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2007年02月19日

テラ・バイトだって珍しくない

LaCie Hard Drive 金がないのに、またハード・ディスクを購入した。古いハード・ディスクが満杯になってしまったのがその理由。なにせ一回の撮影で使うのは4から5GBになる。ウェッブで使う写真だから比較的軽いJPGで撮影すればいいじゃないか... というのも一理あるんだが、印刷で使うことを考えて、現在はrawデータ + JPGで残すようにカメラを設定している。以前使っていたカメラ、D100だとそういった設定はできなかったんだが、Nikon D200Nikon D80を使うようになって、それが可能になったのが嬉しい。しかも、Nikon D80の場合、データ・カードがSDメモリーカード(現在使っているのはTranscendで、なんとこの時点で¥3980!という安さ)というので、けっこう気軽に買える値段となっている。要するに、撮影枚数に対するストレスが軽減されたわけだ。加えて、Nikon D200と比較すればバッテリー(EN-EL3e Li-ion)の持ちも桁違い... というか、Nikon D200の難点はバッテリーの持ちがあまりに悪いこと。だから、数枚のカードを持って行けば、枚数のことをあまり考えなくても気楽に撮影できるのだ。

 それがたたったのか、嬉しいのか、後先考えずにどんどん撮影していくから、データを保存するためのハード・ディスクがみるみるいっぱいになる。しかも、ハード・ディスクはいつなん時爆発してしまうかわからない。かつて、それで悲惨な目に合っているから、習慣として(癖になるように)データをバックアップをするようにしている。当然ながら、そのバックアップ用のハード・ディスクも必要となるので、コストは二倍だ。まるで蟻地獄のように次々とハード・ディスクを買う必要性に迫られるのだ。

LaCie Hard Drive で、今回買ったのがポルシェ・デザインといわれているLaCie Hard Driveなんだが、この写真は250GBのもの。といっても、デザイン、サイズは全く同じで、この320GBのものを買った。7200回転で、性能はまぁまぁ。いいとも悪いとも思わない。同じデザインのものを買って重ねていったらスペースをとらない。というので、このシリーズは5台目かなぁ... まぁ、それにしても、こういった外付けを買っていると金がかさむ。というので、バックアップ用のものは内蔵ハード・ディスクを買ってきて、「直刺しIDE」というものを使ってデータをコピー。それをREX-Dock: モバイルステーションというカートリッジ型のものを使えるHDケースに入れて,必要なときにカートリッジを入れて使うという方法をとっている。そのカートリッジは二つで3000円ちょっと。内蔵ハード・ディスクは、このところ320GBがコスト・パフォーマンスに優れていて、1万円弱で購入できる。この方法をとると外付けを1台買う金で倍の容量を使えることになる。

 と、便利なようでいて、このREX-Dock: モバイルステーションに関していえば、がたいがでかすぎるのと、冷却ファンの音が大きすぎるのが玉に瑕。まぁ、うちのマックはMDDの1.25デュアルで、これだって負けていないぐらいに音がでかい。消音ファンをつけようと思いながら、ずっと来ているんだが、ダブルで迫られたら... はっきり言って、ノイローゼになりそうな音なのだ。とはいっても、今のところ、これが最も経済的な方法なのかなぁと思っている。

 それでも以前はJPGで撮影データを残してきたわけで、定かではないんだが、いかにデジタルだといってもコピーすれば情報がかけ落ちてクオリティが落ちるという話も聞いた。そうやって撮影したデータは、すでに7〜8台の外付けに残しているんだが、こうやって数が増えてくるとかなりきついなぁと思う。それに、地震が来たら... どうしようかとも思う。知人はバックアップのハード・ディスクを自分の家とは離れた場所に保存しているというんだが、それも一手だと思う。それにしても、そのバックアップを考えたら、またワン・セットのハード・ディスクを買ってそれをどこかに送り届けないといけないんだろうか... と、頭が痛くなる。

 コンピュータって、ホントに便利なのか? 困ったものですなぁ。



投稿者 hanasan : 05:42 | コメント (0)

2007年02月16日

Rodrigo Y Gabrielaが動き出す

Rodrigo Y Gabriela 昨年の5月13日にここで紹介したのがロドリゴ・イ・ガブリエラというメキシコ出身で、現在はアイルランドのダブリンにベースを置いているユニット。ロドリゴという男性のギタリストと(リード中心)と女性のガブリエラ(リズム中心)で、イというのがスペイン語で、英語のandを示す言葉と、単純に名前を並べているだけの二人なんだが、彼らがとんでもない。ジプシー的でアコースティックな音楽にハードなロックの感覚を持ち込みながら演奏しているという感じで、そのあたりについてはSmashing Magでやったレヴューに書いている。

 それが昨年の5月だったんだが、面白いことに昨年の9月ぐらいからこのアルバム、最新作となる『Rodrigo Y Gabriela』が売れ始めた。ご存じのように、ここでもSmashing Magでもamazonとのアフィリエイトをやっていて、毎日、どんなアルバムがチェックされて、どれぐらい売れているかを確認できるんだが、なにがきっかけなんだろう、動きが出てきた。加えて、両方のサイトのアクセスログも毎日のようにチェックしていて、どんな言葉を検索してサイトにやってきているのかもわかる。同じように、昨年の9月ぐらいからロドリゴ・イ・ガブリエラを検索ワードとしてビジターが増えているのだ。

