ボタン有馬理恵 @ 御堂会館南5階ホール (30th Mar '04)

一人芝居 - 釈迦内柩唄(しゃかないひつぎうた) -
原作:水上勉、演出:元山裕隆

直視せよ - part2 -


有馬理恵
 そんな今、『未解放部落』のことを語ることさえもが「話を蒸し返している」とも思われないような圧力も感じるのだが、今も昔も僕らはこの問題のみならずあらゆる差別とその構造、そして、その歴史を直視しなければいけないと思っている。

 簡単に言えば、『未解放部落』というのは、教科書から消されたのかもしれないとも思える「士農工商」という階級制度の、そのまた下に作られていった階級、あるいは階層に端を発したもの。(根はもっと深いらしいが)一般的に「忌み嫌われるとされる」仕事をしていた人たちやその集団や住居していたエリア、さらには、そういった人を先祖に持っていた人たちを差別の対象としていったということなんだが、不謹慎だと叩かれることを覚悟で言えば、あまりにばかばかしい。人間なんぞ生まれ落ちたら死ぬもの。殺生をしてその肉を食らい、死んでしまえば肉体を焼いて灰となる.... そんな当たり前のこと、そして、なくてはならない仕事に就く人たちがその対象として「忌み嫌われていた」というから信じられない。

 が、その差別は今も歴然と存在するのだ。わずか10数年前、あの『手紙』と同じような状況に直面した友人がいたし、そういったエリアのデータベースがネットを通じて売り買いされている噂も耳にしたことがある。

有馬理恵  奇妙な話だが、この芝居をやっている有馬理恵に偶然出会ったとき、「音楽は知らない」と口にした彼女に、人生で最も大きな衝撃を、そして、後の人生を変えてしまうほどの影響を受けたアルバムとして話して聞かせたのが岡林信康の『わたしを断罪せよ』。そして、その曲がここにに収められている『手紙』だった。

 その後、単純に芝居の写真を撮りたいと撮影許可を求めて、撮影することになるのだが、この時点で『一人芝居』ということ以外、彼女がどんな芝居をしているのか、そのテーマに関してもなにも知らされてはいなかった。その理由がなにだったのかは、彼女に尋ねてみないとわからないが、会場を訪ねてびっくりすることになる。

「未部落解放研究集会」(写真記録では全部の看板がとらえられていないので、正確な名称ではなく、この文字の印象が残っているにすぎないが)

 訪ねた会場のステージの上にはそんな看板が掲げられている。しかも、観客は結構な年代の人が多く、なぜか男性が中心だ。しかも、なにやら雰囲気が重たい。実に、この芝居、釈迦内柩唄(しゃかないひつぎうた)の主人公とは、焼き場をやっていた父の跡を継ぐ娘、ふじ子で、それを演じるのが有馬理恵。まさしく、あの歌の世界そのものなのだ。少しばかり時代が遡っているとはいえ、終戦後の未解放部落差別から、日本に強制労働で拉致されてきた韓国朝鮮人の話、そして、ファシズムがテーマの核にある。

 といって、当然ながら、これは芝居であり、政治集会ではない。おそらく、そういった流れのなかにこの時の主催者がいたのだろうが、そんなことはどうでもいい。そんなことよりなにより圧倒されたのは、役者、有馬理恵の身体を媒介として姿を見せた主人公、ふじ子だった。差別や貧困、ファシズムの時代のなかで生きる、無垢でありながらも、とてつもないたくましさと美しさを持つ女性に恋にも似た気持ちを感じてしまったのだ。

有馬理恵  わずかな効果音が使われているとはいえ、スタッフが影絵で登場することを除けば、完全な一人芝居。なによりも、有馬理恵がその肉体や音魂として発する言葉のみが強力なオーラを放つこの空間で、シャッター音を響かせることがどれほどの苦痛だったか... カメラを構えているそばの客がいやな顔をしながら、こちらをにらみつけるのだが、刻一刻と表情を変え、たったひとりでも雄弁に「美しい人間」とそれをつぶそうとする世界の不条理を表現する彼女の一瞬をとらえるためにかなりの数の写真を撮影してしまった。

 というよりは、幾度もやめようと思いながら、シャッターを押さざるを得ないほど「ふじ子」の表情に吸い込まれたというのが本音かもしれない。その結果がこれより先にフォト・レポートとして発表した2ページだ。


