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2007年06月13日

SXSW効果でCD/DVDセット買いまくり...

Rickie Lee Jones ライヴを見たら、そして、もちろん、それに感激したら、否応なしにもっと聴いてみたいと思う。というので、CDを買ってしまうんだが、マグでいろいろなライヴを取材していると、どんどんCDに費やす金が増えてしまうのだ。なによりも、マグのスタッフは「音楽が大好き」で関わってきた人ばかり。おそらく、スタッフや定期的に寄稿してくれている人たちも同じような状態に陥っていると思うんだが、編集長も同じこと。半端じゃない数のライヴを見て、レポートを書く、あるいは、写真をレポートとして発表する時に、当然ながら、マグの唯一の収入源となっているアフィリエイトのこともあって、amazonでいろいろなアルバムをチェックすることになる。その流れで「ミイラ取りがミイラになる」わけだ。だってねぇ、やっぱ音楽が好きでたまらないんですよ。

 で、その量なんだけど、これが面白いように取材に比例する。例えば、今年取材してきたなかで一気に大量のアーティストを取材することになったのがサウスバイ・サウスウエスト。この時に見たアーティストのアルバムは、かなり買ってしまいましたな。なかでも最も感動したのがリッキー・リー・ジョーンズで、取材を終えてホテルに戻ってから速攻で注文したのがこのライヴの元になったアルバム、『サーモン・オン・エクスポジション・ブルバード 』(US import / UK import with DVD / 国内盤)だった。あの時はまだDVD付きのUS盤が入手可能で、それを注文。自分が手に入れたのは限定盤の番号付きで35000枚のうちの28029番となっている。DVDはマルチ・リージョンで国内用のプレイヤーでも再生可能。アルバム制作の裏側をドキュメントしたこのDVDを見て、このアルバムはいつものリッキー・リー・ジョーンズとは全く違った作品であることが理解できるわけだ。

 もちろん、DVDのおまけが付いていなくても、このアルバムでのリッキー・リー・ジョーンズの迫力がとんでもないことはすぐにわかる。まるで心の奥底をえぐられるような声がサウンドと絡まって聴く者をとらえて離さないのだ。それを「これまでのリッキー・リー・ジョーンズと違うから」と拒絶するようなことを書いている人を見かけたけど、なんか違うなぁと思う。ちょっとジャズっぽいおしゃれな音楽ってイメージが彼女にはあったことは認めるし、それだって好きだけど、ここの彼女はなにかから脱皮してとんでもない世界に足を踏み入れた感じかなぁ。これは傑作だと思うし、あの時のライヴがそれを証明していたように思う。

Kenny Wayne Shepherd リッキー・リー・ジョーンズと同じようにDVD付きだというので入手したのが、ケニー・ウェイン・シェファードの『10 Days Out (Blues from the Backroads) 』。昔からこの人は気に入っていて、"Live On"(国内盤 / US impport / UK import)や"Trouble Is..."(国内盤 / US impport / UK import)でのブルースをベースにしたワイルドなロックが大好きだった。といっても、その後、けっこうつまらないヘヴィー・ロックになったような気がして、ここ数年はチェックはしていなかったんだが、トーキングヘッズのジェリー・ハリソン(プロデューサー)とコンビを組んで、現存するブルース界の巨人たちとのセッションを録音したというのが今回のアルバム。要するに、ケニー・ウェイン・シェファードが自分のルーツに立ち戻って録音したのがこの作品だ。しかも、そのドキュメンタリーをDVDとして加えているというので、当然見たいと思って、これを入手。ぶっ飛ばされるわけですな。なにせ、最高齢のブルーズマンは90何歳? で、「娘を紹介するよ」といわれて出てきたのが72歳の女性だったという笑い話も紹介されている。おそらくは、限られたブルースの世界でしか認識されていない人もここには出てきているんだろうけど、「ブルースって何なんだろう」という疑問にちょっと応えてくれそうな感じかなぁ。このDVDもリージョン・フリーで問題なく見られるから関心のある人はチェックして欲しいと思う。今は、ちょっと値段が上がってしまっているけど...

 ちなみに、サウスバイ・サウスウエストでのライヴはこのアルバムにベースを置いたもので、ブルース・ファンにはたまらない内容だった。残念ながら、DVDで姿を見せているBBキングが登場してくれたら... もっとすごかったと思うけど。その彼が「この若者、なかなかやるじゃないか」なんてことをDVDのドキュメンタリーで語っているのが面白かったなぁ。ずれにせよ、ブルース・ファンでこれを持っていないとなると... ちょっと信じられないなぁ。若造のケニー・ウェイン・シェファードと同じように、自分もブルースが大好きなんだという気持ちを充分シェアーできると思いますよ。

Grace Potter and the Nocturnals でもって、もう一枚DVD付きで手に入れたのが、今年フジ・ロックへの出演が決まっているグレイス・ポッター。最新作の"Nothing But the Water " (US import with DVD / US import / iTunes)のUS import with DVDを入手。この人についてはなにも知らなかったんだけど、今年のフジ・ロックに出演するということに加えて、「絶対に気に入るから」と言われて見に行ったら、なかなかツボをついているというか... アーシーでレイドバックした、土臭いロック。この辺には弱いですなぁ。しかも、このグレイスというお姉さん、ハモンドを弾きながら、ワイルドにロックするんですよ。たまりません。しかも、サウンド・チェックの時も、だいたいできているのにぐだぐだしているスタッフを後目に「どうでもいいわよ、やっちまえ」と演奏を始めてたんですな。かっこいい! というか、男前よ! これは、惚れますって。

 で、このDVDもリージョン・フリーでここには彼女のライヴが収録されています。ライヴ・バンドなんだろうなぁと思う、その魅力がぎっしり。いろんなレヴューでボニー・レイットとの比較が出てくるけど、おそらく、そんな「姉御」になってしまうんだろうなぁと思う。まだまだ若いはずなんだけど、どっかと地に足をつけて演奏しているという感じで、こんな女の子に、間違いなく親父ロック・ファンはころっといかれてしまうんです。まぁ、私なんぞ、その典型かもしれません。もし、少しでも自分のその気があると持ったら、これを試してくださいませ。はまること請け合いですから。特に、今年、フジ・ロックに出かける「親父ロッカー」は、この人を見逃しちゃいけませんよ。絶対に後悔するから。

 ということで、DVD付きの比較的新しいアルバムの話を書きましたが、これ全部買ってしまいました。加えて、サウスバイ・サウスウエスト効果なんでしょう、日本じゃほとんど入手できないと思っていたので現地でミュージシャンから直で買ったのがカサ・デ・チワワアンドリュー・ウィントンの作品。このあたりのアーティストだったら、あまり経費もかからないだろうし、できれば、こういった人をフジ・ロックや朝霧に呼んで欲しいと思いますね。っても、誰にも知られていないアーティストだから、これでチケットが売れるとは思わないけど、一度見たら気に入るのは目に見えてます。じゃなかったら、ライヴやっているそばからアルバムを買ったりはしませんから。

*なお、この原稿はSmashing Magのブログでのコラム音楽中毒のアルバム購入日記と同一内容です。



投稿者 hanasan : 2007年06月13日 17:07

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