Rodrigo Y Gabriela 嬉しいなぁと思いつつ、悔しい思いもあった。実はあの頃から日本でどこかのレコード会社が発売してくれないかなぁ... と、いろいろと動いていたのに、なかなか見つからなかったからだ。といっても、日本のメジャーは、もともとアメリカやイギリスの音源がいっぱいあって、それを発表しなければいけないというので、よほどのことがなければ相手をしてくれない。昔、まだまだCDが売れていた頃はそれぞれのレコード会社が独自の色を作るためにさまざまなアーティストをリリースしてくれたんだけど、どこも寂しい風が吹いているようで、ここ数年、こういった動きが少なくなっている。自分自身、そういった活動を積極的にしていたのは90年代半ばまでで、その頃にリリースをアレンジしたり、独自に企画したアルバムのリストはこちらで作っている。すでに国内盤はライセンス契約の時期が過ぎて入手できなくなっているものもあるし、他の会社がリリースしているものもある。それがどうであれ、世の中にはメジャーの裏で、あるいは、そういったところでは相手にされなくても素晴らしい音楽がいっぱいあって、きちんとプロモーションさえすれば売れる.... という言い方はあまり好きじゃないけど、多くの人に愛されるものがあるわけです。だから、彼らをなんとかしたかった。

 そして、紆余曲折の後、なんとかめどが見えてきたのが嬉しい。まだ、どこからどういった動きとなるのかはわからないが、うまく言えば、これをきっかけに彼らとインタヴューをしたり、取材できるかなぁ.... なんて思っていたら、なんと彼らが今年のサウス・バイ・サウス・ウエストというフェスティヴァルに出演するという情報をつかんだ。たまたま、昨年は日本から三味線のアーティストを数組出演させるというので、急遽、MCをやってくれないかという依頼があって、それでこのフェスティヴァルを初体験。といっても、この三味線ツアーのためにフェスティヴァルそのものは2日間しか体験することができなかった。加えて、MCの仕事の絡みで、自分の好きなアーティストが演奏しているのに見られなかったり... と、けっこう悔しい思いをしたことから、今年は取材で出かけようということになったのだ。

 で、昨日、たまたま出演者のリストを受け取ってチェックしていたら、そこにロドリゴ・イ・ガブリエラをみつけたのだ。その他、気になったアーティストはぽろぽろあったんだが、今の自分にとって彼ら以上の魅力を感じるアーティストはいない。となれば、突然、ワクワクしてきた。なにせ、アメリカでもブレイクの兆しを見せ始めていて、ライヴでの人気はかなりのものとなっているというのだ。そんな現場で彼らを体験できるのだ。すでに、『Rodrigo Y Gabriela』におまけで収録されているDVDで、ライヴの様子を見ているし、彼らのライヴ・アルバム『Live: Manchester and Dublin』も愛聴している。あの迫力を生で体験できるとなると... と、想像しただけでワクワクしてしまうのだ。

 ちなみに、しばらく前まで『Rodrigo Y Gabriela』が2000円弱で売られていたらしい。amazonでは少し高いようだが、もし、どこかでこれをみつけたら、速攻で買ってください。絶対に損はさせませんから。私の仲間でメタリカ好きが、そのカバー・ヴァージョンをやっているというだけで惚れ込んでしまいました。他に、ツェッペリンもやっているし... ロックなラテンというか、ラテンなロックというか... このあたりがここ数年、めちゃくちゃ面白いですな。



投稿者 hanasan : 12:37 | コメント (0)

2007年02月14日

未だに痛い、腰痛は永遠か?

 今年の正月に実家に帰った後、帰京ついでにいろいろな町を訪ねていったのはここで報告したとおり。そのとき、友人の薦めで福山の片田舎にある開原整体を訪ねたのが1月8日か9日ではなかったかと思う。そこでとてつもなく痛い処置をしてもらって、「腰の骨のゆがみ」を矯正してもらって、ほぼ一ヶ月が過ぎた。ここで記していったように、腰痛の原因は、おそらく、心因であろうと推測していたわけだから、これで治るとは期待はしていなかった。とはいっても、実際に友人がそれで腰痛から解放されたというので、一抹の期待をしていたんだが、まだ、痛い。とはいっても、一時のように歩けないほどの痛さはなくなったというか、減ったというか... あの前とは違って、腰から足の先までの神経がしびれているといった感覚に襲われている。ひょっとしたら、これは治らないのかなぁ... と思いつつ、痛いのを我慢していれば、別に害は感じないから、まぁ、いいかぁとタカをくくっている状態だな、最近は。

 っても、このままじゃぁよくないから、ホット・ヨガの教室に行こうかと思ったことがある。腰にいいし、痩せるだろうし、かわいい女の子もいるだろう。その不純さがひんしゅくものだが、どうも経済の状態がそれを許さない。スッカラカンなのだ。それなのに、今月下旬には沖縄に飛ばなければいけない。ソウル・フラワー・ユニオンの伊丹英子女史がスタッフになって開催するPeace Music Festa! 辺野古 '07を取材するのが目的。こういったものがきちんと紹介されないといけないと思うし、その場にいて自分の意志を示したい。これが仕事になれば、嬉しいんだが、どこかの雑誌のためではなく、Smashing Magに報告しようと思っているので、当然収入はない。さらに、それから帰京してすぐに実家に帰ろうと思っている。まぁ、私事なんですが....

DIGA(ディーガ) DMR-XP20V しかも、それからしばらくして今度はサウス・バイ・サウス・フェスティヴァルの取材のためにアメリカに飛ぶことになる。そのときには、ひさびさに友人に会いたくて、ニューヨークを経由しようと思っている。彼の家に転がり込むので金はかからないんだが、それでも出費がかさむ... この取材もSmashing Mag用で、雑誌にアプローチをしている時間もないし、レコード会社とつるんでのPR取材も嫌だし.... 困ったものだ。

 と、こういったスッカラカンのすかんぴん状態の時に限ってトラブルが続発する。DVDプレイヤーがいかれて、VHSのプレイヤーも壊れてしまった。やれやれ... まぁ、仕事の必要性から、マルチのDVDプレイヤーも持っているし、マルチのVHSも持っているから、このままでもいいといえば、いいんだけど、これをきっかけにHDとDVDとVHSが一緒のマシンを買ってみようかな.... と思って、今、いろいろと調べているところ。まぁ、買うにはしばらく時間がかかるとは思いますが。