The official site of

有馬理恵

ありません ( 所属劇団 : 俳優座 )

公演スケジュール

5月25日 (火)
三重県津市 高田青少年会館
昼の部 14:30開演
夜の部 18:30開演

5月26日 (水)
兵庫県揖保川町 アクアホール
18:30開演

5月27日 (木)
神戸文化ホール (中ホール)
昼の部 14:00開場 14:30開演
夜の部 18:00開場 18:30開演

5月28日 (金)
姫路市民会館
19:00開演

5月29日 (土)
兵庫県山崎町山崎文化会館
昼の部 13:30開場 14:00開演

6月1日 (火)
前橋文化会館
開演時間未定

以上に関して、問い合わせ :
劇団希望舞台中部事務所
0593-71-3842

6月5日 (土)
飛騨高山朝日村 長円寺本堂
開演時間未定(夜)

6月6日 (日)
岐阜県清見村 ふるさと会館
開演時間未定(昼)

7月31日 (土)
名古屋市 会場未定
開演時間未定 (夜)

8月1日 (日)
名古屋市 会場未定
開演時間未定 (昼)

10月30日 (土)
愛知県小牧市 会場未定
開演時間未定 (昼)

以上に関して問い合わせ :
りえ企画担当小畠090-1721-5550



釈迦内柩唄ポスター

有馬理恵


ピュアマリー&博品館劇場プロデュース、ミュージカル「ステッピングアウト」に看護婦、リン役で出演。9月1日 (水) ティアラこうとうを皮切りに全国ツアーの予定があります。


表現する人々」小森陽一 (著)に登場。
新日本出版社より5/15発売
「これを読まなきゃ人生損するよん。有馬理恵の全てが今、明かされる!好ご期待!!」(本人より)


有馬理恵よりのメッセージ

2003年10月細井明美さん(VAWW-NETジャパン)達はバグダッドのアル・アビル小学校の健康診断支援を行ない結果、貧血の子供90%、お腹に虫のいる子供80%、何らかの病気を持っている子供20%、眼に疾患のある子供11%、白血病の子供サマル・ジャン7歳が発見された。日本で治療率75%の白血病ですがイラクには十分な薬もなく、98%の患者が亡くなっている。細井さん達はイラク子供健康基金を立ち上げこの子供達をサポートする事にした。

当面の目的としてサマル・ジャン君をヨルダンの病院に入院させ、白血病治療をする予定です。彼が死ぬ前に助けたいと思います。

皆様からの暖かいご支援をお待ちしております。

イラクこども健康基金
共同代表 細井明美
問い合わせ : 0487860537
振り込み先 : 東京三菱銀行浦和支店
普通 1144987 : 口座名 イラクこども健康基金

