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2007年11月19日

Glastonbury FestivalのDVDが届きました

Glastonbury Festival もうずいぶん昔にこの映画『Glastonbury The Film』(国内盤 / 輸入盤)については触れている。確か、昨年の4月にロンドンで公開された日にこれを見ていて、その時に書き残したものはここでチェックできる。セックス・ピストルズのセミ・ドキュメンタリーといった感じの映画『Great Rock'n'Roll Swindle』(国内盤 / 輸入盤)でデビューすることになったジュリアン・テンプル監督による作品で、イギリスのフェスティヴァル、グラストンバリーを、おそらく、最も完璧に近い形で描いたドキュメンタリーと言っていいだろう、この作品がこれでやっと日本にDVDで姿を見せたことになる。といっても、今買えばちょっと安めなんだが、日本で買うDVDはなんでこんなに高いんだろう。

 今、UKでのamazonで値段をチェックしてみたんだが、約7ポンドと、同じ二枚組で1500円もしない値段で購入することが出来るし、同じ作品のアメリカ盤を日本でも3000円以下で入手することが出来る。このあたりの価格の問題って、なんとかならないんだろうかと思う。ちなみに、イギリスでは本が一緒になったデラックス盤というのもあるようで、こちらが日本での価格に近いのがわかる。ちなみに、amazonでは、これを書き始めた11月19日の段階で26%オフとなっているので、欲しい人は今のうちに買っておく方がいいように思う。

 このサンプルが届いた日のこと、パッケージを開けてビックリするのだが、許諾も与えていない自分の原稿がブックレットに使われているのだ。これには、正直言って、ぶち切れた。こういった原稿を執筆すること、写真を撮影して、その著作物の使用料を生活の糧としている我々フリーの写真家、ジャーナリストにとって、これは窃盗被害にも匹敵する行為に映る。かつても、自分の原稿が無許可で使用料も受け取れずに書籍で使われていたことがあるし、まるで盗作のような形で使われて一銭ももらえなかったことがあるんだが、こんなことが許されていいわけはない。

 以前だったら、まぁ、いいかぁと思う自分がいたんだが、今回は、さすがに黙ってはいなかった。元々あの原稿はあの作品が映画として発表されたときのパンフレット用に執筆したもので、DVDに転用されるなんて話は聞いていない。著作物についてはどんな媒体であれ、「使用する」度にその使用許諾を著作者から得なければいけないし、それに対して著作権を持つ者は使用料を請求できる。というので、あの原稿を書いた先にメールを送付。説明を求めた。

 大失態をやってくれたが、幸運だったのは、今回の担当者が素直に非を認めて、原稿の使用料をきちんと支払ってくれるようになったこと。丁寧に連絡をくれて、直接会って謝罪したいということで、すでに彼等への文句も恨みもない。ただ、こういったことが往々にして起こりうることを、我々著作物に関わる人間は十分に認識すべきだと思うという動機でこれをここに書き残しているに過ぎない。

 いずれにせよ、この『Glastonbury The Film』(国内盤 / 輸入盤)は見て欲しいと思う。日本でもフェスティヴァルという言葉が市民権を得て入るんだが、その多くを見ても、結局は「与えられた」巨大コンサートにしか過ぎない。ただ、ミュージシャンを集めれば、それでフェスティヴァルだという発想はあまりに貧しすぎるのだ。その典型的な例が、世界的に有名なビッグバンドを並べてウドーが開催したものだろう。あのときのレポートを「媒体」ではなく、個人がやっているのを見たときに笑ってしまったんだが、大いなる勘違いが「笑えない」ほど悲惨な状況を作り出したんだろうと思う。

 といって、なにもグラストンバリーが完璧だとは露ほども思ってはいない。巨大な壁に囲まれ、見張り台まで作られた強制収容所のようなものが、フェスティヴァルと呼べるのかどうか、81年からほぼ毎回この会場に足を運んでいる人間としては大いに疑問を感じるのだ。そうでもしなければ、ただで入ってくる人間が無数にいるという現実はあるにせよ、どこかでなにかが間違っているように思う。一方で、数多くの人たちが小規模ながらも各地で開催しているフェスティヴァルに興味を持ち始めたのはそんなところが理由ではないかと思う。


投稿者 hanasan : 2007年11月19日 23:48

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