 で、最初に調べたのが東芝のRD-W300www.kakaku.comで調べると最安値は6万円ぐらいで推移している。そのライバル機種となるパナソニックのDIGA(ディーガ) DMR-XP20Vは若干高くて6.5万円ぐらいが最安値。こりゃぁ、無理だなぁと、あきらめモードですな。

 と、悶々とする日々。ニュースでは憲法を無視した国民投票法案が強行される気配がしてきた。生活を直撃する、しかも、憲法の理念に反するものがどんどんと強行されている。僕らはとんでもない政府の下で生きているのを実感する今日この頃。弱者はどんどん切り捨てられ、日常の苦しみを知らないアホ政治家どもが自分たちに都合のいい社会を作っていく。いつから憲法は殺されたのだ? かつてこの国で憲法が守られたことはあるのか? と、そんなことを思う。一度、みなさん、憲法を読んでくださいな。そうすれば、政治家どもこそが憲法を潰して蛮行を繰り返しているのがよくわかるから。そんな連中が、最後の砦、への突っ張りにもならない個人を唯一守ってくれる憲法を、守らないどころか、改悪しようとしている。とんでもない世の中だと思うのは、私だけかね

 

投稿者 hanasan : 18:23 | コメント (0)

2007年02月13日

ニール・ヤングの4連発かぁ?

Neil Young なんとはなしに... amazonをチェックしていたら、また、こんなものをみつけてしまった。ニール・ヤングの『Living With War - In The Beginning』(US import)なんだが、要するに、昨年、唐突に発表されたアルバム『Living With War(リヴィング・ウィズ・ウォー)』(国内盤 / US import)の新しいヴァージョン。今回はあのアルバムにDVDがおまけでついていて、録音の様子などがドキュメントとして収録されているらしい。結局、それだけの理由でまた購入してしまった。なんか、完全にはめられている感じなんですが、これに関しては躊躇はしなかった。

 考えれば、オリジナルが出た時も、同じようなものだった。なにせ、ニール・ヤングがアメリカの対イラク政策に真っ向から異を唱え、ブッシュ体制を強烈に攻撃した... そんなことを単純に訴えたかったからなんだろう、CDの発売前からニール・ヤングのオフィシャル・サイトで全曲を聴くことができたし、今もこのLiving With War Todayで新しい情報がチェックできるようになっている。加えて、こちらでは「日本語の訳」もチェックできる。そんな意味でいえば、そもそもCDを『買う』必要性はないし、聞くだけならこれで充分ことたりる。

 が、やっぱり買った。なぜか? 単純にアルバムのディテールをチェックするとか、いい音質で聞くだけではなく、なによりもこのアルバムに込められた『意志』を共有することが自分の目的だったんじゃないかと思う。一般的に考えれば、よくもまぁ、こんなことをしたものだと思う。単純にアルバムを売りたいのだったら、こんなことはあり得ない。が、ニール・ヤングは平気でそんな「無謀な」ことをやってしまったわけだ。それでも「売れる」という自信があったのか... というよりは、単純に「伝えたかった」んじゃないだろうかと想像する。

Neil Young で、今回も、同じようにこの『Living With War - In The Beginning』(US import)を買ってしまった。アホと言えばアホです。おめでたいといえば、実におめでたい。なにせ、同じアルバムなんだから。で、届けられたこのアルバムを... 見た。音は、前回と同じなんだろうから、別に聞くこともないし、すでに何度も何度も聞いているから、まずはDVDを見るというのが当然だと思う。これが、なかなか面白いのだ。

 最初の印象は公式サイトのLiving With War Todayと同じ。テレビ番組のCNNと新聞、Todayのパロディみたいな見てくれで映像が始まるわけです。で、いろいろな映像をかませていくんだが、ドキュメンタリー的にレコーディング風景を見せている部分それ自体は、まぁ、「そうなんだ」という程度。とりわけ面白いかどうかというと... そうでもないかなぁ。なにせ、ニール・ヤング他、出てくるみなさんは親父ばかり。そう、ロックはすでに親父たちの音楽なのだというのを否応なしに思い知らされる。っても、熱狂的なファンだったら絶対面白いだろう。ひとつの曲やアルバムができあがっていく課程が見られるわけだから。そして、それぞれの曲が生まれる瞬間を見せてくれた後に、曲を流しながら世界が抱えている問題を示す映像を映し出すという構成だ。

 1曲目の「After The Garden」は環境問題で、いきなりゴアが出てくる。今、人気の「環境問題俳優」になってしまった民主党の前大統領候補だ。映像には「天気予報によると世界中で洪水が起きる」なんて記されていて、南極や北極でどんどん溶け始めている氷の映像が映し出される。そして、予測される水位の高まりでどんどん都市が消えていくと予報。そして、最後の言葉は「君になにができるんだ?」と問いかける。

 どんな内容なのかをここに全て記すのがいいとは思わない。でも、どの曲だったかは覚えてはいないが、「アメリカの戦争」の歴史を列挙していたものがあって、これを見ると笑えるのだ。「正義」を標榜している国が歴史上最も多くの戦争を、ひっきりなしに仕掛けきたことがよくわかる。そして、そんな国に「同盟」だと、忠犬よろしくついて行く日本の政府首脳のあほらしさを嫌というほどに見せつけられるのだ。この国の首相が口にする「美しい国」って? 笑えます。最も醜い人間に語られるそれが「誰にとって美しい国か」って、当然ながら、それは民にとって美しいものではなく、連中にとって美しい国。そのためにまたどれほど民が苦しめられ、犠牲を強いられるのか... ごめん被りますな。と、そんなことを思ってしまった。

