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2009年09月07日

Quincy Jonesなど到着

Quincy Jones 前回書いた名曲、"Everything Must Change"のオリジナルをチェックしたくて、クインシー・ジョーンズの『Body Heat』(国内盤 / US import)を買ったんだが、購入したのはUS import。安易に生産されたアメリカ盤を買うとよくあることなんだが、当然、ブックレットはなくて、ミュージシャンのクレジットなど一切記載されてはいない。こうゆうの、とっても頭に来る。例えば、ベースがいいなぁとかヴォーカルが素晴らしいと思っても、誰がやっているのか全然わからないし、結局はネットで調べることになってしまうのだ。特に、こういったプロジェクト的なアルバムの場合、フィーチャーされているミュージシャンやヴォーカリストなどの重要性が高いわけで、それを知りたいがために、データのダウンロードではなく、CDを購入するわけだ。こんなことだったら、国内盤を買えば良かったと後悔している。特にこの作品の場合、国内盤と輸入盤の値段の差はわずかだったから、実に悔しい。っても、ネットで購入すると、そんなディテールまで教えてくれることも少なくて、仕方がないのかもしれないけど。

 このとき、ついでに購入したのがジョージ・ベンソンの『Breezin'』(国内盤 / US import)。まんまとamazonの戦略にのせられて、輸入盤2枚で10%オフというのに釣られているんですが、こちらは安かったから納得できる。なにせ、データを購入するより安い890円弱。それにミュージシャンのクレジットもきちんと記載されているし... 充分に満足だ。

 これはジャズ・ギタリストだったジョージ・ベンソンが自身のヴォーカル・トラックを録音したターニング・ポイント的な作品で、このあたりからジャズ・フュージョンを飛び越えて、ブラック・コンテンポラリーというよりはポップスに変化していったと見ていい思う。とはいっても、名盤だと思う。今聴くと、かなり軽いんだけど、ジャズ的なエッセンスも持ちながら、ポップでもあり... と、いいバランスの作品に仕上がっている。

Al Jarreau このアルバムのプロデューサーが、こういった流れで最も重要な役割を果たしたトミー・リピューマで、70年代後半は彼の手がけた作品にずいぶんとはまったものだ。いわゆるジャズ・フュージョンからAORの名盤のほとんどは彼が手がけているようなもので、有名どころでは、ニック・デカロの『Italian Graffiti(イタリアン・グラフィティ)』(国内盤)やマイケル・フランクスの『The Art of Tea(アート・オブ・ティー)』(国内盤 / US import)にアル・ジャロウの『Glow(グロウ)国内盤 / US import)あたりがあげられるんだが、彼の手による名作は数え切れない。実は、サンドラ・クロスのアルバム、『Just A Dream(ジャスト・ア・ドリーム)』や『Dreams Come True...(ドリームズ・カム・トゥルー)』を作ったときに、選曲の元ネタとなったのがこのあたりのアルバム。『Glow(グロウ)国内盤 / US import)に収められた「おいしい水」(っても、オリジナルはボサノヴァですけど)やジョージ・ベンソンの『Breezin'』(国内盤 / US import)で大ヒットしたレオン・ラッセルの名曲、「マスカレード」はこのあたりから発想を得ている。

Dr. John とはいっても、自分にとってそんななかでもベストの1枚はだみ声のドクター・ジョンが泣かせてくれる『City Lights(シティ・ライツ)』(国内盤 / US import)。いつものアーシーなサウンドはなりを潜めて、実に洗練された音へと彼が変化を見せたのがこのアルバムで、この流れが以降の彼を決めてしまったのではないかと思う。ちなみに、この中の曲、「Rain」も自分がやったプロジェクト、リヴァプールのアーティスト、トーマス・ラングのカバー・アルバムで取り上げている。

 トミー・リピューマの手がけた作品についてはこちらのディスコグラフィーで網羅されているんだが、こうやってみていると、デイヴ・メイソンの一連の作品など、けっこう好きなロック系のアルバムもたくさん手がけているのがわかって面白い。が、自分にとって彼のピークは70年代の中期から後期。エンジニアのアル・シュミットやストリングス・アレンジのクラウス・オガーマンとのコンビネーションから生まれたアルバムには特に名盤が多いように思える。余裕があれば、時にはこうした『時代遅れ』ともいわれるかもしれない名盤を楽しんでいただければと思う。



投稿者 hanasan : 2009年09月07日 10:56

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