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2009年06月05日

たかだかハッパに金を使うな

マリファナ・ナウ (この原稿は半年ほど前に書きかけて、手を付けていなかったんだが、ちょいと書き足して、公にすることにしました。なぜ、そうしたのか? それは、次回に書きます)

 まるで殺人事件にでも匹敵するような大騒ぎをしている大麻関連のニュースやメディアの反応を見ていて、「これじゃ、まるで魔女狩りじゃないか」と思っていたら、それと同じ台詞がこの本、マリファナ・ナウの宣伝文句に書かれてあった。っても、ここ数ヶ月の大騒ぎは、本物のマリファナ(マリワナの方が本来の発音に近い)の種を付録にしてこの本が発表された80年代頭とは比較にならないほどにヒステリックで、なにやらきな臭いものを感じるのだ。

 まずはメディアの姿勢だ。まるで「お上の都合」に合わせるように「情報」を垂れ流し、NHKに至っては「政府公報」のように機能しながら、「洗脳」を肩代わりしている。異論を挟む余地もなく、「どこにも被害者がいない」のにとてつもなく「重罪だ」というイメージを「宣伝」し、「大麻汚染」という言葉を一人歩きさせているのだ。が、大麻はそんなに汚い害毒をまき散らしているのか? 日本に古来から自然に生育する草、しかも、市民生活にきわめて有効な役割を果たしてきた素材に過ぎないのに、これがまるで「放射能」のように語られているのはどう考えてもおかしいのだ。その一方で、「放射能」を宣伝している電力会社が非難されるどころか、批判されることもなく、テレビの画面に登場する「異様なメディア」のあり方に「裏」を感じるのが自然じゃないだろうか。

 所詮、メディアというものが今までもこれからもそうした「政府」や「権力」のプロパガンダ的な役割を担っているのは自明の理なんだが、そんななかで「良心」を持って「報道」してきた人たちもいたはずだ。が、なにやら彼らの影がどんどんと薄くなっている。かつて、大新聞のひとつ、毎日新聞では「たかだか大麻で..」といったニュアンスの原稿が発表されたことがあるのだが、この数ヶ月でそういった疑問を提示したマス・メディアを目にしたことは全くない。そんな「きな臭い裏」の最たるものは大麻(麻)を一切検証することなく、「毒」があり、「害」があるという断定を押しつけ、それが「日本だけの常識」になりつつあるところが怖いのだ。

 もし仮に、それが正しいとすれば、ヨーロッパからアメリカの人たちはほとんどがジャンキーで、病人のような有様にも響くのだが、少なくとも海外に頻繁に出かけて取材をしている人間である自分の体験から言えば、大麻なんぞ吸ったことがない人の方が珍しい。ありとあらゆるドラッグを経験している人間に接触したことがあるが、こと大麻に関して言えば、これほどまでにヒステリックに「汚染だ」と騒ぐほどのものではないということは確信を持って断言できるのだ。それどころか、合法化の流れこそが主流であって、なにを今更これほどまでに騒ぐのかといった現象と、それに追従するようなメディアの姿勢にこそ問題の核心があると思っている。

 当然ながら、自分は「大麻」(あるいは、マリワナ)の吸引を勧めているわけではない。基本的に大麻取締法は憲法に違反しているという主張を支持するし、こういった法律がなにを意味するかを理解はしていても、あんなものを吸ったところでそういった現状を変革する力にはなんにもならないと考える。というよりは、そんなもので捕まって時間を無駄にはしたくないという気持ちの方が強い。その一方で、別にワインを飲もうが、コーヒーを飲もうが、煙草を吸おうが、そんなものは個人の勝手であって、他人にとやかく言うことではないとも思う。比較論で言うならば、アルコールの方が遙かに危険だし、煙草の方が中毒性が高い。それは比較にならないほどの差があり、そんな意味で言えば、マリワナを解放して、大昔の専売公社のようなところが販売すればいいと思っている。そうすれば、税収も増えるし、暴力団なんぞの資金源になることもないだろう。

 さらに、エコを謳うのであれば大麻は実に有効な資源であり、逆に、遙か彼方の昔から自生する大麻を減らしていくことは日本の生態系にダメージを与えるものだと思っている。

 いずれにせよ、この大麻問題の騒ぎは異様だ。これは(かなり信憑性の高い)噂に過ぎないんだが、群馬で開かれたレイヴ・パーティかなにかに私服が200人もやってきて、数人がマリワナあたりの所持、私用に絡んで逮捕されたんだそうな。その時のオーディエンスの数は400人ほどだったらしいから、お上がチケットを買ってくれたというので、オーガナイザーはけっこうな利益になったのではないかと察する。が、この200人の私服が「公費」を使って全国の警察署から集まってきて、逮捕したのが数人だったとか。その旅費、宿泊費など、全てが私たちの税金から支払われていることを考えると、あほらしくてたまらん。なにせ、「被害者」がどこにもいないものに、なんでそんなに金をかけるのか? なにかがどこかでおかしいのですよ。



投稿者 hanasan : 2009年06月05日 12:10

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