 ともかく、いろんな意味でこの『Living With War - In The Beginning』(US import)は大きい。単純な宣伝はしたくないし、してもなんのメリットもないけど、こういったものを見て、僕らが抱えている問題に直視する必要性は、少なくと感じるのだ。

Neil Young で、そのアルバムを見ていたら、今度は『 Live at the Fillmore East(ライヴ・アット・ザ・フィルモアイースト)』(国内盤 / US import / US import with DVD)が目に入ってしまった。たまたま数日前に友人と中目黒のバード・ソング・カフェで飲んでいて、久しぶりに聞いたのが『After The Gold Rush(アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ)』(国内盤 / US import)。やっぱり名作だなぁ... と話したばかりで、そのときに彼が「フィルモアのライヴはいいよぉ!」と話していたわけだ。そんなことが重なって、当然ながら、これを買ってしまった。

 買ったのはUS import with DVDというヴァージョン。あまり詳しくチェックしていなかったから、これでライヴの映像が見られるのかと期待していたんだが、実際のところは、そのときに撮影された写真をスライド的に見せて構成しているというもので... どうなんだろう? よほどのファンじゃなければ、欲しいとは思わないようにも思うけど、アルバム自体は素晴らしかった。すでにバッタ屋なんかで公式に(?)売られていたものらしいし、海賊版では広く知られていた作品らしいんだが、そこまでニールを追いかけているわけではないから、このライヴのことは知らなかった。が、わずか6曲しか収録されてはいないけど、確かに強力な迫力で、特に「Down By The River」と「Cowgirl in the Snad」はとんでもない。

 といって、これまでのニール・ヤングのライヴで自分にとって最も迫力を感じたのは歴史的な名盤とされる『4 Way Street(フォー・ウェイ・ストリート)』(国内盤 / US import)で、アコースティックを中心とした1枚目もよかったけど、圧巻だったのは2枚目のハードなロックで迫る「Southern Man」から「Ohio」といった流れ。このあたり、何かのマジックにでもかかったような緊迫した「音」を感じさせていた。今回、この『 Live at the Fillmore East(ライヴ・アット・ザ・フィルモアイースト)』で感じたのがこの感覚なのだ。

 それも不思議ではないと思う。なにせ、この『 Live at the Fillmore East(ライヴ・アット・ザ・フィルモアイースト)』が録音されたのは70年の3月で、あの『4 Way Street(フォー・ウェイ・ストリート)』が録音されたのはその数ヶ月後となっている。あの頃のニール・ヤングこそが、おそらく、自分の最も好きなニール・ヤングなんだろうし、だから、今回も結局打ちのめされてしまったんだろうと思う。

 ちなみに、ジャケットを見ると、この日同じステージに立っていたのがマイルス・デイヴィスとある。とんでもないメンツだなぁ... と思いつつ、その下にはMayallとあるけど、これってひょっとして、すでに仲良しの友達になってしまったギャズとジェイソンの親父であるジョン・メイオールなんだろうなぁと、想像をふくらませたり。その他にも、ムーディ・ブルースに、ジョー・コッカーにブライアン・オーガーと並んでいる。なんとまぁ、贅沢なこと。こんなのが毎日のように演奏していたフィルモアはやっぱ、とんでもない小屋だったんだろうなと思う。

Neil Young でもって、フィルモアのライヴと並ぶように宣伝されている『 Live at Massey Hall(ライヴ・アット・マッシー・ホール)』(US import / US import DVD)も、当然のようにDVD付きの方を注文してしまった。といっても、これは3月13日に発売とされているので、もちろん手元にはないんだが、これからアーカイブ・シリーズとしてこういったものが続々と発売されていくんだそうな。困ったものだ。どこまで金が続くかわからないけど、やっぱ買ってしまうんだろうなぁ。これも、71年の1月のライヴらしく、この頃のニール・ヤングが悪いわけないから、期待に胸をふくらませて待っていようと思う。

 そうそう、ちなみに、フィルモアの方の「写真の」DVDですが、リージョンに関しては1から6までOKということで、簡単に言えばリージョン・フリーのようです。なぜか、うちにある安物の国内用DVDプレイヤーが壊れてしまって、やはり安物のマルチの方しか動いていないので確認はできないんですが、ジャケットにはそう記されていました。こっちの方もそれを期待します。

 ただ、『 Heart of Gold』の方は、どうやらリージョン1で、国内用のプレイヤーでは再生できないようです。っても、これはまだ見てないんですけど。なんでも、『プレイリーウィンド発売後にナッシュビルでやったライヴを記録した映画らしいんですが、さぁて、どうしよう。そんなに散財はできないし... でも、見たいし.. 困ったものです。貧乏人泣かせのニール・ヤング? ってところですかねぇ。



投稿者 hanasan : 01:56 | コメント (0)

2007年02月11日

ネット・ショッピングにはまる

コントレックス いきなりなんの写真が出てきたんだろうか... と思われても仕方がないと思うんだが、これは微炭酸入りのミネラル・ウォーターでコントレックス - ウォーターファインブルスというもの。このところ、とどのつまりはこんなものまでをネットで買うようになってしまった。理由は単純で、買いに行くのが面倒であったり、持って帰るのが面倒であったり... 要するにものぐさなのだ。一方で、買いに行くための交通費を考えると、こっちの方が効率的だという理由もある。実際、けっこう頻繁に消費するものだったら、一回の注文で数本を買うのも悪くはない。というので、この傾向のものはたいていネットで購入するようになってしまった。

