいません)でも、あの顔でこの音楽? という、まぁ、驚きというか... って、もちろん、顔で音楽をやるをやるわけではないけど、なんか凄いものを見たような気になりました。
ライヴのCDは... え、こんなのあったの? と思ったのが、「つめたく冷やして」と「アヤのテーマ」に「Talk T'me」なんですが、どこかで聞いたことがあるとは思うんだが、思い出せない。なんだろう、これ? と思いつつ、超豪華な解説本(?)を読んでみるんだけど、よくわからない。(なにせ分厚くて、老眼だから、読むのも大変で、全てを読んだわけじゃないから、どこかに書かれているのかもしれませんが)それに、『トロピカル・ダンディ』に加えられているボーナス・トラックについては、『キャラメルママ』や『ティンパン・アレー2』から4曲と目新しさはない。でも、サウンド・トラックとして録音された「宵待草のテーマ」は... なんじゃろうなぁと思いつつ聞いていくと、知っている... これって、『トロピカル・ダンディ』に収められている「漂流記」のアレンジ違いじゃん... なんて思いましたけど。なんでも神代辰巳監督の下、当時、私のあこがれだった高橋洋子が主演している映画で74年の作品に使われたらしいんだが、まぁ、ボーナス・トラックには期待しないことが原則だから... いいけど。
あと、『泰安洋行』のボーナスは「北京ダック」のシングル・ヴァージョンで、これは嬉しいね。こっちの方がアルバム・ヴァージョンよりもっとラテンで、ホーンとか、めちゃかっこいい。今回のボーナス・トラックで「きゃぁ〜、嬉しい」と思ったのはこれだけですね。それに、ライヴでもこっちがベースになっているように思えた。もうひとつ、76年8月8日に細野晴臣がTBSのラジオ番組に出た時の模様がそのまま収められていて... ファンには嬉しいかね。
と、そんな感じですが、当時の話がいっぱいつまっている解説本が2番目に嬉しいかも。ジャケット・デザインの変遷とか、他にもあったいろいろなアイデアとか... そんなのがいっぱい詰め込まれていて、これを読んだり、見たりしているだけで楽しい。それに、今回のライヴのジャケットの絵とかのセンスがたまりません。まだamazonでは『Harry Hosono - Crown Years 1974 1977 -』の値段が5801円だから、まぁ、それほど高い買い物だとは思わないな。定価の7000円弱はちょっときついと思うけど。
ってなことで、これから時間ができたら、じっくりとこの解説本を読んで、見て、音を聞いて楽しませていただきましょう。
投稿者 hanasan : 2007年02月08日 19:57