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button The Dynamite Family Band : (29th Oct. @ Shimokitazawa Basement Bar)
button The Dynamite Family Band : (16th Oct. @ Kichijoji Warp)
button 33rd year of Tomo-san : Masato Tomobe : (9th Oct. @ Shimokitazawa La Cana)
button Masato Tomobe : (9th Oct. @ Shimokitazawa La Cana)
button Los Lobos : (3rd Oct. @ Asagiri Arena)
button FORCE OF NATURE (KZA&DJ KENT) : (3rd Oct. @ Asagiri Arena)
button Hanada Hiroyuki Band : (3rd Oct. @ Asagiri Arena)
button Jah Shaka : (2nd Oct. @ Asagiri Arena)
button The Stands : (2nd Oct. @ Asagiri Arena)
button Omosukoko Taiko : (2nd Oct. @ Asagiri Arena)
button Katteni Shiyagare : (2nd Oct. @ Asagiri Arena)
button Soul Flower Union : (26th Sept. @ Shinsaibashi Quattro)
button KEMURI : (24th Sept. @ Nagoya Quattro)
button KEMURI : (21st Sept. @ Shibuya O-East)
button Glam Rock Easter feat. Akima & Neos, Panta, Rolly, Issay and more : (16th Sept. @ Shibuya Quattro)
button The Dynamite Famili Band : (6th Sept. @ Shimokitazawa Shelter)
button Fermin Muguruza & Kontrabanda : (25th July @ Shimokitazawa Basement Bar)
buttonThe 3peace : (25th July @ Shimokitazawa Basement Bar)
buttonShang Shang Typhoon : (7th July @ Shinjuku Hanazono Shrine)
buttonBen Harper & The Innocent Crimiinals : (26th June @ Glastonbury Festival, Pilton)
buttonBen Harper & The Innocent Crimiinals : (23rd June @ Carling Apollo Hammersmith)
buttonBen Harper & The Innocent Crimiinals : (22nd June @ Carling Apollo Hammersmith)
buttonDoberman : (20th June @ Shinjuku Loft)
buttonCocore : (12th June @ SSAMZIE SPACE BARAM, Seoul)
buttonSoul Flower Union : (11th June @ Shibuya Quattro)
buttonSoul Flower Mononoke Summit : (9th June @ Shimokitazawa 251)
buttonKenji Endo : (3rd June @ Shibuya Quattro)
buttonTheatre Brook : (1st June @ Shibuya O-East)
buttonTheatre Group Kibo Butai with Rie Arima : (27th May @ Kobe Bunka Hall)
buttonHige Gakudan : (23rd May @ Sapporo Sound Crew Basement)
buttonThe Johnny Boys : (23rd May @ Sapporo Sound Crew Basement)
buttonStreet Beat Festival feat. Sandokan & Manicomio Latino / Burning Heads / Doberman / Banda Bassotti: (25th Apr @ Museo Cervi in Reggio Emilia)
buttonStreet Beat Festival feat. Sandokan & Manicomio Latino / Burning Heads / Doberman / Banda Bassotti: (24th Apr @ Villagio Globale in Rome)
buttonStreet Beat Festival feat. The Movement / Fermin Muguruza & Kontrabanda / Banda Bassotti: (17th Apr @ Leonkavallo in Milan)
buttonStreet Beat Festival feat. The Movement / Fermin Muguruza & Kontrabanda / Banda Bassotti: (16th Apr @ Ku.Bo in Bolzano)
buttonStreet Beat Festival feat. The Movement / Fermin Muguruza & Kontrabanda / Banda Bassotti: (15th Apr @ Estragon in Bologna)
buttonStreet Beat Festival feat. The Movement / Fermin Muguruza & Kontrabanda / Banda Bassotti: (14th Apr @ Auditorium Flog in Firenze)
buttonShibusa Shirazu : (7th Apr @ Shibuya Quattro)
buttonShibusa Shirazu : (6th Apr @ Shibuya Quattro)
buttonTokyo Pinsalocks : (3rd Apr @ Shibuya BOXX)
buttonBleach : (3rd Apr @ Shibuya BOXX)
buttonLook Straight : Rie Arima (30th Mar @ Osaka Mindo Kaikan)
buttonRie Arima : (30th Mar @ Osaka Mindo Kaikan)
buttonThe 3Peace : (26th Mar @ Shinjuku Red Cloth)
buttonBen Harper & The Innocent Crimiinals : (5th Mar @ Shibuya AX)
buttonBen Harper & The Innocent Crimiinals : (4th Mar @ Zepp Tokyo)
buttonBen Harper & The Innocent Crimiinals : (2nd Mar @ Nagoya Diamond Hall)
buttonBen Harper & The Innocent Crimiinals : (1st Mar @ Namba Hatch)
buttonGHOST : (28th Feb @ SSAMZIE SPACE BARAM)
buttonCOCORE : (28th Feb @ SSAMZIE SPACE BARAM)
buttonMorio Agata : (18th Feb @ Hatsudai DOORS)
buttoninvisiblemansdeathbed : (18th Feb @ Hatsudai DOORS)
buttonKatteni Shiyagare : (14th Feb @ Shibuya 0 East)
buttonThe Johnny Boys : (13th Feb @ Shinjuku DOM)
buttonMeganoidi : (10th Feb @ Sangenchaya Heaven's Door)
buttonHowe Gelb with Califone : (7th Feb @ Shibuya Gabowl)
buttonMorgan Fisher : (6th Feb @ Nishiazabu Superdelux)
buttonGalactic : (5th Feb @ Shibuya Quattro)
buttonGoro Nakagawa : (1st Feb @ Shimokitazawa La Cana)
buttonKenji Endo : (31st Jan @ Kichijoji Star Pines Cafe)
buttonJagatara Matsuri feat. Sandi and Hula Angels / Dachambo / Jagatara Zoku / Shibusa Shirazu : (30th Jan @ Kawasaki Club Citta)
buttonShibusa Shirazu : (10th Jan @ Shibuya O - East)
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