 それに、ものによっては、ネットで買う方が安いこともある。例えば、一度報告したプリンター。うちのプリンターが壊れて、結局、新しいのを買ったんだが、こんなもの、機種が決まっていれば、最も安く、楽に買う方法を考えるのは当然のこと。というので、EPSON カラリオの PX-G5100にねらいを決めて、例によって例のごとく、www.kakaku.comで調べたんだが、購入を考えたときの最低価格が6万円弱。 amazonを見てみると、若干高いんだが、ポイント還元がある。これはどんどん変化するから、その時々にチェックしなければいけないんだが、このときは10%ほど。というので、交通費を考えて、結局は amazonで購入。それによって還元されたのが5000円分のポイントだというので、それを使って、清水の舞台から飛び降りた気持ちで前略おふくろ様のDVDボックスセットを購入したのは、以前書いたとおり。まぁ、結局は使ってしまうんだから、得をしているのか、損をしているのかよくわかりませんけど、CDやDVDを定期的に購入している音楽ファンにとってみれば、それが安くなると考えれば、これでいいじゃないかと思う。

Mac Fan そんなものだから、最近は雑誌までアマゾンで買うようになってしまった。毎月決まって買う雑誌といえば、Mac FanMac Peopleなんだけど、amazonで注文していれば発売日にはうちにこれが届けられる。もうすぐ、Old Macパワーアップガイドというのが発表されるんだけど、いまだにMac OS9で仕事をしている身分としては、こんな本も持っておかなければ... と、これも注文を考えている。本やCDに関して言えば、どうせ欲しいものを求めて店に行っても置いていないというのがいつものパターン。無駄な労力を使うよりもクリック一発で買う方がお気楽なのですよ。

 基本的にどこで買っても値段がそれほど変わらないもの、例えば、マック関連はアマゾンでの購入が多い。例えば、新しいiPod shuffle もそうだったし、それ以前に買ったiPod 80GB Apple AppleCare Protection Plan for iPod あたりがそうだった。確かに高額商品に関しては躊躇するのは当然だけど、場合によってはネットの方がかなり安く買えることも多いのだ。

 他にも、時間さえあれば、いろいろチェックして値段を調べるのも手ですな。例えば、アルファ.・インダストリーズのMA1というジャケットなんだが、仕事に便利なので、必ず海外に持っていくのがこれ。持っているのがぼろぼろになったので買い換えようと思ってネットで探したら、かなり安く入手できる。実は、じっくり調べることなくある店でグレイのものを15000円弱で購入した後、ネットでチェックしたら3000円ほど安く売っているところがあって.... 焦って買い物をしたら駄目だなぁと痛感したものだ。しかも、バーゲンもあって、今調べたら5980円でユース・ヴァージョンというのがあるのをみつけた。なにやら、また注文してしまいそうで怖い。というか... 笑ってしまいますが、注文してしまいました。だって、これは長持ちするし、色違いをいくつか持っていると便利なのね。(でも、本物かなぁ... こうやってだまされる危険がなくもないからなぁと、若干不安だったりして)

 ただ、こういった傾向からもわかるように、きちんと使った金額を把握していないと... クレジット・カードの引き落としの時期に頭を抱えることになるのだ。思うに、ここ1年ほど、そういった状態が続いているようで... 得をしているのやら、損をしているのやら... まぁ、どれほど便利なようでも、消費主義に毒されちゃダメだよってことなんだろうなぁ。と、ちょいと反省気味の今日この頃でござりまするな。



投稿者 hanasan : 01:40 | コメント (0)

2007年02月08日

Harry Hosono(細野晴臣)、やっと到着。

細野晴臣 ずいぶんと待たされたような気がするけど... というのも、注文したのはこのボックス・セットが発売されるという情報を入手した直後。はっきりとは覚えてはいないけど2ヶ月ほど前ではなかったかと思う。それに、本当は1月に発売されるという話だったんだけど、結局、それが延びてしまってうちに届けられたのは2月8日となった。で、その作品とは私が愛して止まないアーティスト、細野晴臣のボックス・セットでタイトルは『Harry Hosono - Crown Years 1974 1977 -』。

 中身はというと、彼がエキゾチカなんてテーマでアルバムを発表していた、ソロとしては2枚目となる『トロピカル・ダンディ』と『泰安洋行』の紙ジャケット盤(それぞれボーナス・トラック付き)に、この当時にやったライヴのCD、そして、その映像を収めたDVDの4枚でそこに(これは買う前までほとんど知らなかった)まるで本のような解説付きという豪華版。(その解説によると本人が初めてリマスターに挑んだ永久保存版だとか)

 といっても、こっちは当然ながら、『トロピカル・ダンディ』と『泰安洋行』は持っている。しかも、アナログにCDと、全てそろえてきた。だから、正直言って、今回、この『Harry Hosono - Crown Years 1974 1977 -』が出るにあたって、また、同じアルバムを買わされるのかい! と、頭に来たことは確か。単品で出してもらったら、もっと多くの人が買うことになるんだろうし... とはいっても、さすがにそれだけだったら、作品として弱いと感じたんだろうなぁ... ということは察することができるけど。

 ジャケット最高のライヴCDの方は43分前後収められて入るんだが、DVDの映像はというと1976年の5月8日に横浜は中華街の同發というレストランの新館で開かれたライヴから3曲(「北京ダック」、「香港ブルース」、「蝶々さん」)と鈴木茂(ティンパンとしてですが)のリハーサル風景で2曲(「砂の女」「ソバカスのある少女」)、それに、パラダイス・ツアーと称された76年6月24日の神田共立講堂での鈴木茂「ソバカスのある少女」、細野晴臣の「サヨナラ」に、こんなものがあったんだと驚かされた『泰安洋行』の宣伝用プロモーション・フィルムに加えて、75年3月の蒲田日本電子工学院講堂で収録された「ハリケーン・ドロシー」。ちなみに、最後は小坂忠+ティンパン・アレーによるファースト&ラスト・ツアーのゲネプロの模様とか。

矢野顕子 こうやって書いていくと「盛りだくさん」といった感じなんだが、本来作品として公表されることを想定して撮影されていなかったようなものも含まれているから、「記録」として見る方が正しいと思う。そんなに素晴らしい映像が隠されているはずはないから、それはそれでいいと思っている。そうであるとしても、ファンにとっては嬉しいことこの上ない。なにせ、まだまだ「若かった」ミュージシャンの姿がここに残されているのだ。当たり前のことだけど、みんな、ホントに若い。映像のほとんどが76年だから、この時バックにいる矢野顕子なんて21歳ですぞ。ぎゃぁ〜!って感じだけど、彼女の、不朽の名作『ジャパニーズ・ガール』が発表されたのがこの年で... あの録音がその前だから、まだ二十歳だったかもしれないなぁなんて思っちゃうわけであります。その頃の彼女がここで見られるんだけど、かわいい! まだまだあどけない感じで、この頃にリトル・フィートと録音して、彼らが「あんたは素晴らしすぎる、ギャラはいらねぇ!」と言ったのも十分理解できる。欧米では、日本人、特に女の子は実際の年齢よりもずっと若く見られるわけで、おそらく、ローエル・ジョージあたりが「この子供は化け物ではないか?」と思ったように想像する。

 それに細野晴臣も... YMOのずっと前のお髭がない彼の顔、しかも、髪が短かった時の顔は、ほとんど見たことがないので、これも驚きです。全然かっこよくない。(すいません)でも、あの顔でこの音楽? という、まぁ、驚きというか... って、もちろん、顔で音楽をやるをやるわけではないけど、なんか凄いものを見たような気になりました。

 ライヴのCDは... え、こんなのあったの? と思ったのが、「つめたく冷やして」と「アヤのテーマ」に「Talk T'me」なんですが、どこかで聞いたことがあるとは思うんだが、思い出せない。なんだろう、これ? と思いつつ、超豪華な解説本(?)を読んでみるんだけど、よくわからない。(なにせ分厚くて、老眼だから、読むのも大変で、全てを読んだわけじゃないから、どこかに書かれているのかもしれませんが)それに、『トロピカル・ダンディ』に加えられているボーナス・トラックについては、『キャラメルママ』や『ティンパン・アレー2』から4曲と目新しさはない。でも、サウンド・トラックとして録音された「宵待草のテーマ」は... なんじゃろうなぁと思いつつ聞いていくと、知っている... これって、『トロピカル・ダンディ』に収められている「漂流記」のアレンジ違いじゃん... なんて思いましたけど。なんでも神代辰巳監督の下、当時、私のあこがれだった高橋洋子が主演している映画で74年の作品に使われたらしいんだが、まぁ、ボーナス・トラックには期待しないことが原則だから... いいけど。

 あと、『泰安洋行』のボーナスは「北京ダック」のシングル・ヴァージョンで、これは嬉しいね。こっちの方がアルバム・ヴァージョンよりもっとラテンで、ホーンとか、めちゃかっこいい。今回のボーナス・トラックで「きゃぁ〜、嬉しい」と思ったのはこれだけですね。それに、ライヴでもこっちがベースになっているように思えた。もうひとつ、76年8月8日に細野晴臣がTBSのラジオ番組に出た時の模様がそのまま収められていて... ファンには嬉しいかね。

 と、そんな感じですが、当時の話がいっぱいつまっている解説本が2番目に嬉しいかも。ジャケット・デザインの変遷とか、他にもあったいろいろなアイデアとか... そんなのがいっぱい詰め込まれていて、これを読んだり、見たりしているだけで楽しい。それに、今回のライヴのジャケットの絵とかのセンスがたまりません。まだamazonでは『Harry Hosono - Crown Years 1974 1977 -』の値段が5801円だから、まぁ、それほど高い買い物だとは思わないな。定価の7000円弱はちょっときついと思うけど。

 ってなことで、これから時間ができたら、じっくりとこの解説本を読んで、見て、音を聞いて楽しませていただきましょう。



投稿者 hanasan : 19:57 | コメント (0)

2007年02月05日

ライヴ三昧の日々...再び

Midori 毎日のようにライヴが続く... 別に、一生懸命ライヴを追いかけているわけではないんだが、なにやら、流れでそうなってしまうのだ。しかも、かなりユニークな人たちのライヴを見ることが多い。例えば、大阪のMidori(みどりでしょうな、なんで横文字で書くのか知りませんけど)。ある日、ずいぶん昔からの仲間でレコード会社で働くK氏からメールが入った。お時間あれば、来てもらえないかということで、そのバンドを調べてみたら、すでにSmashing Magで二度も取り上げている。この写真は昨年12月に写真家、高橋saya嬢が撮影したもので、さすがにSmashing Magは目をつけるのが早い。自分が運営しているウェッブ・マガジンへの自画自賛ってことなんだが、ここではそれぞれが独自に「伝えたい」に取り組んでいくという基本方針があって、編集長の自分は彼らに一切の指示もしていない。というので、なにが飛び出すやら全然わからないのだ。だからなんだろう、見たことも聞いたこともないバンドのレポートがけっこう頻繁に登場し、「こりゃぁ、なんじゃらほい」というリアクションが出てくる。実際、ここで知った新しいバンドは数え切れないのだ。

 なるほど、Smashing Magで取り上げているんだったら、見に行く価値はあるだろう... なんて、一般的な音楽ファンの気持ちそのままで、結局、19日に下北沢の251に出かけて彼らを初体験することになる。会場はとんでもない満杯で、会場の人たちの声を聞いていると最高記録じゃないかとのこと。なにせ、ここにいるだけで気分が悪くなる... といってしまえば、語弊があるが、もし、火事になったら、全員死亡だろうなぁなんて思ってしまった。そんなことを時に思い浮かべてしまう自分って、ヘンですかね?

 実は、このバンド、めちゃくちゃ面白かった。曲によって歌ははっきりと聴き取れないので、そのインパクトはもうひとつだったけど、ジャズをベースにしたバックの音が面白い。しかも、ジャズ・ベースではあっても、パンクなのね。ジャズをロックとして解釈して、パンク的なエネルギーをぶち込んだといった感じで、ピアノ、アップライトのエレベ(どうやら、saya嬢が撮影したときのベースとは違うように見えました)にドラムス、そしてヴォーカル&ギターの女の子という構成。その女の子がセーラー服を着ていて、この格好でオーディエンスの中に飛び込んでサーフをやったり、PAによじ登ったり.... まるで戸川純と若き日の三上寛が合体したようなド迫力。「死にとうない、死にとうない...」とつぶやきながら、怨念というか情念というか、そういったものだけで突っ走るこの女の子は脅威です。(といっても、Jポップにはなりとうない... というのは、笑いました。なれません!)このインパクトからはしばらく抜け出せないですな。

 といっても、Smashing Magのライターをひとり連れていったんだが、ライヴが終わって彼の口から出てきた言葉は「パンツが見えなかったなぁ」だからなぁ。ま、冗談だとは思うけど、そんなものなんだろうかねぇ、一般的には。でも、このインパクトにはびっくりしたし、そのせいか、他のバンドは全然見ないでそのまま会場をあとにした。

 その翌日に今、はまりにはまっている寿[kotobuki]を取材するんだが、急転直下で全く違ったタイプの音楽。まぁ、そんなものだ。スタイルなんてどうでもいい。いかなるスタイルであれ、問題はライヴからどんなエネルギーが出てきているか... 単純に楽しむだけでもいいし、感動するものがあればなおいいし... そう思う。

Calexicoi  で、22日にはリキッドルームにて撮影。といっても、楽しみにしていたのはアリゾナのトゥーソンからやってきたキャレキシコ。っても、この日はもうひとつで、結局、これから数日後の渋谷クアトロでのライヴがよかった。チケットが売れていないとぼやかれていたんだけど、ふたを開けたらぱんぱんで、これってSmashing Magでプッシュしたからかなぁ... なんて思ってしまった。

 なんだか、演奏している途中でリード・ヴォーカルの声がジャクソン・ブラウンに重なってしまったり... なんてこともあったのがクアトロ公演。(撮影していると、さすがにゆっくりと音楽を楽しめる余裕はないなぁ、自分の場合)特にジャクソン・ブラウンがやっていた「リンダ・パロマ」(名作中の名作『プリテンダー』なんて思い出しましたなぁ。あのメキシコ風味というか、それが魅力で、彼の他には、他界してから本気で好きになってしまったローエル・ジョージの『Thanks I'll Eat It Here』に収録されている「Cheek to Cheek」もその流れにあります。このバンドの魅力は、どうしてもそこにあって、途中、けっこう昔のウェストコースト的な軽めのロックを演奏したときには、それほど面白いとは思わなかったかもしれません。

 そうそう、あれは27日だったと思うんだが、その前日にオキ・ダブ・アイヌ・バンドというのを見た。これは友人がドラムスをやっていて、彼からの誘いだったんだが、あまり面白いとは思わなかった。音がどうのこうのという前に、バンドの誰かがいった一言にむかっとして見るのをやめにして、友人とずっと外で話をして遊んでました。まるでやる気のない一言、ひょっとしてカッコつけなのかもしれないけど、興ざめで客に対して失礼だなぁと思ったし、少なくとも金を払ってきている客を、いろいろな意味で楽しませるつもりがないバンドを見るつもりはないから。

 面白かったのはこのライヴの後、友人のDJ、沖野君がやっているイヴェントがあって、ちょいとなか目のバード・ソング・カフェで軽く飲んで、また会場に戻っていった。といっても、すでにその時点でへろへろに酔っぱらっていて、撃沈。それから帰宅という有様でしたな。やっぱり年齢ですな。

 その後もいろいろ見ているんだが、その話はまた今度書いてみようと思う。


投稿者 hanasan : 18:48 | コメント (0)

2007年02月02日

前略おふくろ様 : 30年昔の名作にはまる

前略おふくろ様 がぁ〜、やっちまったぁ。幾度か「清水の舞台から飛び降りた気分になって」と、高い買い物をしたことがるんだけど、昔から大好きだったドラマのDVDボックス・セット、「前略おふくろ様」を買ってしまった。以前、amazonでエプソンのプリンター、PX-G5100 を購入した結果、送られてきたポイント還元分が5000円。というので、それを使えば「前略おふくろ様」が27000円ほどで購入できる。もちろん、それでも大金なんだが、学生の頃、これを見るために放送される日には必ず下宿に帰っていた記憶がある。それほどまでに惚れ込んだドラマなのよ。だから、前述のように、清水の舞台から飛び降りたのだ。

 当時は、今のようにビデオなんてなかったし... なにせ30年前で... あったかもしれないけど、そんなもの買えるわけがなかったのだ。しかも、うちのテレビは白黒で、カラーじゃなかったしな... それでも、あまりに面白いというので、一度、カセットのテレコで番組を録音したこともある。さらに加えて、その当時発表された脚本集も買っている。今、調べてみたら、「倉本聡テレビドラマ集〈2〉前略おふくろ様」ではないかと思うが、その一回目のシリーズと、あまりの人気で復活したんだろう、パート2の本も買った。当時の倉本聡には完全にはまっていたみたいで、このほかにも、彼の脚本集で東芝日曜劇場でのものを集めたもの買ったし、「さらばテレビジョン」という書き下ろしの本も買っている。要するに、倉本聡のファンだったんだろうなぁ。

 なぜか大学生の頃、演劇部なんてところにいて、芝居に大きな魅力を感じていたってところが引っかかっているのかもしれない。状況劇場や黒テント、つんぼさじき、つかこうへい劇団などなど、いろいろなものを体験してたし、自分で脚本も書いたこともあれば、舞台で演じたこともある。(っても、素人演劇ですが)そんなときにはまったのが倉本聡であり、そのきっかけになったのが前略おふくろ様だったわけだ。

うちのホンカン この当時の倉本聡は、全然売れっ子じゃなくて、昼メロの脚本も書いていた。一応、それも見てみたんだが、全然面白くはなかったなぁ。その一方で、東芝日曜劇場での彼の作品は面白かった。特に傑作だったのは「幻の町」で、主演は笠智衆と田中絹代。このコンビネーションは素晴らしかった。特に、ラスト近くだっけ... 正確じゃないんだが、田中絹代演じるおばぁさんが「私は今までチュッをされたことがありません」と旦那役の笠智衆に迫るシーンがある。このとき、おじぃさんは右を見て、左を見て、誰もいないのを確認して、恥ずかしそうに、一瞬のチュッをするんだな。いいシーンだったなぁ。なんてことを覚えている。

 確かストーリーは、昔住んでいた樺太(だったかなぁ)の町か、そこから内地に引っ越してきたのかどうか、はっきりしないが、その痕跡を訪ねようとするという物語。ところが、痴呆症が始まっていて、記憶が入り乱れてしまっていたりするわけだ。そんな老夫婦を助けようとする人たちとの話なんだが、そこに出てくるのが桃井かおりや室田日出男、北島三郎.... といった流れ。当然ながら、これもビデオがなかったから、一度しか見ていないはずなのに、なぜか自分の記憶に残っている。おそらく、当時の倉本聡にとって年老いた父や母との関係が大きなテーマだったんだろう。それが「前略おふくろ様」に結実しているように思えるのだ。

 その「幻の町」の脚本が収録されている脚本集、「倉本聡テレビドラマ集〈1〉うちのホンカンがあって、76年にこれを購入している。すでに表紙カバーにはカビが出ていて、長らくこれを読んだことがないんだが、東芝日曜劇場で何度が繰り返された「うちのホンカン」シリーズはビデオ化されていて、うちのホンカン(1)から3までがどこかで入手できると思う。おそらく、ビデオ・レンタルで借りられると思うので、興味のある人はそれで見てくれれば、ここでも倉本聡の魅力が満喫できるはずだ。主役は大滝秀治と八千草薫。このあたりでわかるだろうけど、倉本聡が好きな役者の流れが見て取れる。

 さて、「前略おふくろ様」の主役はショーケンこと、萩原健一で、彼が演じるのは下っ端の板前。板長が梅宮辰夫演じる秀次さんで、地元の渡辺組という鳶の人たちのでこぼこコンビが室田日出夫演じる半妻さんと、川谷拓三演じる利夫さん。この二人に加えて、ほとんど語りで登場していたおふくろ役の田中絹代を含めて、すでに故人となっている。特に、ドラマのなかでおふくろが亡くなるシーンがあって... その頃、本当に田中絹代が亡くなったのがやけに悲しかった。あれは、おそらく、パート2の方ではないかと思うが、定かではない。これから見直しながら、また、そのあたりを思い出すことになるんだろうけど、おそらく、間違ってはいないだろう。

 分田上という料亭が舞台になっていて、そこの女将が北林谷栄で、若女将が丘みつ子で、若旦那が桜井センリ。渋い配役だ。そして、そこで働いているのが、渡辺組のお嬢さん、かすみちゃんでそれを演じているのが坂口良子。ひょっこりとサブちゃんを訪ねてくる田舎のはとこが、恐怖の海ちゃんと呼ばれる桃井かおり。その父親役で大滝秀治が、そして、海ちゃんの兄弟役で日野正平と、よくもこれほど癖のあるいい役者をそろえたものだと思う。しかも、端役で芹明香も出ている。神代辰巳監督の「黒薔薇昇天」とか「四畳半襖の裏張り」といった日活ロマンポルノ系の作品で、異彩を放っていた役者で、このあたりを起用する倉本聡のセンスが素晴らしかった。その後も、パート2じゃなかったかと思うが、高橋洋子や風吹ジュンに志賀勝や先日亡くなった岸田今日子が海ちゃんの父親の恋人役で出ていたものだ。

 ストーリーは... といっても、長いシリーズなのでいろいろなエピソードが込められていて、簡単には説明できない。が、結局は、若い人たちと年老いた世代との関係、人間の優しさとか、哀しさとかが、面白おかしく、それでいて、ほろりと悲しく描かれているといった感じかしら。いろいろなことを考えさせられ、影響を受けたように思う。この頃、板前を目指す人が増えたなんて話もあったように、大きな影響をこのドラマが与えたんだと思う。実際のところ、自分が父や母を見る時、このドラマのシリーズを抜きにしては考えられないものがある。特に、「父や母にも、今の自分のように恋をして、生きることに苦しみ、悩み... そんな人生を送ってきたんだ」といった言葉が最終回に語られたのではないかと記憶しているが、その通りだと思う。ここ1年、自分の父親に対するインタヴューを続けているんだが、それは「前略おふくろ様」を抜きにしては考えられないだろう。

 加えて、ここで使われていた音楽も素晴らしかった。テーマは井上尭之と速水清司が担当してたんだが、それよりもドラマのなか、例えば、喫茶店に入っている時に流れる音楽や飲み屋で流れる音楽にはっとさせられたものだ。確かマイケル・フランクスなんて使われていたし、演歌も流れていた。そんなディテールに注目して、今回のDVDを見ていこうと思う。

 残念ながら、DVDがレンタル屋にあるという話聞いたことはないんだが、ビデオは出ているはず。もし、チャンスがあれば、それでも借りてみていただきたい。これこそが、後に有名人になってしまった倉本聡の魅力を凝縮しているように思えるのだ。



投稿者 hanasan : 18:06 | コメント (0)